2012年衆院選[追記あり]

2012年12月13日経済・政治・国際

12月16日に、衆院選があります。いつもだと、ざっと政策を見るだけで投票できるのですが、今回は政党も政策もぐちゃぐちゃ状態です。

政治ネタは、私自身が詳しくない事、思想が色々あって反感をかってしまう可能性がある事等から、なるべく記事として書かない様にしています。

ですが、今回の衆院選の結果は、今後の日本の未来に、非常に大きな影響があると思います。

私が気になる項目をいくつかの政党についてまとめてみました。

私の今回の注目点は、TPPに対する姿勢です。(意見には個人差があります)

TPPの協議内容は、秘密協議だそうで、どういう話し合いがもたれているかわからない様なのです。ですが、その内容は、アメリカの産業に有利になる物らしいのです。しかも、アメリカの会社から、国(この場合は日本政府)が訴えられて、アメリカで開かれる裁判で負けたら賠償金を払わなければならないと言う事になります。

どの条項を選択するかによるのかもしれませんが、一度参加してしまえば、最終的に全条項を認めさせられてしまうのではないでしょうか?

そうなったら、日本は完全にアメリカの州の一つと(少なくても経済的には)同じ扱いになってしまうのではないでしょうか?

知的財産分野でも大きな影響があり、次のウェブサイトにまとめられています。

著作権期間の大幅延長とか、知的財産侵害の非親告罪化とか色々あります。これらが導入されると困ります。

一番懸念しているのは、保険分野です。国民皆保険が、アメリカの保険会社にとって、非関税障壁だとか文句をつけられたら、日本の保険制度が潰れます。そうなると、アメリカの様に医療費が高額化して、医療保険に入れない人は、高額すぎる治療費のために、病院に行けなくなってしまいます。

アメリカの今の問題が、将来の日本に、そのまま反映されてしまうのです。

TPPに参加しようとしている政権は、無条件で投票対象から外れます。(意見には個人差があります)

「自由民主党」は、一見TPPに反対している様に見えますが、「聖域なき関税撤廃の前提」が無くなったら、TPPに賛成ってことですよね? 「公明党」の態度は曖昧ですが、どうせ「自由民主党」と連立するんでしょ? つまり、TPPに賛成ってことですね?

