マナカナの大阪WORKERS(2)「お局様」[追記あり]
「マナカナの大阪WORKERS」第2回の今日は、青山花累さん作の「お局様」でした。青山花累さんは、「マナカナの大阪LOVERS」の「恋のキューピッド」の脚本を書いた人です。
登場人物(敬称略)
- 社長: 渋谷 天外(しぶや てんがい)
- ある会社の社長。密かに、掃除のおっちゃんとして活動している。
- 伊藤: 魏 涼子(ぎ りょうこ)
- 経理課のお局様。
- 男性社員: 趙 珉和(ちょう たみやす)
- 社長秘書の面接の補佐。
- 綾小路: 三倉 佳奈(みくら かな)
- 経理課社員。仕事が遅くて、いつもサービス残業をしている。
あらすじ
経理課の綾小路は、新人OL。仕事のペースが遅くて、毎日サービス残業をしています。
綾小路の、職業に対するポリシーは、半年から一年で、仕事を替える事。この会社も、もうすぐ辞めたいと思っています。でも、残業をしている時に仲良くなった、掃除のおっちゃんと話している内に、そのポリシーも変わって行きます。
そんな時、先輩社員の伊藤が、綾小路を社長秘書に応募させてしまいます。鈍くさいはずの綾小路は、最終試験まで残ってしまいます。綾小路は、課題の「大阪に初めて来られたお客様に我が社を覚えてもらえるお茶菓子」の、お茶菓子「たこ焼き」とお茶を持って、試験会場に入ります。そこの社長席に座っていたのは、なんと掃除のおっちゃん。綾小路は、今までの仕事を通じて身に付けた技術で、社長と男性社員をうならせます。試験の結果は…。
感想
共感できるストーリーでした。気になった言葉を書き留めてみました。
- 仕事いうもんは、決められた時間内に片付けるようにせんと。(伊藤)
これ、重要ですね。私は、学生時代の製図の課題で、これを学びました。時間をかければ、誰だって、綺麗にできるのは当たり前。決められた時間内に、しかも綺麗に終わらせる事が重要と教わりました。手早くできる事を要求されるんですよ。
でもなぁ、手早くやりたくても、身体的な理由などで、それができない人も居ます。その人にとっては、それが限界なのです。仕方の無い事だと思います。それは、認めなければなりません。
- 書類が急ぎだったら、それを待っている、主任・課長も帰れない。(伊藤)
ドラマ内で、課長には寝たきりのお母さん、主任は受験生を抱えている事が語られます。これも、共感できました。家庭を持っている人は、みんな事情を抱えているんですよ…。そう言う制約の中で、みんな頑張っているんですよね。
- 仕事は一人でやってるんととちゃうから。みんなの気持ちが一つになったら、仕事も楽しいからな。(伊藤)
そうなんですよ。会社の仕事は、自分勝手では、うまく行きません。チームで協力して、初めて成功できるし、その時の達成感もひとしおです。
でも、個人プレーで、仕事をバリバリこなす人にはあこがれます。すごいと思います。
チームでなきゃ仕事ができないと思っているのは、スタープレイヤーへの、私のひがみなのかなぁ。
- いろんな事に気配りができて、その人がいないと職場が回って行かないとみんなから思われる、そんなお局様になれるまで、頑張りたいと思います。(綾小路)
男性・女性を問わず、気配りができて、職場を回せる人にはあこがれますね。でも、本当のスペシャリストは、気配りができるだけじゃダメなんですよね。その仕事に精通していなければなりません。気配りもできて、仕事の事もわかっていてこそ、本当のスペシャリストだと思います。
佳奈さんの演技は、安心して聴いていられますね。残業している時の自由気ままな綾小路、昼間のマイペースな綾小路、お局様になろうと思って気持ちを切り替えた後の綾小路。うまく、演じ分けられていたと思います。
綾小路が、「たこ焼き」を選んだり、お茶をおいしく淹れられたのは、正に、「芸は身を助く」ですね。今まで、いろんな職業を経験してきたのは、無駄では無かったのですね。
アフタートーク
マナカナの話は、先輩から教えてもらった事は何? でした。
茉奈さんは、昨年初めて茉奈 佳奈としてライブツアーをやった時、ライブの先輩の竹内まりやさんや山下達郎さんとお話したそうです。「初めから、上手くできた人なんていないんだから、自由にやれば良いよ。」と言われて、気が楽になったそうです。
佳奈さんは、マリナーズのイチロー選手をあげていました。「自分が決めた事に、絶対失敗は無い。」と言われて、佳奈さんは真っ直ぐ夢に向かって頑張ろうと思ったそうです。
