マナカナの大阪WORKERS(7)「商売の神様」[追記あり]
昨年の8月末に放送された、「マナカナの大阪WORKERS」を聞いています。
第7話は、2011年8月30日に放送された、凪司工房さんの「商売の神様」です。
凪司工房さんは、一昨年の「マナカナの大阪LOVERS」で「君を探し続けて」の脚本を担当されていました。
- マナカナの大阪LOVERS(3)「君を探し続けて」 : プラスα空間 (2010年3月4日)
登場人物(敬称略)
- 大黒 吉行(よしゆき): 趙 珉和(ちょう たみやす)
- 明治末期から続く老舗の洋菓子店「大黒屋」のパティシエ兼店主。
- お義父さん(大黒 雅行): 渋谷 天外(しぶや てんがい)
- 吉行の父、姫乃の義父。
- 新藤 公恵(きみえ): 魏 涼子(ぎ りょうこ)
- 「大黒屋」のアルバイト店員(?)。
- 大黒 姫乃(ひめの): 三倉 茉奈(みくら まな)
- 吉行の妻。
名前の漢字は、私の感覚による当て字です。
(追記 2012-12-20 21:52 凪司工房さんからの情報で、名前を更新しました。)
あらすじ
姫乃は、明治末期から続く老舗の洋菓子店「大黒屋」に嫁いできました。
夫の吉行が店主で、そこそこ繁盛しています。その秘密は、地下に商売の神様を閉じ込めてあると、姫乃は吉行から聞きました。
姫野は、こっそりと地下にある商売の神様の神棚に、ロールケーキをお供えにきました。その時、姫乃がうっかりお札を剥がし、商売の神様を逃がしてしまったのです。姫乃は、その事を誰にも言えませんでした。
その後、大黒屋は、デパートから契約を切られる、異物混入、訴訟騒ぎと災難続きです。商売の神様がいなくなってしまってたからでしょうか?
アルバイトの公恵は、「神様に頼んでみたら? 神様に助けて貰えば楽。」とアドバイスしてきます。ですが、姫乃は、「自分ができる事をせえへんで、神様に頼むのは間違っている」と。「それでもダメだったら、神頼みをしてみよう」と、考えを伝えます。
大黒屋のピンチは続いていました。主力商品のシュークリームの売り上げが落ちているのです。
そこへ、お義父さんがきました。ピンチになっても、商売の神様がいるから大丈夫だと楽観的です。しかたなく、ついに姫乃は、商売の神様を逃がしてしまった事を告白します。本当に商売の神様がいない事を確認したお義父さんは、ショックで倒れてしまい、検査入院する事になりました。
落ち込む姫乃を、吉行がなだめます。「元々、商売の神様はいない」と。吉行が小さい時に確認した時に、すでに商売の神様などいませんでした。吉行は、大黒屋の創業者が、従業員が頑張れるようにとの作り話ではないかと考えています。
確かに今は大黒屋に悪い事が続いていますが、景気を考えれば仕方ない事だと、吉行は冷静です。姫乃が商売の神様を逃がしてしまったと思い込み、色々心配して頑張って来た事は無駄ではなく、なにより姫乃の心遣いがこれからの大黒屋に必要だと、姫乃を元気づけます。
姫乃のアイデアの「夫婦シュークリーム」が、展示会で展示される事になりました。「夫婦シュークリーム」は、大黒屋シュークリームに、小ぶりのシュークリームをセットにした商品です。「幸せを呼ぶ」と評判になっており、大黒屋の新しいヒット商品になりそうです。
姫乃は、商売の神様は心の中にいて、ちゃんと頑張っているかどうかを見守ってくれているのだと確信しました。
その時不意に、姫乃はアルバイトの公恵がいない事に気がつきました。吉行に聞いてみると、最初からアルバイトなどいなかったと…。
感想
前半では「商売の神様の影響」を際立たせ、後半で「商売の神様などいない」と種明かしをし、自分でできる事を頑張る事の大切さを強調しています。
そして、謎の登場人物「公恵」の存在。結局、公恵が商売の神様だったのでしょうか? 「神頼みをして、さっさと楽になれば良い」と姫乃を誘惑します。でも、姫乃はそれを断り、自分でできる事をやってみると決意します。商売の神様は、商売に対する心構えを確認しに来ていたのでしょうね。
亡くなったお義母さんの名前は、清恵(きよえ)です。公恵(きみえ)とちょっと似ています。もしかしたら、清恵さんが、お嫁さんの姫乃を心配して出て来たのかもしれません。
脚本の凪司工房さんは、導入が上手いですね。違う方向に振っておいて、後から、エッてなる感じです。
公恵が何者だったかはわかりませんが、まあ、ドラマを理解する上での、許容範囲内でしょう。
ドラマ中に流れる音楽や効果音が、ストーリーを引き立てくれます。
姫乃と吉行が、お互いを大切に思っていて、一緒にピンチを乗り越えようとするシーンが好きです。ジーンと来ました。その時の音楽が、シーンを引き立てているんです。
それにしても、茉奈さんの大阪弁、良いなぁ〜。