財政政策は、どこの党もハッキリしませんね。「打つ手無し」って感じです。

原発については、どの政党も縮小の方向とはなっています。実際、どうなのかは、よくわかりません。

外交問題も難しい所ですが、日本国内の問題(現在・将来)に、きちんと対応して欲しいです。

敬称略で失礼させていただきます。

政党 民主党 自由民主党 公明党 みんなの党 日本未来の党 日本共産党 日本維新の会
代表者 野田佳彦 安倍晋三 山口那津男 渡辺喜美 嘉田由紀子 志位和夫 石原慎太郎
TPP 交渉参加 「聖域なき関税撤廃」を前提にする限り、TPP交渉参加に反対 国会に調査会か特別委員会を設置し、十分審議できる環境をつくるべき 賛成 牛肉など食品の安全基準、医療保険などすべてをアメリカのルールに合わせようというものだから交渉入りに反対です。 TPPへの暴走を許さない国民的な共同を、心からよびかけます。 参加
財政対策 2015年度にプライマ リーバランスの赤字を半減し(2010年度比)、2020年度までに 黒字化する 「産業投資立国」と「貿易立国」を基本とする。「物価目標(2%)」 金融政策と需要創出策 消費税増税を凍結し、まずは国会議員や官僚が身を切る 脱増税 消費税大増税ストップ! 役人が普通のビジネス感覚で仕事ができる環境の実現
憲法改正 しない 改正派 憲法の各章ごとの検証を開始する 賛成 (ホームページに記載なし) 9条をまもる 決定できる統治機構の本格的再構築
核兵器 「核兵器のない世界」の実現に向けて努力する 世界全体の核兵器を含む軍縮に努力する 核ゼロの世界へ、核軍縮を推進 唯一の被爆国として「核廃絶」の先頭に立ち、「核軍縮」や「核不拡散」に主導的役割を果たす 核拡散と原発リスク拡大を促す原子力輸出を禁止する。 地球上から核兵器をなくすための積極的役割をはたします (ホームページに記載は無いが、石原慎太郎は核武装したがっている)
原発 2030年代に原発ゼロ 推進でも反対でもない 可能な限り速やかに原発ゼロを目指す 電力自由化による市場原理での原発ゼロ 卒原発 原発即時ゼロ 先進国をリードする脱原発依存体制の構築
対米 嘉手納以南の土地返還の促進など、日米合 意を着実に実施 日米同盟強化 日米関係の再構築 日米同盟体制を我が国の安全保障の基軸 独立国家としての責任に基づいた日米関係を構築する 日米安保条約の是非を根本から問う国民的議論をよびかける 日米同盟を基軸とし、自由と民主主義を守る国々との連携を強化
対中 尖閣諸島をはじめとする領土・領海の守りを固める 劣閣諸島の実行支配を強化 日本の毅然たる対応による戦略的な外交 尖閣諸島問題については、領土問題は存在しないという事実を国際社会に周知する (ホームページに記載なし) 日本政府が、尖閣諸島の領有の歴史上、国際法上の正当性について、国際社会および中国政府にたいして、理を尽くして主張する 日本の主権と領土を自力で守る防衛力と政策の整備
対韓 尖閣諸島をはじめとする領土・領海の守りを固める 離島を守る法律、領海警備を強化する法律 日本の毅然たる対応による戦略的な外交 竹島問題については、国際司法裁判所(ICJ)等で国際法に則って平和的な解決を模索する (ホームページに記載なし) 日本政府が、植民地支配の不法性、その誤りを正面から認め、その土台のうえで竹島問題についての協議を呼びかけるなら、私は、歴史的事実にもとづく冷静な話し合いが可能になると、これらの交流を通じて痛感した 日本の主権と領土を自力で守る防衛力と政策の整備。韓国との関係強化
対朝鮮 拉致事件の解決に全力を尽くす 対話と圧力 日本の毅然たる対応による戦略的な外交 拉致問題については、平壌宣言に基づく二国間交渉を進める一方、経済制裁を含め解決のためにあらゆる手段を講じる (ホームページに記載なし) 国際社会が一致した対応をとること、非軍事・外交的手段に徹するという二つの原則が大事 「拉致国家」の汚名を返上するためハーグ条約を早期に批准するとともに国内の子どもの連れ去り行為を禁止する。
ウェブサイト ビジュアル重視。情報を探すのが難しい。 ビジュアル重視。情報を探すのが難しい。 PDF重視 割と整理されている ビジュアル重視。情報量少ない。検索なし。 サイトが見易い ビジュアル重視。情報を探すのが難しい。PDF重視。情報量少ない。検索なし。

各政党のウェブサイトを見比べると、ウェブサイト構築の状態が全く違いますね。

「日本未来の党」や「日本維新の会」は、急ごしらえで、内容がスカスカです。

「民主党」と「自由民主党」は、ビジュアル重視な感じで、必要な情報を探すのが大変です。

PDFは、個々の資料を読むのには便利ですが、ウェブサイトをPDF中心に構築されると、ものすごく見づらくなります。止めて欲しいです。

そんな中で、「日本共産党」のウェブサイトは、非常に読み易くまとめられていました。

「民主党」が勝っても、「自由民主党」が勝っても、結局TPPに参加。しかも、「自由民主党」は憲法改悪と言う方針です。

これらの政党が第一党になって、TPPに参加したら、日本は終わりですね。

蓄えのある人は国外に脱出して、脱出できない人が残って辛い生活を強いられる事になります。

(追記 2012-12-13 22:44)

TPPよりも、憲法改正案の方が、ずっと危険な感じです。

Posted by お市のかた