鼻から胃カメラ

心と体

以前、口から飲むタイプの胃カメラで検診を受けた事があります。

ものすごく辛かったです。喉を通す時がものすごく苦しいのです。

こんな苦しい思いをして、二度とやりたくないと思っていましたが、人間ドックのオプションで胃カメラを選択してしまいました。

レントゲン(胃X線)で検診する場合と、胃カメラ(胃内視鏡)で検診する場合には、メリットでメリットがあるので、両方を交互に受けた方が良いと聞いた事があるからです。

上記、Q&Aをまとめると、次の表の様になります。

メリット デメリット
胃X線 集団検診で死亡率減少効果を示す証拠あり
検査の感度は70%〜80%
胃潰瘍やポリープも発見できる
X線による被爆がある(自然界で浴びる放射線と同程度)
バリウムの誤飲や便秘の副作用あり
胃内視鏡 小さな病変部だけではなく出血等も詳細に観察できる
十二指腸や食道も観察できる
死亡率現象効果の証拠が不十分で、集団検診には向かない
麻酔薬や鎮痙剤を使うので、副作用の心配あり
内視鏡で感染したり、嫌食道を傷つける危険性あり(確率は極めて低い)

レントゲンと胃カメラでは、発見できる内容に違いがあるのですね。

レントゲンで「胃潰瘍やポリープを発見できる」となっていますが、本当でしょうか? 直接カメラで見た方が発見し易い気がしますけれど。

胃カメラは集団検診には向かない(集団検診で死亡率減少の証拠が無い)ので、希望者だけとなる様です。

胃カメラの方が検査精度が高い様に思えますが、検査に時間がかかるのと、麻酔薬等の副作用が心配な事が欠点なのでしょう。

個人で、人間ドックを受けるなら、胃カメラの方が良いのかな?

でも、口から飲む胃カメラは、本当にもう勘弁して欲しいと言うくらい辛かったです。

なので、今回は、鼻の穴からカメラを通す方式を選択しました。こちらの方が、負担が少ないと聞いていたからです。

検査は、次の順序で進みます。

  1. 鼻から麻酔(1回目)
  2. 鼻から麻酔(2回目)
  3. 鼻からカメラ挿入
  4. 鼻→食道→胃→十二指腸へ(適宜撮影)
  5. 戻る時に、空気を出して胃を膨らませる
  6. 戻りながら適宜撮影

受けた感想ですが、確かに、口からの胃カメラより、鼻からの胃カメラの方が負担は少ないです。

でも、口からの胃カメラには無い負担がありました。それは、鼻からの麻酔です。

スプレーで、シュっとやられるのですが、これが結構きついです。鼻から入った麻酔が、喉の方に流れて来て、むせます。

麻酔のスプレーは、2回に分けられていて、1回目は軽めの麻酔を、2回目はもう少ししっかりした麻酔をかける様です。2回目の麻酔薬の方が刺激が強くて、1回目よりもむせます。

その後、実際の検査となります。

横を向いた状態で、鼻からカメラを挿入します。右・左のどちらか通しやすい方を使うそうです。私は、右からでした。

胃カメラが細いと言っても、直径6〜7mm位あります。これだけの太さの物が、鼻から入ってくるので、違和感がありますし、刺激もあります。

そして、喉に到達すると、その違和感がピークに達します。

やはり喉を通過する時は、カメラを飲み込む必要があります。ごくっと。

口から胃カメラの時は、カメラを飲み込むのが本当に辛かったです。でも、鼻からの胃カメラは、その時程は辛くありませんでした。

でも、やはり、ごくっと飲み込む感じは嫌ですね…。苦しいです。

口から胃カメラのときの様に、鼻で息をしてくださいと言われました。これを忘れていて、口から息をしていたので、その時はかなり苦しかったです。

唾は飲み込まずに、吐き出してくださいと言われます。看護士の方がついてくれていて、ティッシュで拭ってくれます。これはありがたかったです。

胃に空気を入れて膨らませると、ゲップをしたくなるのですが、我慢しなければなりません。胃を膨らませるのは、ひだを延ばして撮影するためです。胃がしぼむと、その撮影ができなくなってしまいます。

カメラが入っている間、ずっと違和感があります。

検査が終わった後、鼻からの胃カメラでは見切れない所があり、2年に一度くらいは口からの胃カメラで検査して下さいと言われました。

やはり、口からの胃カメラの方が、良いのかな…。う〜ん。

Posted by お市のかた