アフタートーク
験担ぎ(げんかつぎ)について、話されていました。
佳奈さんは、テスト用紙の右上に「私はできる」などと書いたそうで、自分自身を奮い立たせていたそうです。
なんと、茉奈さんも同じ方法を取っていたそうです。「やったから大丈夫」とか、大学入試の時は先生の似顔絵を描いて安心させたり。高校の時は、微妙にその跡を残して、先生にアピールしたりとか。
やっぱり茉奈さんは、カワイイ行動に出るのですね。
私の験担ぎ、何でしょう? イベントの前日には、いつもと違うシャンプーとリンスを使って、当日は勝負下着(?)を付けて行く事かな? そうやって出かけると、ちょっと良い事が起きている様な気がします。
応援ソング
「大事MANブラザーズバンド」の「それが大事」でした。
[amazonjs asin="B00005EJXT" locale="JP"](追記 2012-12-20 21:52)
脚本の凪司工房さんと連絡が取れました。
@oichinokata ありがとうございます(今HPが繋がらないみたいなので後で見てみます)。人物名は私のサイトのworksのとこにもありますが、それぞれ姫乃、吉行、公恵です。音だけなんで漢字をどう当てるかって難しいんですけどね(苦笑)。
— N.T.Works/凪司工房@短編集あるいは短編企画製作中 (@nagi_tter) December 20, 2012
台本データは、次のwebページにあるとの事です。
おーっ! 「姫乃」は当たっていました。私の下書き段階では、「吉行」だったのですが、投稿する直前に「吉幸」に直してしまいました。残念。
姓が決まっていたり、お義父さんの名前も決まっていたりとか、新鮮な驚きがありました。
コメントもいただきました。ありがとうございます。
@oichinokata ブログ読ませていただきました(どうも古いブラウザは弾かれてしまうようです)。一つ一つ丁寧に書かれているんですね。残りの話の分も楽しみにしています。
— N.T.Works/凪司工房@短編集あるいは短編企画製作中 (@nagi_tter) December 20, 2012
【シリーズ記事】
- マナカナの大阪WORKERS(1)「たこ焼きたガール」: プラスα空間 (2011年3月8日)
- マナカナの大阪WORKERS(2)「お局様」: プラスα空間 (2011年3月9日)
- マナカナの大阪WORKERS(3)「ニセモノ」: プラスα空間 (2011年3月10日)
- マナカナの大阪WORKERS(4)「アシスタント魂」 : プラスα空間 (2011年3月11日)
- マナカナの大阪WORKERS(5)「ラストドライブ」 : プラスα空間 (2012年12月17日)
- マナカナの大阪WORKERS(6)「さくらそう」 : プラスα空間 (2012年12月18日)
- マナカナの大阪WORKERS(7)「商売の神様」: プラスα空間 (2012年12月19日)
- マナカナの大阪WORKERS(8)「マフラーの彼」 : プラスα空間 (2012年12月20日)
- マナカナの大阪WORKERS(9)「おがくず」 : プラスα空間 (2012年12月21日)
- マナカナの大阪WORKERS(10)「バナナケーキ」 : プラスα空間 (2012年12月22日)
昨年の、「マナカナの大阪LOVERS」は、次の記事をご覧下さい。
- マナカナの大阪LOVERS(1)「恋のキューピッド」[追記あり]: プラスα空間 (2010年03月02日)
- マナカナの大阪LOVERS(2)「天の川さくら色」: プラスα空間 (2010年03月03日)
- マナカナの大阪LOVERS(3)「君を探し続けて」: プラスα空間 (2010年03月04日)
- マナカナの大阪LOVERS(4)「婚活実習」[追記あり]: プラスα空間 (2010年03月05日)
- マナカナの大阪LOVERS(5)「たこ焼き焼けた」: プラスα空間 (2010年03月06日)
- マナカナの大阪LOVERS(6)「大阪LOVE ROAD」: プラスα空間 (2010年03月09日)
- マナカナの大阪LOVERS(7)「鈴虫が鳴く庭で」: プラスα空間 (2010年03月10日)
- マナカナの大阪LOVERS(8)「そして二人残った…」: プラスα空間 (2010年03月11日)
- マナカナの大阪LOVERS(9)「夏の迷子」: プラスα空間 (2010年03月12日)
- マナカナの大阪LOVERS(10)「二人いる」: プラスα空間 (2010年03月13日)
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