マナカナの大阪WORKERS(6)「さくらそう」

2012年12月23日マナカナ,日記・コラム・つぶやき

昨年の8月末に放送された、「マナカナの大阪WORKERS」第6話「さくらそう」です。

聞き始めるまでは大変でしたが、いったん始めてしまうと、楽しみでしょうがないです。

気がついてしまった、と言うか、ファン仲間から聞いていて知っていたのですが、トーク部分が内容からして、3月放送分と8月放送分で違っていますね。と言う事は、第1話〜第4話も聞き直す必要があります。

今回は、2011年8月29日放送のNHK FM 青春アドベンチャー「さくらそう」(脚本 掛川浩司さん)
です。

登場人物(敬称略)

氷川: 魏 涼子(ぎ りょうこ)
7年目のベテラン看護師。原島の妻を献身的に看護した。さらに、原島が育てていたサクラソウを、病院の中庭に植え替えした。森下の研修担当をしている。
原島: 渋谷 天外(しぶや てんがい)
狭心症で長い間入院している。3カ月前に妻を同じ病院で亡くした。
今岡: 趙 珉和(ちょう たみやす)
入院患者。バンドをやっている。
森下 美佳: 三倉 佳奈(みくら かな)
大阪市内の総合病院に勤める看護師。看護師3年目の院内研修で循環器内科第2病棟に配属された。氷川を苦手に感じている。

あらすじ

大阪市内のある総合病室に勤める、看護士になって3年目の春を迎えた森下美佳。循環器内科の第二病棟に院内研修に来ています。

研修担当は、看護師7年目の氷川。森下は、患者に干渉しすぎる氷川と、そりが合わず、苦手としています。

ある日の昼休み、森下が中庭でサンドイッチを食べていると、氷川がおにぎりを持ってやって来ます。立ち去ろうとする森下に氷川は、「花壇のさくらそう、綺麗やろ。」と森下に話しかけます。氷川は、「遠くの景色が見えて来ると、足下の花が見えなくなる。」と意味深な言葉を森下に告げます。

そして、森下が替えた、原島の点滴チューブが緩んでいたので、氷川が直ぐに気がついて直しておいた事を教えます。自分のミスに、ショックを受ける森下でした。

森下は、原島に謝りに行きます。そこで森下が原島から「君は、氷川さんみたいな、立派な看護師になれる。」と言われます。それは、森下が全く予想していない言葉でした。

中庭の「さくらそう」は、実は原島が家で育てていた物だったのです。原島が入院してからは、奥さんが「さくらそう」の面倒をみていました。ですが、その奥さんは、原島と同じ病院に入院して来て、3カ月前に亡くなったのです。

氷川は、原島の奥さんを最後まで看護し、最期の望みの「さくらそう」を原島の見える所に植え替えたのでした。

その夜、暴風雨です。先に帰ろうとしていた森下は、雨の中、氷川がビニール傘を持って中庭に向かってるのを見つけました。氷川は、「さくらそう」を風から護ろうとしているのです。

森下は、自分の雨合羽を氷川に渡し、そしてロッカーから予備の雨合羽を持って来て、氷川と一緒に、ブロックとビニールで風除けを作る作業をしました。

作業は深夜まで及び、二人はナースステーションで仮眠をとりました。

雨が上がった朝、「さくらそう」は、朝日を浴びてキラキラと輝いていました。森下は、やっと足下の花の奇麗さに気付ける様になったのです。

そんな森下に、氷川は話しかけます。「看護師になって、3年目だと何でもできて、一人前になった気がしてくる。一人では何もできないのに、苦しんでいる患者のために一所懸命だった、1年目の純粋な気持ちを思い出す様にしている。」と。

森下は、苦手だった氷川と、すっかり打ち解けたのでした。

感想

確かに、同じ仕事について3年目となると、自信がついてくる頃だと思います。ちょっと天狗になりかけている森下が、原島と氷川によって、初心を取り戻せましたね。

私はどうかなぁ。私は長い事、仕事を続けていますが、自信は無いです。プロフェッショナルかと言われると、その域には達していません。

かと言って、やる気に満ち溢れた初心を持ち続けているかと言われると、それもありません。

それなりには器用なので、まあまあの仕事はできるのですが、完璧ではありません。スケジュール管理も甘いですし。

どうしたら良いんでしょうね? 「成りたい自分」のイメージがつかめません。

渋谷天外さんの話し声、良いですね。包み込んでくれるような優しい感じです。

原島の奥さんが、自分より後から入院して先に逝ってしまう部分がかわいそうでした。耐えられないよな…。そんな気持ちをわかって、氷川はサクラソウを植え替えたのですね。病院内の敷地に、そういう事をしようとすると、相当な抵抗があるはずです。それを跳ね除けて植え替えをやり切った氷川、すごいです。

佳奈さんは、ビシッと森下美佳に成り切っています。3年目でバリバリ仕事をこなしているって感じが良く出ています。

アフタートーク

次の内容の話をしていました。

大学を卒業して4年目。その環境に慣れて来て、何でも自分でできるような気がしてきます。

社会人4年目になると、周りで結婚ラッシュがすごい。仲良しの友達から、「私、結婚するねん」とメールがきます。私達は、もう少し仕事を頑張ろうと思っています。

将来の事が見えてくるようになったのは、最近です。

社会に出て4年目、私は何をしていたかな? 仕事をしていたのですが、確かに行き過ぎていた所があったかもしれません。思い込みで仕事を進めてしまったりとか。

結婚する人達も多かったかもしれません。

応援ソング

岡本真夜「TOMORROW」

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【シリーズ記事】

  1. マナカナの大阪WORKERS(1)「たこ焼きたガール」: プラスα空間 (2011年3月8日)
  2. マナカナの大阪WORKERS(2)「お局様」: プラスα空間 (2011年3月9日)
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  5. マナカナの大阪WORKERS(5)「ラストドライブ」 : プラスα空間 (2012年12月17日)
  6. マナカナの大阪WORKERS(6)「さくらそう」: プラスα空間 (2012年12月18日)
  7. マナカナの大阪WORKERS(7)「商売の神様」[追記あり] : プラスα空間 (2012年12月19日)
  8. マナカナの大阪WORKERS(8)「マフラーの彼」 : プラスα空間 (2012年12月20日)
  9. マナカナの大阪WORKERS(9)「おがくず」 : プラスα空間 (2012年12月21日)
  10. マナカナの大阪WORKERS(10)「バナナケーキ」 : プラスα空間 (2012年12月22日)

昨年の、「マナカナの大阪LOVERS」は、次の記事をご覧下さい。

  1. マナカナの大阪LOVERS(1)「恋のキューピッド」[追記あり]: プラスα空間 (2010年03月02日)
  2. マナカナの大阪LOVERS(2)「天の川さくら色」: プラスα空間 (2010年03月03日)
  3. マナカナの大阪LOVERS(3)「君を探し続けて」: プラスα空間 (2010年03月04日)
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  6. マナカナの大阪LOVERS(6)「大阪LOVE ROAD」: プラスα空間 (2010年03月09日)
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  9. マナカナの大阪LOVERS(9)「夏の迷子」: プラスα空間 (2010年03月12日)
  10. マナカナの大阪LOVERS(10)「二人いる」: プラスα空間 (2010年03月13日)

Posted by お市のかた