あざみの花

読書ノート

書名 あざみの花
著者 豊川豊子 本の所在 友人
出版社 長周新聞社 価格 1600円+税
出版年 2017年06月20日 評価 ★★★★☆
読書期間 2017年07月30日〜2017年07月30日
心に残った言葉

そこに居合わす医師も父もそして私たち子どもも、死の淵を這いずり回る母の残虐とも言える苦しみを息を殺して見つめていた。

P29

歯も合わないほどやせ衰えた父が『原爆さえなかったら!!』と畳を叩いて号泣した後ろ姿はあまりにも残酷すぎて眼裏に貼り付き、今でも拭い去ることができない。

P33

感想

72年も前の被災が、今も心の中に影を落としている。体は健康であったとしても、心には傷跡が残っている。

原爆だけを憎しんでも解決しないことはわかっているけれど、原爆が無ければ苦しむ必要がなかったのにと思うと、切なくなります。

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あざみの花

Posted by お市のかた