Mac OS XとNFSマウント
LANDISK Homeを、Mac OS Xのネットワークホームディレクトリとして使っています。こうすると、複数台のMacから、同じ環境で使える様になります。当然、ログインIDを共通にしておく必要がありますけれど。
それなりに便利に使えていたのですが、ファイルのアクセス権をちゃんと設定できないために、キーチェーンアクセスが使えないと言う問題があります。具体的には、Mail.appとかで、パスワードを保存できなくなります。
以前、Leopard/Snow Leopardから、Ubuntu 9.10のディスクをNFSマウントできる様になって大喜びしていました。
ネットワークホームディレクトリとして、NFSマウントを使うと、ファイルのアクセス権が正しく設定できる様になり、キーチェーンアクセスが使える様になります。
それと、普段使っているLANDISK Home HDL4-GもNFSサーバになれば便利と思い、次のような事までしてしまいました。
NFSマウントができる様になって、色々解決かと思っていたら、大きな間違いでした。
Mac OS Xで、NFSマウントをネットワークホームディレクトリとして使うには、次の大きな二つの問題があります。
- ファイル名の扱いが違う(Unicode正規化方法NFC/NFDの違い)
- ゴミ箱が使えない(使える組み合わせもある)
ファイル名の扱いは、ネットワークホームディレクトリとして使う場合だけではなく、NFSマウントする時一般の問題です。
ファイル名の扱いの違いは厄介です。ファイルを開けなくなったりします。
Mac OS
XではNFDを扱うのに、Linux側ではNFCを扱うのです。すぐにわかる問題は、濁点・半濁点付き文字です。
ゴミ箱機能が使えません。ゴミ箱に入れようとすると、ファイルが「すぐに削除されます」と言う警告が出ます。
NFSマウントとゴミ箱の関係は、Mac OS Xのバージョンや、サーバに何を使っているかの組み合わせで変わってきます。調べてみました。次の表になりました。
クライアント\サーバ | Leopard 10.5.8 |
Ubuntu 9.10 |
LANDISK Home unfs3 |
|||
---|---|---|---|---|---|---|
可否 | ゴミ箱 | 可否 | ゴミ箱 | 可否 | ゴミ箱 | |
Tiger 10.4.11 |
○ | ○ | × | – | × | – |
Leopard 10.5.8 |
○ | × | ○ | × | ○ | × |
Snow Leopard 10.6.4 |
○ | × | ○ | ○ | ×(*1) | ○ |
*1: とりあえず、ホームディレクトリとして見えますが、新たにファイルを作れません。
Leopardでは、ゴミ箱が全滅です。海外で、やはりこの問題に困っている人が居て、色々やったけどダメだったみたいです。
こういう問題があるので、Mac OS XとNFSは、あまり良い組み合わせではなさそうです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません