ドラマ「赤い糸の女」第5週

2012年11月5日マナカナ,映画・テレビ・ラジオ

昼ドラ「赤い糸の女」、第5週の第22話(FATE-22)で、全44話の折り返し地点を迎えた様です。

舞台も、東京から信州上田に移りました。新たな登場人物、石母田栃彦(いしもだとちひこ)も出てきました。

先週〜第22話までは、見るのが辛かったです。その後は、少し落ち着きましたけれど、見続けるのは結構気力が必要です。視聴メモをとりながらと言うのもあるのですが、三倉茉奈さんが演じる唯美の事を思うと、心が辛くなります。

もう、唯美が茉奈さん本人にしか見えなくなってきました。唯美は、茉奈さん自身の話難じゃないかと…。でも、そこが役者三倉茉奈としての本領発揮です。役を自分に引きつけて演じてしまうと言うすごさです。

逆に、三倉佳奈さんの方は、自分を役に作り上げると言う演じ方をします。

どちらも役者スタイルとしてはありなので、それぞれのやり方で演じてもらえたらと思います。

ドラマ「赤い糸の女」が始まってから、だいたい次の様な感じで一週間分をまとめています。

  1. 超ザックリ版あらすじ
  2. あらすじ
  3. 感想
  4. 視聴メモ

実際には、この逆の順序で作業しています。結構時間がかかります。ここまでしてドラマをまとめているのは、茉奈さんへの愛です。

ドラマ「鈴子の恋」の時も、同様に三倉佳奈さんへの愛からまとめをしていました。

まずは、超ザックリ版のあらすじから。

芹亜への借金返済の為の売春の最後の客は寺坂でした。芹亜が寺坂を差し向けたのです。唯美の売春の事実を知った寺坂は、結婚を破談にします。唯美は逃げる様に上田に行き、そこで実母豊子と、上田紬の工房作家古河琴子とそこで働く石母田栃彦に出会います。唯美は、会社を辞め、古河琴子に弟子入りし、上田で暮らす事になりました。

次は、各話のまとめです。

(FATE-21) 2012-10-01

客単価が5万円だと思っていた唯美は、一人の客からの言葉で実は10万円が芹亜側に支払われていた事に怒り、芹亜に文句を言います。芹亜は、客を集めるのにもお金がかかるし、唯美が550万円の借金を400万円に値切っているので、手数料としてもらっても悪くないと言いました。それと、550万円は、芹亜が事務所の金を使い込んだと言うのは、唯美を売春に踏み切らせる為の嘘だったのです。そんな芹亜は、唯美に愛を感じていると言います。

唯美の結婚式の準備は着々と進んでいます。部長に媒酌人も頼み、社内にも知れ渡りました。先輩の厚子と食事をしていたところ、厚子を付け回している男、森下守がその場に現れました。驚く唯美。森下守は、唯美の売春の事を厚子にばらします。

厚子は、森下守から唯美の秘密を聞き、ホテルから帰ろうとしますが、森下守に襲われます。事が終わったあと、自分の下半身を自慢する森下守。厚子はそれを馬鹿にします。逆上した森下守は厚子の首を絞め、意識不明の重体にさせてしまいます。そして、森下守は逮捕されてしまいました。これで、唯美の秘密をばらしそうな人はいなくなったのです。

唯美の借金の返済は順調に進み、後一人になりました。唯美に芹亜は、最後の客は最高の人を選ぶと言っています。

芹亜は、寺坂を呼び出し、10万円で紹介したい人がいると告げます。

(FATE-22) 2012-10-02

芹亜は寺坂に話を持ちかけますが、寺坂は断ります。10万円→5万円と値下げしますが、寺坂は頑として断り続けます。ところが、芹亜が相手のプロフィール「東京三丸証券の芝支店の法人科に勤めるOLで、2〜3日後に神前結婚する予定」と告げると、唯美とのあまりの合致点に寺坂は驚愕し、涙を流します。名前はプライバシーに関わるからと教えてもらえませんでした。料金はさらに下がり、3万円→1万円となりました。

