「ねんどでミニチュアワンダーランド」を観て来ました
本日7日から12日まで、表参道ヒルズ西館1階のギャラリーコーワで、ねんドル岡田ひとみさんの、ねんドルデビュー10周年記念の個展「ねんどでミニチュアワンダーランド」が開かれています。
ねんドル誕生から今までの活動の集大成です。会場はそれ程広くありませんが、狭くもありません。ギャラリーコーワは、表参道の一番目立つ所にあります。私が観ている間も、たくさんのお客さんが訪れていました。
この個展で、良かった所と改善した方が良いと思った事をまとめます。
- 良かった所
- ねんドル誕生から今までの活動がわかりやすく展示されている。
- ねんドル岡田ひとみさんの母校(小学校)の全校生徒さんとのコラボ作品の展示。
- 作曲家/ピアニストの村松崇継さんとのコラボによるBGM。
- 改善した方が良いと思った所
- 今までの活動はわかったが、これからどういう方向で活動するかがわからなかった。
この様な個展には珍しく、作品の写真撮影が可能です。もちろん、触る事は禁止ですが。壊れてしまうので。全作品を撮影して来たのですが、掲載するのは、次の一点だけにしようと思います。実際に観てみないと、作品の大きさ、精密さがわからないと思いますので。
会場は、中央に母校の生徒さんとのコラボ作品が、入り口右手からの壁伝いに、基本的に反時計回りで、誕生〜現在の作品が展示されています。
作品展示に工夫が凝らされており、小さなお子さんも見やすい様に、低い位置に展示されている物もあります。優しい心遣いです。
それでは、レポート+感想を書いてみたいと思います。会場では、岡田ひとみさんご本人や、サポートされているスタッフの方々とお話しできました。差し障りの無いと思われる範囲で、掲載します。
ねんドル誕生から今までの活動
岡田ひとみさんが芸能界にデビューしたのは、18歳(1998年)です。ですが、20歳を過ぎた頃に仕事の方向性で悩み、1年間の休業をします。その後、子供の頃から好きだったねんどによるミニチュアフード作りを基本線として活動を再開しました。そして、ちょうど10年前の2002年11月7日に、「ねんドル」宣言をし、史上初の「ねんど職人」+「アイドル」=「ねんドル」が誕生したのです。
会場には、岡田ひとみさんが小学校の自由研究で作った、フェルト製のお弁当が飾れています。このお弁当がすごいです。とても、小学生が作った物とは思えません。本物のお弁当箱に、おにぎり、卵焼き、きんぴらごぼう、ウインナーが納められています。
ねんドルとしてデビューした後の作品は、ミニチュアフードを基本として、ファンタジー系の作品があります。どれも精密ですし、ちゃんと物語があるのです。
作品名と作品の説明が、小さなパネルに掲示されています。もし観に行かれた際は、作品だけでなく、説明も読んでいただけたらと思います。
アンケートに、「気に入った作品はどれですか?」と言う質問があったのですが、私は選ぶのが難しかったです。それでも、頑張って選んでみました。
- 「12分後」(after 12 minutes) … アイスキャンデーが溶ける前後がねんどで表現されています。溶けてできたプールに、小人さん達が遊びに来ています。
- 「侵入者 – 17人と1匹のおやつ泥棒」(the intruder – 17 and 1 doggy sweets raid -) … ミニチュアパフェに、小さな泥棒達が張り付いています。これぞ、ねんドル作品! と言う感じです。
- 「ケーキの裏側」(back side of a cake) … 正面から見ると、普通の誕生日ケーキ、その裏側には、別な世界が広がっています。最初、正面からしか観ていなくて、裏側があるのに気がつきませんでした。
他にも、たくさん展示されていますので、ぜひお確かめください。
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ねんドル岡田ひとみさんの母校(小学校)の全校生徒さんとのコラボ作品の展示
今回の個展の目玉作品です。川と湖と山のある丸い大地の中央に一本の大きな木。そこで暮らす140匹の動物達。この動物達は、ねんドル岡田ひとみさんの母校(小学生)の1年生〜6年生の全校生徒140人による作品です。作品名は「みんなの森」(our forest)です。
その小学生による作品作成の様子は、次の記事に掲載されています。
最初、この記事を読んだ時は、地元でも「熱心に活動しているなぁ〜」位にしか思っていなかったのですが、この個展で展示する為だったとは!
