朗読劇「私の頭の中の消しゴム」矢崎・三倉ペア千秋楽を観てきました

2016年5月4日マナカナ,文化・芸術,書籍・雑誌

4月29日に、朗読劇「私の頭の中の消しゴム」を観てきました。

この記事に書いたとおり、とても良い作品です。本日も観てきました。観劇前に、朗読劇の原作小説(脚本)を読んでいきました。サウンドトラックを聞きながら。

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小説を読むと、4月29日に舞台で見た情景が浮かび上がってきます。また、舞台を見ていた時には気づかなかった伏線に気がつきました。

  • 薫が浩介に出会ったはじめの頃、スケッチしていたのは浩介の顔→舞台終盤でのスケッチブックの内容に続く

そうか、最初から仕組まれていたのか。

本日の観劇は、前回の観劇内容と小説を読んだ知識を総動員して、迎えました。かなり、話の内容がつながりました。そして、もう一つ伏線があったのにも気づきました。

  • 薫が髪を切っても記憶は無くならないと言われ、「記憶なんてなくなっちゃえばいいのに」と日記に記載

実はこれは、前回の観劇でも気になっていたセリフではあったのですが、改めて聞くと、深みが増します。

最前列ほぼ中央で観劇できました。そして、舞台中盤からは、茉奈さんが私の真正面に座りました。超ドキドキです。舞台中、薫が視線を落として、じっとその先を見つめているシーンがあります。その時間は約60秒。その間、私は茉奈さんとずっと目が合っていた気がします。本当に茉奈さんが私を見ていたかはわからないのですが、見ていた事にしておきます。その方が、嬉しいじゃないですか。

前回の舞台では、私は矢崎さんを全舞台中の1%位しか見ていませんでした。ごめんなさい。今回は、なんとその3倍の3%観ていました! 残りの96%は茉奈さんを観ていました。残る1%は舞台セットを観ていました。

矢崎さんを、前回の3倍観たためだと思いますが、矢崎さんはお芝居が非常に上手だと言う事がわかりました。浩介も、芝居の進行に合わせてキャラが変わっていきます。粗野な青年から優しい夫へと、実に見事に変化しています。やはり、矢崎さんは浩介になりきっていて、浩介の気持ちで演じているようでした。

矢崎さんがセリフを話している間も、私は茉奈さんを観ていました。そうすると、セリフの無い茉奈さんが矢崎さんのセリフに反応して、表情をゆがめたり、笑ったり、他のアクションをしている事がわかりました。茉奈さんの演技は続いているのです。茉奈さんの気持ちが高ぶっていくのが、手に取るようにわかりました。

茉奈さんは、薫の状態の変化に応じて、キャラを演じ分けています。その演じ分けも素晴らしいです。最初はチャラいOL、恋する乙女、恋人を支える女性、新婚生活を楽しむ新妻、そして終盤へと。本当に生き生きと演じられていました。

3度目のカーテンコールで、茉奈さんがいつも通り深々とお辞儀をします。私はその時左手後方の観客が立ち上がったのを察知し、私も立ち上がりました。多分、それらが連鎖して、スタンディングオベーションにつながったようです。顔を上げた茉奈さんは、本当に感激していました。「うわぁ」って、声が上がっていたと思います。想像していなかった様です。茉奈さんや佳奈さんが深くお辞儀をするのって、この為なのかな? (もちろん、それが目的で無いとはわかっています。)

私の頭の中の消しゴム

実は、この記事には感想以外の続きがあるのですが、ちょっと時間をかけないと書き上がらない事がわかりました。それなりに分量もありますので、後日に回します。

茉奈さんがブログをアップロードしています。

本当に良い公演でした。

Posted by お市のかた