ホテルで支度をしている唯美。香水を振り掛けます。ドアをノックする音。どうぞと声をかける唯美。入ってくる客。振り向く唯美。そこには寺坂が立っていたのです。本当に唯美だった事に驚く寺坂。顔をあわせられない唯美。唯美が下着を付けていない事や香水をプンプンさせている事から、芯の芯まで売春婦だなと1万円札を叩き付け、部屋を出て行きます。泣き崩れる唯美。

結婚は破談にしたいと寺坂から申し入れがありました。次の日、寺坂が唯美の父征行の経営するクリニックに訪れました。何も知らない征行は寺坂に破談の理由を問いつめます。

唯美は芹亜に、何故寺坂をしむけたのか問いつめます。唯美の幸せを壊して楽しいのかと? 唯美に遠くに行って欲しくないと芹亜が言います。唯美と芹亜は赤い糸でつながっていると。そして、麻衣子を殺した本当の犯人は唯美だろうと詰め寄ります。これらの行動は、中学校の時の復讐ではなく、唯美への愛だと言います。愛している物をすべて手に入れたいと。

唯美は、また悪夢で目が覚めます。しばらく会社を休む事にしました。唯美は、両親が留守の間に、家から出て行ってしまいました。上田に来ていたのです。

(FATE-23) 2012-10-03

唯美の実の母豊子は、4年前に唯美が上田に来ていた事を後で知り、後悔していたのでした。そんな時、豊子はまた唯美と思われる人物を見かけました。唯美は神社にいました。そこへ豊子が現れ、二人は再会しました。唯美は、豊子から離婚のいきさつを聞かされます。豊子は、唯美と別れてからも一時も唯美の事を忘れる事がありませんでした。横浜で買った創作人形を唯美の身代わりして…。

唯美は、麻衣子の実家、貴道家に来ています。麻衣子の母多嶺(たね)は喜び、麻衣子の部屋に泊まって欲しいと言います。麻衣子の姉遥香に、麻衣子の部屋に案内されます。そこは、麻衣子が亡くなった時のままにされていました。遥香から週刊誌の事を問いただされますが、あれは嘘だと唯美は嘘を突き通します。

唯美が上田に来た理由は、古河琴子に会う為でした。琴子の工房は貴道家の敷地内にあり、すぐそばだと。琴子の工房を見学させてもらう唯美でしたが、琴子にあまり構ってもらえません。ところが、唯美が琴子の織った作品を買った客だと思い出すと、とたんに親切になります。そして、唯美に糸を紡がせ、その器用さに驚きます。

(FATE-24) 2012-10-04

唯美は、染色を担当している石母田栃彦 に染色について話を聞きます。そして、唯美は栃彦の家に案内され、栃彦が電気もガスも無い、自然志向の暮らしをしている事を知ります。栃彦は着るものさえも自分で作りたく、琴子の元に入門したと話します。

唯美は、琴子の弟子になりたいと多嶺に紹介してもらおうとします。多嶺は気難しい琴子のところへ行く必要は無いのではと意見します。麻衣子の部屋に泊まって欲しかった多嶺ですが、そこへ豊子が唯美を迎えに来ます。

唯美は豊子の家に行きます。そして征行に電話し、豊子と一緒に上田にいる事と明日帰る事を告げます。

唯美は、豊子から唯美の身代わりの人形とともに帰宅します。唯美は、会社を辞めて上田で暮らしたいと、家族に話します。

(FATE-25) 2012-10-05

唯美が上田に行きたいのは、豊子と暮らす為ではなく、上田でやりたい事があると告げます。

唯美は、辞表を提出します。唯美の結婚が破談になった本当の理由は、会社には知られていません。辞める為には、一ヶ月の猶予期間が必要と言われます。唯美は、会社に借金が残っていますが、その借金を征行に払ってもらう様にお願いします。征行はあっさりOKしました。そして、唯美が上田に行って、古河琴子に弟子入りするつもりである事を告げます。

