Everio+Toast7+iMovie+iDVDでDVD作成(Mac OS Xで)
「Toast 使い方」で検索された方、Toast7の便利な使い方の方をご覧下さい。お役に立てるかも知れません。
VictorのEverio、ロキシオのToast、AppleのiMovieとiDVDを使って、DVDを作成する方法を簡単に解説します。対象は、Mac OS Xです。
なお、間違って、オリジナルのファイルを消してしまわないように、注意してください。
この説明では、iLife’06、Toast7を使用しています。
16:9映像変換の方法のより良い方法がわかりましたので、書き直しました。(2011/5/14)
使用機材の簡単な紹介
Everioについて
VictorのEverioは、HDDへ録画するハンディビデオカメラです。記録された映像は、MPEG2形式で保存されます。ここで使用しているのは、GZ-MG77という機種です。
増量バッテリを付けているので、でかいです。でも、連続撮影で280分も持つので、安心です。
[amazonjs asin="B000EQ5HZI" locale="JP"]一つ重要な注意することがあります。それは、ビデオ撮影アスペクト比を4:3にすることです。16:9で撮影すると、横につぶれた映像になってしまいます。回避策はありますが、ちょっと面倒です。このページの終わりの部分で解説しています。
[amazonjs asin="B00MVROGVY" locale="JP"]Toast7について
Toast7は、DVDへの書き込みソフトです。データ形式以外に、オーディオ形式、ビデオ形式での書き込みもできます。ビデオ形式の書き込み機能の補助機能として、ビデオ形式の変換機能があります。
普通のToast6だと、ドルビーデジタル録音されたMPEG2ファイルを扱えません。Toast6 with Jamなら大丈夫かも知れません。(未確認)
[amazonjs asin="B004RJ1DS8" locale="JP"] [amazonjs asin="B004RJ1DRE" locale="JP"] [amazonjs asin="B00OL0XGDI" locale="JP"]iMovieについて
iMovieは映像編集ソフトです。DVビデオカメラまたは、QuickTimeで扱えるビデオを読み込むことができます。読み込んだ映像をつなぎ合わせたり、タイトルや字幕を入れることができます。編集した映像は、iDVDに書き出すことができます。
[amazonjs asin="B00480PH4C" locale="JP"]iDVDについて
iDVDは、ビデオDVDを作るためのソフトです。メニューをつけることができます。
[amazonjs asin="B00480PH4C" locale="JP"]Everio
まず、EverioとMacをつなぎます。接続は、付属のUSBケーブルを使います。接続して、本体電源をONする(再生モードに合わせる)と、「USBマスストレージ」の表示が出ます。USB接続するときは、AC電源をつなげておいた方が良いと思います。
うまく接続できると、MacからEverioが見えるようになります。
カラム表示に切り替えると、次の図のようになります。SD_VIDEOのPRG001中に、ビデオデータがあります。ビデオデータが多いときは、さらにPRG002などの中にも、ビデオデータが入るようになります。フォルダ構成やファイルの説明は、Everioの取り扱い説明書p.113「記録メディアのファイル構成」に書かれていますので、そちらを参照してください。
Toast7で
次に、Toast7を起動して、EverioのMPEG2ファイルを登録します。Toast7は、「ビデオ」タブにしておきます。画面の「+」追加ボタンを押してファイルを選択するか、FinderからファイルをDrag&Dropします。
追加するときのファイルは、.MODファイルだけです。.MOIファイルは、Everioの管理で必要なファイルです。
次に、必要なファイルを選んで(選択して)から、書き出しボタンを押します。すると、書き出しフォーマットを聞いてくる画面になります。DVフォーマットを選んで、書き出します。ファイルサイズが非常に大きくなるので、ディスクに余裕がないと辛いです。
私はビデオ専用に、250GBのハードディスクを増設しました。
なお、出来たDVファイルは、QuickTime Playerで再生する事もできます。音声も同時再生できます。
iMovie
できたDVファイルを、iMovieに読み込みます。始めは、ファイルの順番を考えずに登録(読み込み)してしまって、構いません。
次に、iMovieで、読み込んだDVファイル(ムービー)の順番を入れ替えます。
Everioのムービーファイルの名前のつき方は特殊(16進数表記)なので、注意が必要です。具体的には、MOV001.MOD, MOV002.MOD, … , MOV009.MODのあと、MOV00A.MOD, MOV00B.MOD, … , MOV00F.MODと続きます。その次は、MOV010.MODです。
DVファイル名だと、MOV001.dv, MOV002.dv, … , MOV009.dv, MOV00A.dv, MOV00B.dv, … , MOV00F.dv, MOV010.dvとなります。
あらかじめ、Finderで変更日順に並べてみると、順番を確認できます。その順に合わせるのが確実です。
iMovieの使い方は、次のページを参考にするとよいと思います。
iDVD
ムービーができ上がったら、iDVDでDVDに焼きます。タイトル画像設定やタイトル画面のBGM設定が出来ます。
