OS Xでビデオメモリの使用量を知る方法[追記あり]
Macを買う時に考えなければならない事の一つに、ビデオメモリ(VRAM)容量があります。
私が、Macbook Pro 15 (Early 2011)を買ったときは、GPUの性能面で悔いが残らない様にと、上位モデルを買いました。VRAM容量は1GBです。
GPUを使って処理を高速化する仕組みが、Mac OS X 10.6 Snow Leopardに用意されています。まだ数少ないと思うのですけれど、これから増えてくるかも知れません。その時に、GPUが遅いと残念な気持ちになると思われます。
ただ、GPUやVRAMがどの程度使われているかを、定量的に知る方法が長らくわかりませんでした。私の同僚がMacbook Proのモデル選びに困っているのをきっかけに、調べてみました。見つけたのは次のページです。
VRAMがどの程度使われているかを調べる方法、およびVRAMがどういう時に必要かが書かれています。VRAMの使用量をモニタするソフトとして、次の二つがあげられていました。
- iStat Menus, a Mac app by Bjango $16。14日間のお試し期間あり。高機能。
- atMonitor フリーウェア。
atMonitorの結果です。
Safari, Firefox, Mail, iPhotoを開いているときの状態です。マウスボタンを長押しすると、実際の使用量が表示されます。約360MB使っていました。
ここから、Pixelmatorを立ち上げ、1680×1680のJPEG画像を開きました。次の様になりました。
約440MB使用しています。6%(約80MB)ほど増えました。ウィンドウを一枚開くごとに、どの程度VRAMが消費されるのでしょうか?
このウェブサイトによると、画面サイズでVRAM消費量が違うそうです。グラフが載っていて、わかりやすいです。このサイトによると、1680×1050だと、Safari 4のウィンドウ1枚で、7MB使用するそうです。私がSafari 5で試した所、15MB増えました。
VRAMはどういう用途に使われるのかも、先ほどの記事に書かれていました。
この記事によると、VRAMを消費するのは、主に4つの要因があるそうです。
- 大きな画面とマルチディスプレイ
- 大きなドキュメントと何枚ものドキュメント
- 3D
- GPUアクセラレーション機能
まあ、そうでしょうね。
では、Mission Controlによる、仮想デスクトップはどうなのでしょうか?試しに、仮想デスクトップを最大の16枚まで増やしてみましたが、VRAMの使用量は変わりませんでした。デスクトップが何枚も必要なときは、仮想デスクトップの方がお得な様です。マルチディスプレイで、複数のデスクトップを同時に見なければならない用途には使えませんけれど。
では、動画を見るときはどうでしょうか? QuickTime Playerで、HD動画を再生した時、VRAMを150MB使う様になりました。VRAMの使用量が640MBを超えています。他のアプリケーションを落とすと、HD動画を再生しても、VRAMの使用量は500MB程度でした。
節約して使えばVRAMが512MBでも大丈夫ですが、いくつものアプリケーションを同時に立ち上げる使い方だと、VRAMが1GBないときついですね。
(追記 2012-06-17 01:34)
最初、atMonitorがメニューバーに入らないと書きましたが、間違いでした。メニューバーにも入ります。
iStat MenusとatMonitorを同時にメニューバーに入れようとすると、長過ぎて表示できなくなる様です。
[amazonjs asin="B009PDWTO8" locale="JP"](追記 2012-09-04 07:19)
OS X 10.8 Mountain Lionにアップグレードしたら、VRAMの表示がおかしくなりました。
その後、atMonitorをVersion 2.8bにアップデートしたら、OS X 10.7.4 Lionで、VRAMが表示されなくなってしまいました。残念。
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