イチロー選手の言葉は、さだまさしさんがいつも言っている、人間の超能力ですね。真剣に考えて選べば、必ず正しい道を選ぶ能力があると言う…。
私も、そう思いますね。今までに、人生の岐路はいくつもありましたが、その時の選択は間違っていません。
応援ソング
今回の応援ソングは、ZARDの「負けないで」でした。
[amazonjs asin="B00005F59G" locale="JP"]番組の感想を、NHKに送りましょう。もしかしたら、第3弾があるかもしれませんので。
(追記 2012-12-23 11:02)
2011年8月23日分は、プレトーク、ドラマ、アフタートーク、応援ソングも同じでした。完全に再放送の様です。
【シリーズ記事】
- マナカナの大阪WORKERS(1)「たこ焼きたガール」: プラスα空間 (2011年3月8日)
- マナカナの大阪WORKERS(2)「お局様」: プラスα空間 (2011年3月9日)
- マナカナの大阪WORKERS(3)「ニセモノ」: プラスα空間 (2011年3月10日)
- マナカナの大阪WORKERS(4)「アシスタント魂」: プラスα空間 (2011年3月11日)
- マナカナの大阪WORKERS(5)「ラストドライブ」 : プラスα空間 (2012年12月17日)
- マナカナの大阪WORKERS(6)「さくらそう」 : プラスα空間 (2012年12月18日)
- マナカナの大阪WORKERS(7)「商売の神様」[追記あり] : プラスα空間 (2012年12月19日)
- マナカナの大阪WORKERS(8)「マフラーの彼」 : プラスα空間 (2012年12月20日)
- マナカナの大阪WORKERS(9)「おがくず」 : プラスα空間 (2012年12月21日)
- マナカナの大阪WORKERS(10)「バナナケーキ」 : プラスα空間 (2012年12月22日)
昨年の、「マナカナの大阪LOVERS」は、次の記事をご覧下さい。
- マナカナの大阪LOVERS(1)「恋のキューピッド」[追記あり]: プラスα空間 (2010年03月02日)
- マナカナの大阪LOVERS(2)「天の川さくら色」: プラスα空間 (2010年03月03日)
- マナカナの大阪LOVERS(3)「君を探し続けて」: プラスα空間 (2010年03月04日)
- マナカナの大阪LOVERS(4)「婚活実習」[追記あり]: プラスα空間 (2010年03月05日)
- マナカナの大阪LOVERS(5)「たこ焼き焼けた」: プラスα空間 (2010年03月06日)
- マナカナの大阪LOVERS(6)「大阪LOVE ROAD」: プラスα空間 (2010年03月09日)
- マナカナの大阪LOVERS(7)「鈴虫が鳴く庭で」: プラスα空間 (2010年03月10日)
- マナカナの大阪LOVERS(8)「そして二人残った…」: プラスα空間 (2010年03月11日)
- マナカナの大阪LOVERS(9)「夏の迷子」: プラスα空間 (2010年03月12日)
- マナカナの大阪LOVERS(10)「二人いる」: プラスα空間 (2010年03月13日)
ディスカッション
お市さん、はじめまして。
有名なファンの方なので、お名前は以前から存じ上げておりましたが・・・
ラジオドラマ、録音機器がないのといつも睡魔と闘いながら聞いているので、
翌朝になると記憶があいまいになってさびしく思っていました。
次女ブログのコメント欄から手繰ってお市さんのページ(ブログ?)にたどりつくと、
ドラマのエッセンスがまとめてあって、なんと、昨年の大阪Loversまで。
ありがとうございます。
記憶があいまいになったら、また読みにきます。
MKKFさんへ、初コメントありがとうございます。
初めまして。
MKKFさんの事は存じております。あのイラストを描いていらっしゃる方ですね。
どこかのイベント会場で、「あそこに居るのが、MKKFさんだよ」と、どなたかに紹介された事があるのですが、御挨拶に行かず、申し訳ありませんでした。
私は有名なのでしょうか?
ラジオドラマ、かなり真剣に聴いています。今回から、メモを取るようにしました。録音もしており、何度も繰り返し再生しています。
一つの記事を書くのに、1〜2時間位かかります。
でも、このようにコメントをいただけると、励みになります。ありがとうございます。残り7話も、頑張ろうと思います。