いきなりDVDに焼かないで、一度イメージファイルを作り、内容を確認してからDVDに焼くようにした方が、間違いが少なくてよいと思います。
16:9映像の変換方法
Evrioで16:9のアスペクト比で取った映像を、Toast7で変換しても、4:3のアスペクト比になってしまいます。その結果、横につぶれた映像となってしまいます。Toast7の書き出しメニューに、[DV 16:9]がありますが、これは、画面の左右にすき間を作り、16:9の比にするものです。なので、読み込んだ映像は横につぶれたままとなってしまいます。
この問題は、ffmpegというフリーソフトを使って解決することが出来ます。以下に、その方法を書きます。
ffmpegの準備編
ffmpegのバイナリを用意します。次の二通りの方法があると思います。
- 他のソフトに同梱されているffmpegを流用する。
- MacPortsを使って、自分でffmpegをインストールする。
1.の方法は、コンパイル済みのffmpegを利用する方法です。例えば、シェアウェアのffmpegXがあります。
ダウンロードして、Mac OS Xのアプリケーションフォルダ(/Applications)にコピーしておきます。ここに置かれている最新バージョンは、ffmpegX 0.0.9yです。リリースされたのが、2008年1月26日で、それ以来更新されていません。
同梱されているffmpegを利用するために、コマンド実行pathを通しておきます。アプリケーションフォルダ直下に置かれているものとします。
- bashの場合、.bash_profileに次の設定を追加します。
export PATH=/Applications/ffmpegX.app/Contents/Resources:$PATH
- tcshの場合、.tcshrcに次の設定を追加します。
set path=(/Applications/ffmpegX.app/Contents/Resources $path)
設定の追加の後、ターミナル画面を開き直して下さい。
2.の方法は、自分でffmpegをコンパイルとインストールする物です。新しいバージョンのffmpegを使えるので、こちらの方がオススメです。
MacPortsとffmpegのインストール方法に付いては、ブログにまとめてあります。
- PowerMacにWordPressをインストールしました(1/3): プラスα空間 (MacPortsのインストールに付いて)
- MacPortsでffmpegをbuildしました[追記あり]: プラスα空間 (ffmpegのインストールに付いて)
ffmpegでの変換編
それでは、実際に変換してみます。この例では、"MOV015.MOD"というファイルを"MOV015.dv"に変換する方法を説明しています。
Finder操作、ターミナル.appでの操作を習得している事が必要です。
- 変換したい映像を、ムービーフォルダ(~/Movies)にコピーします。
- アプリケーションフォルダのユーティリティフォルダにある、ターミナル.appを開きます。
以下、ターミナルのウィンドウ内での操作となります。 - cd ~/Moviesと入力(enterキーを押す)します。
- 次に、lsと入力します。先ほどコピーした"MOV015.MOD"があることを確認します。
- 次はいよいよ変換です。ちょっと長いです。
ffmpeg ¥ -i MOV015.MOD ¥ -sameq ¥ -aspect 16:9 ¥ -vcodec dvvideo ¥ -acodec pcm_s16le ¥ -pix_fmt yuv411p ¥ MOV015.dv
分割して記載しましたが、一行で入力しても問題ありません。
ffmpegのオプションの解説をします。
- -i MOV015.MOD
- 入力ファイル名です。
- -sameq
- 入力されたビデオと同じ品質を保ちます。
- -aspect 16:9
- アスペクト比を16:9にします。
- -vcodec dvvideo
- video codecにdvvideoを使用します。
- -acodec pcm_s16le
- audio codecにpcm_s16leを使用します。
- -pix_fmt yuv411p
- ピクセルフォーマットをyuv411pにします。
- MOV015.dv
- 出力ファイル名です。
詳しくは、次のページを参考にして下さい。執筆された方々、ありがとうございます。
- MobileHackerz – MobileHackerz Knowledgebase Wiki
- FFmpeg – Wikipedia
- mpeg2をDVに変換するffmpeg – せとっちの備忘録(技術系)
確認編
これで、ムービーフォルダに、"MOV015.dv"というファイルが出来るはずです。これを、iMovieに読み込ませてみると、アスペクト比が16:9になっていることがわかります。
出来たファイル"MOV015.dv"をダブルクリックすると、QuickTimePlayerが立ち上がります。
ですが、ffmpegX同梱のffmpegで変換した場合、QuickTimePlayerでは、画面の比が4:3のままになっています。ですが、iMovieに持っていくと、きちんと16:9として認識されていますので、問題ないと思います。
MacPortsのffmpegで変換した"MOV015.dv"の場合、QuickTimePlayerでも、画面の比が正しく16:9になっています。当然、iMovieに持って行っても、16:9として認識されます。
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