上田に行っても、豊子とは一緒に暮らさない方が良いと、征行と不二子から言われます。征行は母親として豊子は酷いやつだと思っており、不二子は唯美に仕送りしたお金が豊子を助けるのはいやだからと言う気持ちからです。唯美には、豊子の良いところしか記憶に残っていなかったのですが、豊子は自分の事しか考えていない事を思い出しました。でも、それ程、嫌な思い出ではなかったのです。

久しぶりに、芹亜が征行のクリニックにやってきます。自分の治療の話の傍ら、あれこれと、唯美の様子を聞き出そうとします。

唯美は上田に行く日を豊子には知らせませんでした。結局、ホテルに泊まる事にしたのです。

古河琴子に弟子入りした唯美。弟子入りした以上、ここは地獄だと思いなさいと活を入れられます。

希望に満ちた上田での生活が始まろうとしていました。

やっと、唯美の借金の返済が終わりました。その為には、寺坂との結婚をあきらめる事になってしまいました。芹亜が唯美を独り占めしたいと言う、歪んだ愛のせいです。

これも、愛の形なのでしょうか? 自分の欲望のままに行動しているだけですよね?

唯美が売春をしていた事実は、唯美にごく近い人物にしかバレませんでした。そして、その事を他人に話しそうな人は、ストーリーから外されます。おしゃべりな厚子は意識不明の重体、変態男の森下守は殺人未遂で逮捕。寺坂は他の人に話す様な感じではありませんが、もう出てくる事は無いでしょう。征行は、寺坂から本当の事を聞いているでしょうが、絶対に漏らさないでしょうね。不二子にさえ。

唯一知っているのは、芹亜。芹亜は、唯美の居所を突き止めようと行動しています。これからも唯美に関わってくるのでしょう。多分、最後まで出演するでしょうね。クランクアップ写真を見ると、芹亜は子供を抱いています。もしかして、結婚して出産するのでしょうか?

それと、クランクアップ写真には、礼服(タキシード?)を着た徳須と、ウェディングドレスを着た貴道遥香(麻衣子の姉)が写っています。もしかして、この二人が結婚?! 貴道家が無くなってしまう事を憂いている多嶺を救うには、こうするしかない?

公式ページのトピックス第6週には、徳須の姿もありますし。

これからの展開も楽しみです。いったい、どんな結末を迎えるのでしょうか?

麻衣子が亡くなる事は当たってしまいました…。

唯美は、辛い事に突き当たりつつも、なんとか自分で解決しようとがんばり、何とかなっています。あきらめなければ道は開けると言う事を伝えたいのでしょうか? でも、その為の周りの犠牲が大きすぎます。麻衣子は死に、厚子は意識不明の重体、徳須も森下守も逮捕。寺坂は身を引き…。

芹亜が寺坂に話を持ちかけた時、言葉巧みに寺坂を誘い出しますね。寺坂には、最初、全くその気はなかったのに。芹亜、恐ろしいです。寺坂は、あまりの事に逆上して破談にしてしまいましたけれど、冷静になった後で後悔しているんじゃないかな。なぜそういういきさつになったのかを、寺坂はきちんと知らない訳ですし。それを話していなかった唯美にも、問題があります。

寺坂は、「うぶなお嬢さんぶりやがって。自分にはセックスもさせねえで。気質のふりしやがって、誰彼なしに寝てやがって。」と言いますけれど、させてもらえなかった事を恨んでいるのでしょうか? だまされた事を恨んでいるのでしょうか? たぶん、後者の方が強いと思いますが、「させてくれなかったから〇〇」と言う展開が多いですね。させてもらえない事が、そんなに大事?

