MacBook Pro Retina 13 (Early 15)にEFI起動のWindowsをインストールする[追記あり]
EFI対応のWindowsのインストーラを使う場合、WindowsはMBR情報を持つディスクにはインストールできません。OS Xのディスクユーティリティーで、どれか一つでもパーティションをFAT32にしてしまうと、MBR情報が書き込まれてしまいます。実験で確かめました。
ただ、機材やアプリケーションが揃っていないと、この記事で紹介した方法は使えません。
LinuxのLiveCDでMacbook Pro Retina 13 (Early 2015)を起動できたら、Macbook Pro Retina 13 (Early 2015)だけで完結させられると思います。
Ubuntu14.04.2とUbuntu14.10で試してみましたが、ウィンドウの内容が正しく表示されません。Ubuntu14はMacbook Pro Retina 13 (Early 2015)に対応できていないのかも。Macbook Pro Retina 13 (Early 2015)が発売される前なので、当然だと思います。
(追記 2015-03-31 20:49)
CentOS7のLiveCD(Gnome)で試したところ、標準インストールされているDisksで下記と同様の方法ができました。
それと、検索すると、ディスクを全部消してMBR情報を消す方法が出ています。本記事の方法は、Boot Campで使うパーティションだけを消すので、それ以外のパーティションには影響がありません。
問題点
ボリュームにMBR情報があるかどうかは、fdiskで確かめられます。MBR情報がある時は、次の様な結果となります。。
$ sudo fdisk /dev/disk1 Password: Disk: /dev/disk1 geometry: 30515/255/63 [490234752 sectors] Signature: 0xAA55 Starting Ending #: id cyl hd sec - cyl hd sec [ start - size] ------------------------------------------------------------------------ 1: EE 0 0 2 - 25 127 14 [ 1 - 409639] 2: AF 25 127 15 - 1023 128 8 [ 409640 - 194306232] HFS+ 3: AB 1023 128 9 - 1023 134 31 [ 194715872 - 1269536] Darwin Boot *4: 07 1023 134 32 - 1023 93 17 [ 195985408 - 100323328] HPFS/QNX/AUX
先ほども書いた様に、ディスクユーティリティーでどれか一つでも、パーティションをFAT32でフォーマットすると、自動的に書き込まれてしまう様です。試しに、全てのパーティションをHFS+でフォーマットしたfdiskの結果は、次の様になります。
$ sudo fdisk /dev/disk0 Password: Disk: /dev/disk0 geometry: 30515/255/63 [490234752 sectors] Signature: 0xAA55 Starting Ending #: id cyl hd sec - cyl hd sec [ start - size] ------------------------------------------------------------------------ 1: EE 0 0 1 - 1023 254 63 [ 1 - 490234751] 2: 00 0 0 0 - 0 0 0 [ 0 - 0] unused 3: 00 0 0 0 - 0 0 0 [ 0 - 0] unused 4: 00 0 0 0 - 0 0 0 [ 0 - 0] unused
MBR情報はありません! ですが、BOOTCAMP用に用意したパーティションはHFS+なので、Windowsインストーラがフォーマットを拒否します。インストールできません。一体どうすれば…。
MBR情報を確かめる方法は、次のウェブページを参考にさせていただきました。ありがとうございます。
用意するもの
以下の通りです。同等品があれば、それを用意してください。
- MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)
- MacBook Pro 15 (Early 2011)
- Thunderboltケーブル、またはFW800アダプタとFW800ケーブル
- Parallelsと、それにインストールされたUbuntu12.04
- Boot Campアシスタントで作ったWindows8以降のインストールUSB
MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)をターゲットディスクモードにして、MacBook Pro 15 (Early 2011)から操作する必要があります。
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CentOS7のLiveCD(Gnome)を使うと、Macbook Pro Retina 13 (Early 2015)のみで、以下の操作ができることがわかりました。
大まかな手順
- MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)のボリュームを必要な数のパーティションに分割する(Windowsをインストールするパーティション(ここではBOOTCAMP)もHFS+でフォーマットする)
- MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)をターゲットディスクモードで起動する
- MacBook Pro 15 (Early 2011)のParallels上のUbuntuからMacBook Pro Retina 13 (Early 2015)のBOOTCAMPをNTFSでフォーマットし、パーティションタイプを「Microsoft基本データパーティション」にする
- MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)を再起動し、WindowsをBOOTCAMPにインストールする
実際の手順
MBR情報を作らずに、BOOTCAMP領域をNTFSでフォーマットし、パーティションタイプを「Microsoft基本データパーティション」にするためには、次の方法をとります。
まずは、MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)のボリュームを、複数のパーティションに分割してください。この時、FAT32やexFATでフォーマットしてはいけません。MBR情報がついてしまうからです。全て、HFS+(ジャーナリング)でフォーマットします。
次に、MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)をターゲットディスクモードにして(Tを押しながら、電源ON)、MacBook Pro 15 (Early 2011)のParallelsで動いているUbuntu12.04につなげます。Ubuntu12.04には、MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)のボリューム全体が見えています。
この状態で、ディスクユーティリティー(palimpsest)を起動します。ディスクユーティリティーについては、次のウェブページをご覧下さい。ご紹介ありがとうございます。
Ubuntu12.04のディスクユーティリティーから、MacBook Pro Retina 13 (Early 2015)のボリュームを選ぶと、パーティション情報がグラフィカルに見えます。この中で、BOOTCAMP領域を選択し、NTFSでフォーマットし直します。パーティションタイプは、「Microsoft基本データパーティション」にします。こうする事で、Windowsインストーラに文句を言われないパーティションに出来ます。
まずは、マウントを解除し、次にNTFSでフォーマットします。
フォーマット後、マウントし、パーティションタイプを編集します。
パーティションタイプは、「Microsoft基本データパーティション」にします。これが重要です。
ここまで出来たら、MacBook Pro Retina 13 (Early 15)をoptionキーを押しながら電源ONし、Boot Campアシスタントで作ったWindowsのインストーラが入ったUSBから立ち上げます。後は、通常のWindwosのインストール方法でOKです。
この方法を実験していてわかったのですが、この方法を使う事で、MacBook Pro Retina 13 (Early 13)は、何番目のパーティションにでもWindowsをインストールする事ができます。また、複数のWindowsをインストールして、Windowsのマルチブート環境も作れます。
Macbook Pro 15 (Early 2011)だと、4番目のパーティションでしか、Windowsのインストール、起動ができませんでした。それを考えると、大きく改善されています。
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