デジタル生活

ちょっと技術的な事 in お市 のーと

家庭内LAN

背景

まだ、世の中に無線LANが普及していなかった頃、そして、ISDNが未来の電話網の中心と考えられていた頃のお話です。

マンション購入(新築)にあたり、「どのような構成にするのが一番良いか」を考えた結果が、このページの内容となります。

目的

各部屋でLANおよびISDN端末、および電話を使用できるようにします。また、ネットワークの組み換えも簡単に行えるようにします。

特徴

各部屋に「情報コンセント」を設置し、カテゴリー5の配線を二組み、そして4芯の電話線を収納しています。情報コンセントは、電話代下に設けられたパッチパネルに接続されています。パッチパネル上で接続を変更する事により、ネットワークの組み換えが柔軟に行えるようになります。

ISDNや電話線を情報コンセントに収納を自分で工事する場合、電気通信設備工事担任者資格が必要となります。LANのみで使う場合はこの資格は不要です。

説明

情報コンセントについて

各部屋に「情報コンセント」を設置し、カテゴリー5 (NR3111)の配線を二組み、そして4芯の電話線(WNT15669)を各部屋を接続しています。情報コンセントは、次の図のような構成になっています。右側の記号は、部品型番です。
[network_outlet]

情報コンセントの仕様のアイデアは、Nifty serve(当時)のISDNフォーラムで得ました。そこで型番などを知り、実際にNAiSプラザへ行って、カタログを見て確かめました。カテゴリー5対応の”NR3111″は、当時、「システム販売」と言う事で、部品としては売ってくれなかったそうなので、工事会社に仕様を伝えて発注しました。

実際の情報コンセントの写真を撮ったので掲載します。ネットワーク、電話線の他に、TVアンテナ端子、アース付き100Vコンセントも集約されています。

[情報コンセント]
でも今は、ビックカメラやヨドバシカメラへ行くとカテゴリー5対応のモジュラージャックが普通に売られています。時代は変わりましたね。

全体配線図

家全体での配線の詳細は次の図の通りです。

[network]

図では、ISDN (S/Tバス)用 (オレンジ色)とEtherNet (100Base-TX)用(水色、紫色)とで色分けしてありますが、実際には同じカテゴリー5の線材を使っています。

ネットワークの配線材は、松下電工のNR 106871809という型番の物を使ってます。300m分買いました。この配線材は、ペアの白色側が真っ白で、いったんペアをばらすと、区別がつかなくなってしまいます。ペアをばらす時に色を覚えておかないとならないので、不便です。最近の配線材は、白色側にも色がついているので、見分けやすくてうらやましいです。

カテゴリー5なので、100Base-TXにも対応できるはずですが、必要な特性を出すためには、配線の折れ曲がり角度や、配線工事時に線材を引っ張る強さなど、細かく決められているそうです。でも、そういう事を守っていないので、どの程度の速度が出るか不明です。専用のネットワークテスターを使えばわかるのですが、持っていないので測定できません。

ですが、100Base-TXの機器を接続すると100MでLinkされるので、それなりの特性を持っていると思われます。

カテゴリー5での接続は推奨されていませんが、1000Base-Tでも大丈夫でした。1000MでLinkされます。実際に、スピードが出ているかどうかは不明です。2007年10月から、一部の機器を1000Base-Tにしています。

電話台下

電話台下の様子の写真を載せます。パッチパネルを使っている割には、配線がぐちゃぐちゃになってしまっています。これでも、HUBを19インチラック対応の物にしたので、少しすっきりしたのです。DSU/TAを置いたり、ADSLモデムを置いたりしてあるので、仕方ないと思っています。

[network_box]

旧配線図

一時期、どうしてもTAをPCのそばにおく必要があり、かつ、電話は他の場所におくことがありました。その時はTAが一台しかなく、TAから電話までこの配線を使って引っ張り回していました。電話とFAXに別々の配線を割り当てていますが、電話用のモジュラージャックは一つしかありません。そこで、二回線分を一つのモジュラーに組み込み、出口で元に戻すと言う事をしています。こういうアダプタは市販されていないので、自分で作りました。でも、今はTAは複数台あるし、そもそも、ネットワークはADSLに変更したので、不要になってしまいました。

なお、このアダプタを作るのには、電器通信工事の「電気通信設備工事担任者資格」が必要です。ちなみに私は、旧制度の「デジタル・アナログ総合種」の資格を持っているので、電話関係の全ての工事、および監督ができます。

相当わかりにくいですが、その当時のネットワーク図を載せます。
[old netowrk]

用語集

ISDN
アイエスディーエヌ、Integrated Services Digital Network、総合ディジタル通信網サービス(Wikipediaより)。従来のアナログ電話に変わって、すべてをデジタルで処理する通信システム。もてはやされていたころは、「ロクヨン(64)、ロクヨン(64)、イチニッパ(128)」と言われていた。64kbps+64kbpsで、128kbpsの通信が出来ると言うのが、大衆に対する売りだった。今の光通信100Mbpsに比べると、最大で約1000倍遅い事になる。
カテゴリー5
通信する信号の帯域によって、カテゴリーが分けられている。カテゴリー3だと10MHzまでで、カテゴリー5だと100MHzまで伝達できる。減衰量など、細かく規定されている。100MHzで使えるようにするには、ケーブル、コネクタ、工事方法などに注意を払わなければならない。”CAT5″と略す事もある。
パッチパネル
端子板。主に、ネットワークの組み換えに使われる。前面にRJ-45ジャックを複数装備しており、背面にそれらの接続端子が設けられている。今回は、24ポートの物を使用した。シリコンバレーのFry’sで約$100で購入した。
電気通信設備工事担任者
電話工事に必要な国家資格。
4芯の電話線
普通の電話は2芯でよい。事務所等で使われるビジネスホン等は4芯を要求する。
NAiSプラザ
ナショナルの住宅設備展示場(だと思います)。
EtherNet
イーサネットと読む。ゼロックスが開発した規格。コンピュータ同士をつなぐ時に使う。
10Base-T
10M(メガ)bps(bit per second)の速さで通信できるEtherNetの規格。
100Base-TX
100M(メガ)bps(bit per second)の速さで通信できるEtherNetの規格。
1000Base-T
1000M(メガ)bps(bit per second)の速さで通信できるEtherNetの規格。
bps
Bit Per Secondの略。1秒間に何ビットのデータ送れるかを表す。数字が大きい程高速。
DSU
Digital Service Unitの略。NTTから来る信号(U点)をS/T点に変更する装置。
TA
Terminal Adaptorの略。ISDN回線(S/T点)に普通のアナログ電話をつなぐために必要。テレビ電話などのデジタル電話は、TA無しにS/T点につなぐ事が出来る。

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