第22話で、寺坂に唯美の裏の姿を知られてしまうシーン。茉奈さん、迫真の演技でした。動揺を隠せない表情、後悔の念、そんな感情が見事に表現されていました。間違いなく、第5週最大の見所でしょう。

唯美は、結局79人の男に抱かれたのか…。400万円÷5万円=80人ですが、最後の一人が寺坂だったので。でも、その前に、伝馬に抱かれているから、やっぱり80人か…。芹亜が得たお金は790万円で貸したお金550万円の差額は240万円。手伝ってもらっていた森下守と山分けしていたとしても、100万円以上儲けた訳ですね。そしてそのお金が、また芹亜の美容整形に使われる事になるのですね。

第4週で、唯美が征行にお金を借りようとしようとした時、ちょうど征行のクリニックに税務署の査察が入ります。これは、芹亜が森下守にクリニックの税務状況を調査させ、税務署にチクったんでしょうね。

唯美は、会社への借金を返してもらう様に征行に無心します。百万円以上と思われますが、征行はあっさりOKします。税務署の査察が入った後でさえも、唯美がきちんと征行に相談していれば、なんとかお金を工面してくれたのだと思います。たとえ、征行が借金してでも。

唯美は、家族には遠慮して、他人である芹亜には全く遠慮しません。借金は値切るし、トマトジュースやワインをぶっかけるし、整形した顔をビンタするし。気の使い方を間違っているんじゃないかな。

でも、上田での暮らしの為に、会社への借金の返済のお願いをしたり、上田での生活の為の仕送りを取り付けたり。唯美が、失敗から学んだと言う事でしょうか?

私は、不誠実な人が嫌いです。

唯美は、誠実な生き方をしていると言えるか? 誠実に生きようと努力はしていると思います。ただ、不器用な為に、自分も周りも不幸に引きずり込んでしまうのだと思います。相手をだまして、自分だけ得をしようとは思っていません。仕方なく嘘をついちゃう事はありますけれど、最低限の自分を守る為の隠し事です。

第6週の予告を見ると、また一波乱起きそうです。これからも波乱が続くのでしょうね…。

失敗は仕方が無いのです。ただ、どういう失敗をするリスクがあって、その失敗が起きた時にはどう解決するかを見越しておけば良いのです。予想のつかない失敗をした時は、自分の能力を超えた先に発生した事ですから、その失敗から学べば良いのです。

この記事を @May_Roma さんのre-tweetで知りました。元のtweetは次の物です。

ご紹介ありがとうございます。

最後に、視聴メモを載せておきます。

赤い糸の女 20121001-20121015

(FATE-21) 2012-10-01

唯美。
謝金。
芹亜。
10万円。

(主題歌)

唯美。「私の体でぼろ儲けするんじゃないわよ。」
友達のする事なの。
客を引っ張ってくるのにも金がかかる。
被害者ずらするんじゃないわよ。
550万円。
事務所の金。嘘。
売春に踏み切れなかった。
自分の借金を400万。
手数料。
まんまとだまされた。
あなたに愛を感じている。
なんだかゾクゾクする。
いとおしくてだきしめたい。
切っても切れない赤い糸で結ばれ合っている。
私の前で赤い糸と言ったら承知しないわよ。

(CM)ボールド。タッチでマジック。おしゃれ着。
(CM)アオハタジャム。
(CM)パンテーン。P&G。
(CM)イシマルはEDIONに。

唯美。挙式用の衣装選び。
仲人。部長。
志村さん、おめでとう。
厚子。知れ渡った。
厚子。しつこいのがさっきから。
ストーカーまがい。
フランス料理おごるから。
格下の男と結婚なんて。
私ね、本当に満足している。
男らしくて純朴で、大事にしてくれる。
運命の赤い糸。この人しかいない。
のろける唯美。
来たわ。
森下守がくる。
芹亜と同じ事務所。
売春の事ばらす。
昼間はキャリアウーマン。
夜は売春婦。
森下守から話を聞く厚子。
あきれる厚子。
森下守、厚子を襲う。