子供達の作品もすごいのですが、その作品ファイル(写真、作者、タイトル、説明が、全作品分掲載されています)がすごいのです! 作品を展示するだけでなく、ちゃんと記録まで残してあります。厚さ4センチくらいの、分厚いファイルになっていました。(ファイルを撮影するのを失念…)
全作品の写真を撮ったのは、スタッフの方だそうですが、大変だったと思います。私も色々写真を撮りますが、写真を撮るのはもちろんの事、きちんと整理するのが大変なんです。それが、ちゃんとできている事に感動しました。
作品のタイトルや説明を書いたのは、もちろん小学生の方々ですが、みなさん、一所懸命に考えて書いています。作品の説明も書いて欲しいとお願いしたのは、岡田ひとみさんだそうです。作品の背景を考える事によって、その作品が生きてくるからだそうです。
子供達のねんど作品を展示している土台は、岡田ひとみさんが製作したジオラマです。ラジオやテレビの生出演もこなしつつ、わずか一週間で完成させたそうです。
さて、やるぞ。 pic.twitter.com/XvCLJy7P
— ねんドル岡田ひとみ Hitomi Okada NENDOL (@nendol) November 1, 2012
ジオラマ作ってると空気清浄機がフル活動し始めるので、こわい。
— ねんドル岡田ひとみ Hitomi Okada NENDOL (@nendol) November 3, 2012
搬入おわりー 集中しすぎて9時間化粧室さえ行かなかった。。
— ねんドル岡田ひとみ Hitomi Okada NENDOL (@nendol) November 6, 2012
普通、期間を短くしようと思えば品質が落ちるし、高品質な物を作ろうとすると時間がかかります。時間も品質もきっちり仕上げてくるとは、さすがプロです。お疲れ様でした。
作曲家/ピアニストの村松崇継さんとのコラボによるBGM
会場には、作曲家でありピアニストでもある村松崇継さんが、この個展の為、それもメインの展示物「みんなの森」(our forest)をイメージして作曲した曲がリピートされて流れています。
この曲を聴きながら、「みんなの森」を観ていると、なんだかこの森に入った様な気分になります(ちょっと大げさ?)。
岡田ひとみさんと村松崇継さんはお友達だそうで、2年前に「ていぱーく」で開催された個展も観に行かれています。
- 作曲家 ピアニスト 村松崇継の独り言 : すごっく小さな世界に感動です。 (livedoor blog)
- すごっく小さな世界に感動です。|村松崇継オフィシャルブログ「Departure」Powered by Ameba (Ameblo)
ずっと、「何かの活動で、コラボレーションできたら…」と考えて来ていて、今回の企画が達成できたそうです。レコーディングの様子のパネルも展示されていたのですが、撮影するのを忘れました。ショックです。
この曲がiTunes Storeで配信されたら、間違いなく買います。
村松崇継さんのCD、私はいろいろ購入しています。
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今までの活動はわかったが、これからどういう方向で活動するかがわからなかった
今回は活動10周年の記念個展なので、これからどうするかは、特に示す必要はないと思います。ですが、10年の節目を迎えて、この先どのような方向で活動するかが掲示されていると、見ている人が安心するかなと思いました。
今までの活動を継続し、より発展させて行くと聞いています。
その活動はきっと、ねんどの作品を見せるだけでなく、作る楽しみを広める事になるのだと思います。それも、日本だけでなく、海外までも。
- ねんど教室inシリコンバレー|岡田ひとみオフィシャルブログ「子供ねんどギャラリー」Powered by Ameba
- ねんど教室inシンガポール|岡田ひとみオフィシャルブログ「子供ねんどギャラリー」Powered by Ameba
岡田ひとみさんの作品は、ミニチュアフードだけでなく、日本の文化にゆかりのある物へと拡がっている様です。
[amazonjs asin="4072865974" locale="JP"]「日本の文化と関連のある作品」は、方向性として良いと思います。海外で活動する時も、日本文化を紹介できて、きっと興味を持ってもらえると思います。ねんどで作品を作る楽しさを伝えられて、日本の文化も伝えられる、すばらしい仕事だと思います。
でも、初めてねんど作品を作る人が作りやすいのは、食べ物だと思うので、うまくバランスさせられると良いと思います。
最後に
この個展、お時間のある方には、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。まずは、作品の精巧さに感動すると思います。
アンケートに答えると、もれなく葉書サイズの10周年記念ブロマイドと、ねんドル衣装を着ての記念撮影権が付いて来ます! ねんドル衣装は、子供用ですけれど…。
最後になりますが、岡田ひとみさん、お誕生日おめでとうございます。このレポートをお誕生日のプレゼントに替えさせていただきます。
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