架け橋 きこえなかった3.11

2016年5月3日映画鑑賞ノート

タイトル 架け橋 きこえなかった3.11
原作 今村彩子 監督 今村彩子
脚本 今村彩子 音楽 (主題歌)小島一宏
ジャンル ドキュメンタリー 公開日 2013年08月17日
視聴スタイル BD/DVD
評価 ★★★☆☆ 視聴日 2016年05月01日
あらすじ

3.11の震災では、聴覚障がい者に必要な情報が伝わらず、命を失ったり、必要な支援を受けられないまま避難生活をした方がいます。

主人公の聴覚障がい者の小泉さんは宮城県ろうあ協会の会長です。そんな被災した聴覚障がい者の為に奔走します。各地の聴覚障がい者の支援をしていました。

そんな小泉さんが、過労の為、2011年末に脳梗塞で倒れてしまいます。懸命なリハビリの末、車を運転できるまで快復しました。そして、再び会長として活動できるまでになりました。

心に残ったシーン

4月11日に取材に訪れていた時に襲った余震の映像。

学校に行けず、読み書きできず、文字からの情報を全く受け取れない聴覚障がい者の存在。

宮城県立聴覚支援学校で、生徒の為に車のヘッドライトをつけていたら、翌朝ガソリンが大幅に減っていたが、生徒の不安を取り除く事は大切な事だと話していたエピソード。

再び手芸ができるようになった菊地さんの笑顔。

再び車を運転できるようになった小泉さんの笑顔。

感想

3.11の様な大きな震災があると、聴覚障がい者に必要な情報が入ってきません。揺れが収まったのに、周りの人が逃げている理由がわからないのです。命が助かった聴覚障がい者の方は、ご兄弟が助けに来てくれたり、あるいは普段からご近所付き合いをされている方で、避難しなければならない事を教えてもらった方でした。

小泉さんは、被災した聴覚障がい者の為に奔走して、自分自身が倒れてしまいます。そこまでして、活動をしようとした気持ちは、いったいどこから湧いてきたのでしょうか? 小泉さんは、聞こえない事で生きる為の支援が受けられないのは不条理だと考えたからでしょうか?

取材の中で出会う、聴覚障がい者の方々。人とのつながりの中で、徐々に生活を立ち上げていきます。そんな様子を丁寧に綴ったドキュメンタリーです。

架け橋 きこえなかった3.11

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視聴記事

映画鑑賞ノート

Posted by お市のかた