自宅。
きちんとお嫁に出してあげたい。
何だって言うのよ。嫌な子。
社内の暗い噂。

徹底的に下半身を改造した。
勘違いしているのよ。あなた。
早く終わらせてほしかったから、演技してた。
森下守を馬鹿にする厚子。
追い回すなとと厚子。

殺人未遂。森下守、逮捕。
厚子。意識不明の重体。
唯美と芹亜。

(CM)家出も蒸れる。密閉空間は菌が繁殖しやすい。ファブリーズ。
(CM)P&G。補修から育てるへ。パンテーン。
(CM)パラマウントベッド。楽匠Sシリーズ。
(CM)ドモホルンリンクル。

森下守。俺の患者。
不二子に謝る唯美。
寺坂とうまく行っているか?
うまく行っている。

寺坂と結婚の相談。
招待状のサンプル。
招待客のリスト。
今朝義が書きたがっている。
夜、残業。9時頃。

抱かれる唯美。

寺坂と待ち合わせ。
2時間も待っていた。
キスして。店の中でキスする。
客に冷やかされる唯美と寺坂。

唯美と芹亜。後一人。
これでやっとあなたとも無関係になれる。
これが最後だから、とびきりの客を捜さなきゃ。

かつらあわせ。

蕎麦屋で待つ寺坂。
そこに芹亜が入ってくる。
情報。
デートクラブの一種。
紹介したい。一晩。10万円。

(予告)

(FATE-22)

とっておきの、清純で汚れの無い女性。
10万円。女を買え。

(主題歌)

断る、寺坂。
10万円は高い。
じゃあ、5万は?
5万でもいやだ。
相手は、昼間は証券会社。
東京三丸証券。芝支店。法人科。
3万。
1万。
名前は?
プライバシー。
もうすぐ結婚。
2〜3日後に神前結婚。
7時、ホテルの待ち合わせ。
涙を浮かべる寺坂。

ホテルの唯美。
どうぞ。
客が入ってくる。
振り向く唯美。
そこには寺坂。
唯美と顔をあわせる寺坂。
なんて事だ。やっぱり本当だったのか。
帰ってちょうだい。
殴る寺坂。
香水のにおいを嗅ぐ寺坂。
芯の芯まで売春婦。
結婚。幸せな家庭。
許して、許して。
二度と見たくない。
1万円を叩き付ける寺坂。
泣く唯美。

(CM)プラス糀シリーズ。
(CM)ファブリーズ。
(CM)アメリカンホームダイレクト。
(CM)レノアハピネス。香りシート。
(CM)ウェラ。

帰ってくる唯美。
純に傷を見られる。
唯美。お父さん、私もう駄目。
泣く唯美。
会社に寺坂から電話。
媒酌人は中止。
結婚式は中止。

寺坂がクリニックにくる。
破談。破談の理由。
唯美に一方的に理由がある。
少しも気づいていない。
こんな裕福な暮らしをしていてい、信じられない。
破談にする以上、自分の口から言え。
はっきり言え。

唯美と芹亜。
わざと、寺坂を差し向けた。
最後の客に、寺坂。
たった1万円。
おまけしてあげた。
奇麗な体が、たった1万円。
しなかったの?
芹亜の顔を殴る唯美。
ワインをぶちかける唯美。
幸せを壊して楽しいの?
結婚で幸せなんか無い。
私たちは切っても切れない強い絆。
二度と言わないで。
落とし穴で麻衣子を殺したのはあなた。
警察にたれ込めば、あなたなんてすぐに後ろに手が回る。
芹亜、遠い世界に行ってほしくない。
わからない? 姫志村。
私はブタ志村。
復讐? そんな生易しいものじゃないわよ?
美貌であなたを凌駕した。
あなたを愛しているわ。
愛しているなら、不幸になることを?
愛している事は、すべてを手に入れたい。
私の所有物。
人間が人間を所有する。
赤い糸を芹亜の前で切ってみせて、ワインの中にぶち込む。
つなげば簡単に元通りになるわ。

悪夢に目覚める唯美。

征行が入ってくる。
9時。会社を休みなさい。
昨日、寺坂が謝りにきた。
脱税騒ぎで、唯美の事を見てなかった。
泣く、唯美と征行。
体を気遣う征行。
会社はしばらく休んでなさい。
不二子には何を聞かれても黙っていろ。

ぷんぷん怒りまくる不二子。
世間体が悪い。

(CM)ハーバルエッセンス。松子デラックス。
(CM)ボールド。タッチでマジック。
(CM)レノアハピネス。ブラック。
(CM)I LOVE YOU。ロマンティックフローラル。
(CM)防カビバスクリーナー。

征行と不二子、出かける。
純。留守番。
唯美、着物を片付けている。
征行と不二子、帰ってくる。
純、寝ている。
唯美、いない。

唯美、電車。上田に来ていた。

(予告)

(FATE-23)

気がつくと、信州上田に来ていた。
唯美を見かけた、豊子。

(主題歌)

豊子、貴道家。
4年前に会っておきながら、話をしていないのが。豊子。
唯美。神社。
名乗りを上げなくても、実の母なら、直感で気づくはずだ。
神社に、豊子。
唯美なのね?
お母さん?
唯美、本当にごめんね。
抱き合う二人。
似てるなとは思ったけど。
まさかね。
後で、貴道に言われた。
やっぱり、唯美だったのか。
声もかけないで別れてしまった。
もう、何をしゃべったら良いか、わからないわ。
ろくな事が無かった。
きっと、罰が当たった。
恨んだでしょ?
お茶、いただきます。
学校から帰ったら、突然お母さんがいなくて。それっきりで。
どこへ出しても恥ずかしくない奇麗な娘になって。
看護婦上がりの後妻さん。
いじめられなかった。でも、しっくり行かなかった。
出て行く前から、二人ができていた。
不二子は、豊子の悪口。
豊子の彼は、うちに連れてきた税理士。
浮気しろと言わんばかり。
結局、追いつめられて、家を出るしか無かった。
いやだろうけれど、聞いておいてもらいたかった。
お金には不自由しないと思って。
それだけが救いだった。
弟がいるの。そうでしょうね。
女子大を卒業して、東京三丸証券。
ずっと、幸せだったの?
私なんか、幸せになれる訳ないんです。
泣く唯美。慰める豊子。
唯美に、人形を見せる豊子。
この子は、あんたなのよ。
横浜の山手町の坂の途中に創作人形を売る店があった。
見た瞬間に、唯美だと思った。
どうしても欲しかった。彼が買ってくれた。
毎晩一緒。人形が、唯美の身代わり。
さあ、抱いてやって。あんたも抱いてやって。
これはねぇ、この子の衣装。
これが唯美。私の唯美。
{どちらかというと、芹亜に似ている}
片時も、唯美の事が頭から離れられなかった。
ひび割れた心がいやされた。

(CM)パンテーン。切れ毛。ダメージ。洗い流さないトリートメント。
(CM)アオハタジャム。
(CM)新h&s。
(CM)ウェラ。紙の芯まで浸透する。
(CM)イシマル→エディオン。

貴道家。
麻衣子に
お葬式以来。
唯美さんは、立派な社会人。結婚は?
まだ。東京三丸証券。
あんな事さえ無ければ。
唯美さん、ちょっといらして。
まだ、あのときのまま。
麻衣子が使っていたときのまま。
唯美に聞きたい事があった。
週刊誌に載った事があった。
どこまでが本当なの?
まさか、徳須とあなたが?
デタラメです。
週刊誌なんて、ある事無いこと。
あなた、いつまでここにいるの?
まだ、決めていない。
麻衣子の部屋に泊まって行きなさい。
古河琴子の織物工房。
歩いてすぐ。

(CM)パンテーン。補修から奇麗を育てるへ。
(CM)福くん。IAMS。
(CM)ウィスパー。コスモ吸収。
(CM)パラマウントベッド。楽匠Sシリーズ。
(CM)ドモホルンリンクル。

古河琴子工房。
降りてくる、琴子。
忙しいから、あまり、お構いできませんよ。
機を織る琴子としな。
琴子、唯美の事を思い出す。
{突然、親切になる琴子}
糸を紡ぐ様子を見せる、琴子。
唯美に勧める。
唯美、見よう見まねで、糸を紡ぐ。
上手にできる。
いしもだ。
コチニールの赤い糸。

(予告)

(FATE-24)

染色された糸。草木染。
藍。藍とザクロ。アカネ。ヤグルマソウ。
紫根。ビワの葉
なんて奇麗。なんて微妙なのかしら。
皮を削って。
コチニール染め、見ますか?
唯美、ええ、ぜひ。

(主題歌)

染め上がるまで、30分。
媒染液。
白い部分は別の色に染める。
手間を惜しんでちゃ、こんな仕事はできない。
僕は、横浜。横浜から。
山手女子学院卒。
農業。休耕地。畑仕事。
自給自足。
見に来ますか? 僕の畑。
見せてください。
30a。一人でまかなうには精一杯。
リンゴ。JA。
ぶどう。ワイン。カベルネ・ソーヴィニヨン。
ヨーロッパを旅行した時、同じだった。
楽しいかどうか? 好きでやっている。
あーっ、生き返りそう。

(CM)プラス糀シリーズ。
(CM)パンテーン。切れ毛。トリートメントで内側から補修。
(CM)アメリカンホームダイレクト。がん保険。
(CM)シート。レノアハピネス。香りシート。
(CM)ウェラ。ウェラトーン21。

栃彦の家。
みみずくの家。
火鉢でお湯を沸かしコーヒー。
私はいつもストレート。
おいしいです。
唯一の贅沢。
電気もガスも無い。
電気代が払えなくて、切られちゃった。
水だけは必要だから引いている。
薪か炭。
横浜じゃ、証券マン。
口先三寸。すっかり嫌になった。
自然志向だった。
生き方を変えるなら。ここまでしなくちゃ。
釣った魚を貰う。
限界集落。
電気もガスもない生活をして変わり者。
北原白秋が大正時代に小田原のお寺にすんでたとき、木菟の家と呼ばれていた。
あなたは、織物に興味があるみたいだけど。
何もかも自然の物に。
何回も門前払いを食らった。
ナチュラリストとしては、着るものにもこだわらないといけない。
琴子先生の弟子になりたい。
着物の生地を作りたい。
貴道さんに頼んでもらったら。
私も、生き方を変えたい。

(CM)ボールド。タッチでマジック。
(CM)ファブリーズ。ダブル除菌。
(CM)防カビバスクリーナー。
(CM)I LOVE YOU。ロマンティック・フローラル。
(CM)ドモホルンリンクル。

貴道に頼む。紬を織るところはたくさんある。
よりによって、琴子のところなんか。
難しい人。
豊子がくる。
麻衣子の部屋に泊まってもらいたい。
あのお母さんじゃ、唯美さんも大変ね。
また近いうちに。
時々着ている。
上田紬? 縞柄の?
今度来る時、着物も一緒に持ってきなさい。

征行に電話。唯美から。信州の上田に来ている。
明日帰る。おみやげ買って帰る。
心配して損した。
人形を持って帰りなさい。
本物の唯美に会えた。いらない。
東京に帰っても忘れない様に、唯美に忘れられたくない。
私の分身をいただいて帰ります。

唯美の家。
純、気持ち悪い。
不二子入ってくる。
お土産を渡す。
自殺でもするんじゃないかと思って。
人形、いただいた。誰に? それはまた後で。
豊子に会って来た。
16年ぶりで再会した。
元気だった。一人暮らし。亡くなった。
お土産。信濃ワイン。
微妙な味。
私、上田に行っていいかしら?
会社を辞めて、しばらく向こうで暮らしたい。

(予告)

(FATE-25)

ワイン。微妙な味。
唯美、上田に行っていいか?
会社を辞めて、向こうで暮らしたい。

(主題歌)

豊子が一緒に暮らしたいと言っている?
上田に行きたいのは、上田でやりたい事がある。
実の母親を放っておけない。
切れる不二子。
唯美の分身。

唯美の部屋。
{人形、豊子にも似ている。}
辞表を提出する唯美。
他店に転勤する事もできる。
生き方をきちんと定めたい。
定款では1ヶ月の期間が必要。
引き継ぎ。

クリニック。辞表を出して来た。
会社に払いきれていない借金がある。
征行が払う。
上田に行って、豊子と暮らすのか?
まだ決めていない。
古河琴子に弟子入りしたい。
前から、そういう仕事に憧れていた。
上田に、たまたま古河琴子と豊子がいた。

(CM)新h&s。
(CM)福くん。IAMS。
(CM)アオハタジャム。
(CM)ウィスパー。コスモ吸収。
(CM)ウェラ。
(CM)イシマル→エディオン。私、セリン・エディオン。

自宅に電話。栃彦から。貴道から古河琴子に。
{なぜ自宅電話? 携帯電話じゃないのか?}
身の回りを整理してから1ヶ月。
純、家出宣言。
織物工房で染色をやっている。
唯美が、そう決めたのなら良いだろう。
お父さんが、仕送りしてやる。

志村、立ち直りが早くてうらやましい。
あんなちっぽけな社員。
彼女達に話しても仕方がない。
定時にはさっさと帰る。
一ヶ月は、たちまち過ぎて行った。

自宅。テーブルが花でいっぱい。唯美の送別会。
フランス料理のケータリング。

(CM)ファブリーズ。こたつ、密閉空間。ダブル除菌。
(CM)ウィスパー。コスモ吸収。
(CM)ウェラ。
(CM)パラマウントベッド。楽匠Sシリーズ。
(CM)ドモホルンリンクル。

運ばれてくるフランス料理。
片付けは明日。そのままでOK。
着物を着る唯美。人形も持ってくる唯美。
送別会。
もう、帰ってこない様な?
一人前にならなくちゃ、この家の敷居はまたがせないつもり。
上田紬。
人形。気持ち悪い。
上田に行っても、豊子とは一緒に暮らさない方が良い。
別れた奥さんにお金を渡すんじゃ嫌だ。
どうせ私は馬鹿ですよ。
豊子さんは、私に取っては良いお母さんだった。
お母さんから、たくさん歌を教わった。
「お菓子の好きな巴里娘」「君よ知るや南の国」。
征行から見ると、酷い母親。
回想。豊子にはたかれる唯美。
花ばさみ。花ばさみが無い。あった。
奇麗なバラでしょう。バラの花を愛でながら、おいしくいただきましょうね。
そういえば、私のペースを引っ掻き回しても知らん顔。
それほど、嫌な思い出ではなかった。

でも、豊子には、上田に行く日を知らせなかった。
豊子の所にはいかない。
貴道。作家と呼ばれているのは、琴子だけ。
ホテルに泊まっている。
麻衣子の部屋に泊まらせようとする。

クリニック。鹿野。
鼻炎にかかって、鼻の形がおかしい。
目の下の膨らみ。
どうしても年齢経過でそこに脂肪がたまってくる。
唯美は元気かしら? 結婚が取りやめになった。
活力を取り戻した。
証券会社を辞めた。
家にいる?
どこいる?

古河琴子の工房。
3年間は無給。
今日から。当たり前。
この門をくぐったら、地獄だと思いなさい。
このままで構いません。
前掛け貸してあげて。
栃彦。
希望に満ちた上田での生活が始まろうとしていた。

(予告)

{また一波乱}

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Posted by お市のかた