映画「Start Line」を観てきました

2016年9月5日ニュース,旅行・地域,映画・テレビ・ラジオ

9月3日(土)に公開となった映画「Start Line」を、新宿K’s cinemaで観てきました。

K’s cinema

私は10:40の回を見たのですが、客席の半分くらいが埋まっていた程度でした。K’s cinemaは、予約ができません。窓口で、入場整理券と引き換えて、整理券番号順の入場となります。初日の舞台挨拶(トーク)付きなので、もっとたくさん来ると思って、朝早く(8時10分頃過ぎ)から並びました。おかげで、整理券の番号が1番でした。

入場整理券

私は、4月に試写会で観ましたので、2回目になります。やっぱり、良い作品です。

映画「Start Line」の試写会に行ってきました

あらすじ

生まれつき耳の聞こえない今村彩子は、聞こえる人とのコミニュケーションが苦手。彼女の祖父と母の立て続けの死が、彼女を打ちのめします。そんな中、偶然触れたスポーツバイク。自転車で風を感じ、自転車で日本を縦断して、コミュニケーションがテーマのドキュメンタリーを撮ろうと決意します。

伴走者と一緒に沖縄からスタートした物の、あいつぐトラブル。体力低下とコミュニケーショントラブルによるストレスに打ちのめされます。苦しみながらも到達した北海道での奇跡の出会い。そして、ゴールの宗谷岬まで1km。ゴールに待ち受ける物は…。

映画が公開されるまで、番外編が何本かアップロードされてました。また、各種メディアで取り上げられて、再び興味が増しました。

映画を2回目で観て、初めて気付くシーンとか、メディアで取り上げられていたのはココだったのかと気付くシーンがありました。

基本的にはロードムービーなのですが、要所要所で道中を振り返っていて、わかりやすくなっています。編集の上手さを感じました。伴走者の堀田さんとのやりとりのシーンでは、乱暴な画面の切り替わりがそのまま使われたり。結構、インパクトがあります。

監督が聴覚障がい者と言う事だけあって、「聞こえない人って、こんな時に困るの?」とエピソードも織り込まれています。

  • マスクをしたまま話されると口を読めない
  • 地図を見ながら、同時に口を読む事ができない
  • 口の動きが小さい人だと、口の動きを読み辛い
  • 初めて話す人だと、慣れていないので読み辛い

逆に、耳が聞こえない、あるいは手話の便利なエピソードも織り込まれてました。

  • 補聴器を外すと全く音が聞こえないのでグッスリ寝られる
  • 手話での道案内は立体的でわかりやすい

なるほど〜。具体的な状況が提示されているので、わかりやすいです。

こうやって、分析的には映画の事を書けるのですが、感想となるとむずかしいです。上手く感想を書ける人ってすごいなぁ。

今回の私の感動ポイントは、メディアでも取り上げられていた、今村監督自身ができないことを伴奏者の堀田さんのせいにして、逃げていた事に気付くところです。「自分の欠点を、他人のせいにしてしまえば楽」は、真理を突いていると思います。この真理を旅の途中で気付けた今村監督は偉いです。

逆に、今村監督は気づけていないと思いますが、自転車の車輪が回る、シャリシャリと言う音がリアルで良かったです。自転車が走っている映像に車輪の音が入っていることで、自分自身も自転車に乗って、今村監督の後を走っている感覚になれます。そして、しまなみ海道のシーンでも、私が走った時の様子を思い出せました。

しまなみ海道サイクリング

そして、音楽が良いんですよ。調子良く走っている時の軽快な音楽も良いですし、辛い時の音楽も良いです。サウンドトラックでないかな…。その時は、ライダーズハウスでの松山千春さんの歌も入れて欲しいです。あの合唱は、卑怯だべさ。

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なお、手話ニュース8:45でも取り上げられるそうです。予定では、9月5日(本日です)らしいです。

私は、「Start Line」の応援団もやっています。もし、観に行きたい場合は、私にお知らせください。特別鑑賞券(1,300円)を持っています。もう一回観に行っても良いと思っているので、ご都合が合えば、一緒に行けますよ。

映画「Start Line」応援団

映画が終わった後、今村監督のトークショーがありました。内容がネタバレを含むので、ネタバレがあっても良いという方だけ、次のページにお進みください。

Posted by お市のかた