LANDISK Homeをホームにした弊害[追記あり]

パソコン・インターネット

10月になりました。今月は、AppleからMac OS X 10.5 (Leopard)が発売になる予定です。LeopardにはTime Machineというバックアップ機能が付く予定になっています。Leopardになる前のバックアップ方法として、LANDISK Homeをホームにしています。LANDISK Homeは、RAID 5のネットワークディスクサーバです。

このように、LANDISK Homeをホームにして、Mac OS Xのログイン・ホームディレクトリとしての運用を始めていますが、いくつか弊害がある事がわかってきました。

  • いくつかのアプリケーションで、保存したファイルが不可視になる
  • パブリックフォルダが使えなくなった
  • ローカルのwebサービス機能が使えなくなった
  • アプリケーションの初期設定が正しく保存されない(場合がある)
  • Skypeへのログインに時間がかかるようになった
  • ClamXavが正しく動いていないようだ
  • ファイル名のケースセンスティビティの設定が悪さをしている
  • Dashboardのwidgetで、おかしな動作をする物が出てきた
  • ファイルのアクセス権が変更出来ない

まず、スティッキーズ(Mac OS X標準の付箋紙)で、書き出しをすると、書き出されたファイルがなぜか不可視属性を持ってしまいます。ターミナルを開いてファイルを見ると、ファイルが存在するのに、Finderから見えません。仕方がないので、書き出した後、不可視属性を解除しています。

不可視属性を解除するために、AmVisibilityCMXという、コンテキストメニューを使っています。

それと、勝手なファイルタイプが付きます。これも、コンテキストメニューで消去しています。何と言う名前のコンテキストメニューかは失念しました…。たぶん、AmSetFileTypeCMXだと思います。

[cmd]+[shift]+[3]/[4]による、スクリーンショットが撮れなくなってしまいました。フリーソフトを使って対処するしかありません。…と思っていたのですが、不可視ファイルになって保存されているようです。上記の、AmVisibilityCMXで回避出来ます。

Safariでダウンロードしたファイルも不可視になるようです。

テキストエディットで保存したファイルも不可視になります。純正アプリケーションは、軒並み不可視ファイルを作るようです。(検証不足)

普通は、パブリックフォルダを使って、同じマシンの他のユーザからファイルを貰う事が出来ます。ところが、他のユーザのホームを全く見る事が出来ず、そのため、パブリックフォルダにアクセス出来ません。

ホームディレクトリに「サイト」ディレクトリを作っておくと、ローカルなwebサーバを立ち上げる事が出来ます。ところが、うまく動かなくなってしまいました。これは、上記と同じ理由で、他のユーザのホームを見られないのが原因です。

Safariの環境設定で、デフォルトブラウザをFirefoxにしています。ですが、その設定を保持できないのです。ログインしている間は大丈夫なのですが、いったんログアウトしてしまうと、その設定を忘れてしまうようなのです。しかし、この現象は、起きたり起きなかったりするのです。どういう条件で起きるのか、不明です。

PDFを開く時の初期設定も、Acrobat Readerではなく、プレビューになってしまうようです。

Mailのメールアカウントの設定で、パスワードがうまく保存されません。

Skypeにサインインするのが、極端に遅くなりました。20分以上、サインインできません。なぜでしょう?

ウィルスチェックは、ClamXavを使っています。定時ウィルスチェックが働くなってしまった気がします(スキャンがすぐに終了してしまいます)。もちろん、外部ディスクをチェックする環境設定はしてあります。

ウィルス定義ファイルのダウンロードはうまく行っているようです。

ClamXavが正しくウィルスを検知出来るかどうかは、確かめられません。ウィルスファイルを持っていないので。ウィルスファイルは、欲しくもありませんが。

LANDISK
Homeをsmbfsでマウントした時は、ファイル名の大文字小文字を区別しない(ケースセンスティブでない)のですが、afpでマウントした時は、大文
字小文字を区別します(ケースセンスティブになる)。どうも、iLife ’06のiMovie
HDは、ケースセンスティブなファイルシステムに、ムービーを書き出せないようなのです。これは、LANDISK
Homeの問題ではなく、iMovie
HDの問題ですが、ちょっと困ります。ムービーは、ローカルなディスク(ケースセンスティブを設定していないディスク)に書き出すようにしています。

Dashboardのwidgetで、おかしな挙動をする物が出てきました。動作はするのですが、表示がおかしくなります。

いろいろ出ている弊害の最大の原因は、ネットワーク越しに、ファイルのアクセス権を変更出来ない事だと思います。ちょっと、解決の方法が思いつきません。ファイルサーバが、Mac OS X Serverのディスクなら、大丈夫なのかも知れません。

LANDISK Homeをホームにした状態でも、結構安定して使えています。ただ、上記の弊害が出るので、あまりお勧めではありません。マシンを変えても、同じ環境でログイン出来るようになると言うのは、魅力的なのですが…。

Leopard(Mac OS X 10.5)が発売されて、Time Machineが使えるようになったら、LANDISK Homeはバックアップ用ディスクとして運用する方が、幸せの様に思えます。Leopardが発売になったら、ちょっと様子を見てから、早い段階でOSをアップデートするでしょう。

(追記 2008-2-7 20:52)一部解消できました。LANDISK Homeをホームにした弊害が一部解消をご覧下さい。

Posted by お市のかた