OS X Lionインストールまでの長い道のり

2013年6月19日Mac,パソコン・インターネット

先日、やっとOS X 10.7 Lionのインストールが完了しました。

ここまで来るのに、遠い道のりでした…。

  1. PowerPCアプリ調査
  2. 外付けHDD購入
  3. バックアップ(Snow Leopard)
  4. Lion購入
  5. インストール(1)
  6. バックアップ(Boot Camp/Windows7)
  7. パーティション調整(1)
  8. インストール(2)
  9. パーティション調整(2)
  10. インストール(3)
  11. パーティション調整(3)
  12. バックアップ(ユーザデータ)
  13. パーティション調整(4)
  14. インストール(4)
  15. データリストア
  16. 移行アシスタントで環境移行

大体、こんな感じだと思います。ちょっと、グタグタな感じで、書き連ねてみます。

1. PowerPCアプリ調査

Lionでは、Rosettaが搭載されないと言う事を知り、PowerPCのアプリを調査しました。

結果、絶対必要とわかったのは、次のアプリです。

  • 宛名職人 Ver.14 … 住所録
  • Nikon Scan 4 … フィルムスキャナ用アプリ

宛名職人 Ver.14は、履歴書き出しに対応した、最後のバージョンなのです。他の住所録管理ソフトに引っ越す為には、このバージョンが動いてくれないと困ります。これについては、データを書き出して、他のソフト(多分、Bento4)に移行します。

Nikon Scan 4は、本当に困りました。公式に、Lionではサポートしないと言う案内が出てしまいました。

う〜ん。これは、Snow Leopardの環境も残しておかなければならないってことだな。

起動ディスクの為の外付けディスクが無い! 買うしか無いか…。

2. 外付けHDD購入

と言う訳で、外付けHDDを購入する事にしました。さんざん悩んだあげく、LaCieのポータブル型にしました。

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バックアップの為に、システム領域と、後述するインストールメディア用のパーティションを用意しておきます。

# Type
1 EFI
2 Snow Leopard (HFS+)
3 インストールメディア (HFS+)
4 LA-PUBLIC (HFS+)

3. バックアップ(Snow Leopard)

Snow Leopardをバックアップします。

多分、一番簡単なのは、ディスクユーティリティー.appを使って、バックアップと復元をする事です。でも、結構時間がかかった記憶があるので、Carbon Copy Clonerを使いました。

コピー元とコピー先を正しく指定すれば、OKです。

バックアップ後、外付けディスクから起動できる事を確認しました。

外付けディスクから起動するには、起動時にoptionを押しっぱなしにします。ディスクアイコンが並ぶので、外付けディスクを選びます。

4. Lion購入

Mac App StoreからLionを購入します。注意点が一つあって、インストールを始める前に、アプリそのものや、ディスクイメージを保存しておく事です。

インストーラを終了させ、アプリケーションフォルダにある、「Mac OS X Lion インストール.app」を右クリックして、パッケージの内容を表示します。Contens/ShareSupport/InstallESD.dmbを保存しておきます。このデータを使うと、次の記事の様に、インストールディスクを作る事ができます。ご紹介ありがとうございます。

インストールメディアを作らなくても、「Mac OS X Lion インストール.app」を他のディスクにコピーしておけばOKです。

でも、やっぱり、インストールメディアがあった方が便利です。私の場合、外付けHDDに8GBのパーティションを切って、そこにインストールメディアを作りました。

5. インストール(1)

初回インストールです。

インストールする前に、次の記事を参考にしました。ありがとうございます。

アクセス権の修復、iTunesライブラリの整理、バックアップに付いてです。

これが終わった後、「Mac OS X Lion インストール.app」を起動します。起動したのは良い物の、次の画面になってしまいました。

20110724lion_error

最初に、このエラーに遭遇した時は、まだ楽観的だったのですが、その後、とても面倒な事がわかりました。

6. バックアップ(Boot Camp/Windows7)

上記エラーは、私のマニアックなパーティション構成にあるのは明らかでした。

ダメなのか…。

それならと言う事で、いったん、Boot Camp領域を削除する事にしました。Windows7の再インストールは結構めんどうなので、何か良い手は無いかと探していたらありました。

7. パーティション調整(1)

Lionインストーラに認識できる様な、簡単なパーティション構成にしました。

# Type
1 EFI
2 Snow Leopard (HFS+)
3 User Data (HFS+)

この時の期待としては、Lionインストーラが、Recovery HDを、User Dataパーティションの最後の部分に作ってくれる事でした。

8. インストール(2)

OS X Lionを、Snow Leopardに、上書きインストールしました。User Dataの部分に、Recovery HDができるかな〜?

ところが、Lionインストーラの挙動は違いました。

# Type
1 EFI
2 Lion (HFS+)
3 Recovery HD
4 User Data (HFS+)

げ、Lionパーティションの最後にできているじゃん…。それにこのままでは、Boot Campパーティションが、5番目になって、Windows7を起動できなくなってしまう!

9. パーティション調整(2)

そうか、Lionインストーラは、Lionパーティションの最後にRecovery HDを作るのか! それなら、ディスクの一番最後にLionインストールインストール用のパーティションを作って、Recovery HDを残して、Lionパーティションを消せば良いんだ!

そう思って作ったのが、次のパーティションです。

# Type
1 EFI
2 Snow Leopard (HFS+)
3 User Data (HFS+)
4 Lion (HFS+)

10. インストール(3)

目論見通り、Lionパーティションの最後に、Recovery HDができました。

# Type
1 EFI
2 Snow Leopard (HFS+)
3 User Data (HFS+)
4 Lion (HFS+)
5 Recovery HD

11. パーティション調整(3)

じゃあ、次はRecovery HDを残して、Lionパーティションの削除だ!

ディスクユーティリティーで、削除…っと。

Terminal.appで、diskutil listと打って確認すると、Lionパーティションだけでなく、Recovery HDまで消えているじゃないですか。はぁ〜、GUIだとダメなんだ〜。

# Type
1 EFI
2 Snow Leopard (HFS+)
3 User Data (HFS+)

そう思って、再度Lionをインストールして、今度はTerminal.appから操作して、Lionパーティションを削除しました。今度は、うまく行くはず…。

ところが! やはり、Recovery HDまで消えてしまうのです!

ガガーン、Recovery HDは、本体のパーティションとセットになっている様です。

これまでの操作は、User Dataに影響を与えない、パーティション変更でした。GUIDパーティションでこそ、できる技だったのです。

Recovery HDを残して、Boot Campも立ち上がる様にするには、User Dataも消して、全く新しいパーティション構成にするしかありませんでした。

12. バックアップ(ユーザデータ)

仕方が無いので、ユーザデータを丸々バックアップする事にしました。もちろん、インストールを始める前に、ディレクトリ個別や、TimeMacineではバックアップをしていたのです。ですが、もうどうにもならなくなって、丸々バックアップにしました。

このバックアップの為には、ユーザデータ領域を、ディスクユーティリティーでイメージ化しました。

13. パーティション調整(4)

Lionインストーラの癖はわかりましたし、全データのバックアップも取れましたので、もう怖いものなしです。次のパーティション構成にしました。

# Type
1 EFI
2 Lion (HFS+)
3 BOOTCAMP
4 User Data (HFS+)

Lionパーティションは、Snow Leopardの時の実績から、今までより5GB小さい65GBにしました。システム領域なので、普通に「Mac OS拡張(ジャーナリング)」にしました。

システム領域を、大文字/小文字を区別する様にすると、Adobeのアプリで問題が出ます。

BOOTCAMPパーティションは、FAT32でフォーマットしておきます。

User Dataパーティションは、私は「Mac OS拡張(大文字/小文字を区別、ジャーナリング)」にしました。

14. インストール(4)

やっとインストールできます。今度は、Lionパーティションに、クリーンインストールする事にしました。

無事終了し、次のパーティション構成になりました。目論見通りです。

# Type
1 EFI
2 Lion (HFS+)
3 Recovery HD
4 BOOTCAMP
5 User Data (HFS+)

15. データリストア

BOOTCAMPパーティションと、User Dataのリストアをします。

BOOTCAMPパーティションのリストアは、次の記事の通りです。

User Dataのリストアは、ディスクユーティリティーで、復元しました。

16. 移行アシスタントで環境移行

クリーンインストールしたので、Snow Leopardの環境を戻さなければなりません。移行アシスタント.appを使うのが簡単です。

ところが、移行アシスタントで移行しようとすると、ディスク不足のエラーが出るのです。システム領域を、5GB小さくしたのがまずかったか? でも、10GB以上空きがあったはずだし。おかしいなぁ。

コピー元のSnow Leopardのディスクを調べていた所、原因がわかりました。ルートディレクトリに、"_CCC Archives"と言うフォルダができていて、10GB程の容量を喰っていました。これだ…。

Carbon Copy Clonerが作ったデータの様です。あまり理解できていないのですが、バックアップ途中に作った、一時的な物の様です。

これを消して、移行アシスタントを起動した所、無事に移行できました。

最後に

やっと終了しました。

疲れました。丸一週間かかりました。

これから、Lionをインストールしようと言う方の参考になれば幸いです。

Snow LeopardとWindows7とLionのトリプルブートにしたい方は、上記User Dataのパーティションを複数に分け、その一つをSnow Leopard用にすれば良いと思います。分けなくても、User Dataの代わりに、Snow Leopardをインストールしても構いません。多分、どちらでもできるはず。

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Posted by お市のかた