映画「アントキノイノチ」を観ました[追記あり]

2012年7月5日さだまさし,映画・テレビ・ラジオ

映画「アントキノイノチ」を観てきました。

感動はしましたが、原作小説とは違って、なんだか残念なエンディングでした。

途中飽きる事なく、映画に集中できました。そういう作りは、しっかりしていると思います。

音楽に注目していたのですが、どんな音楽だったかを忘れるくらい、画の作り込みがすごかったです。画と音楽の不一致感は感じなかったので、素晴らしい音楽だったと思います。

音楽は、 NHKの朝ドラ「だんだん」で音楽を担当された、村松崇継さんです。

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CDを買おうと思っていて、まだ買っていないです。iTunes Storeでは、取り扱いは無い様で、残念です。

扱っているテーマが重いので、息抜きする間が少ないです。小説だと、読むのを中断すれば良いのですが、映画だとそうはいきません。覚悟して、一気観するしかないです。

結局、舞台挨拶付きチケットは、入手できませんでした。

以下、ネタバレが含まれます。ネタバレが嫌いな方は、映画を観た後でご覧下さい。

2年前に、原作小説を読みました。

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読みましたが、細かい内容をすっかり忘れていました。今回、映画を観て、だいぶ思い出す事ができました。

そうだった、松井ってヤツは、殺されても仕方のないくらい、嫌なヤツだった。でも、その命を奪わなかったので、新しい命につながると言う話だった。

「殺されても仕方がない」と言う考えが、さださんからの表現として出て来た事が、衝撃でした。

それと、今月初めに、映画宣伝用のドラマを観ました。

なかなか感動的なドラマで、出来が良かったです。

そんな訳で、かなり期待して、映画を観ました。

小説とは、ストーリー展開のさせ方、杏平とゆきのかかわり合い、結末が違っていたと思います。

小説では、杏平の高校時代の事が中心だったと思ったのですが、映画では、クーパーズ時代の事が中心でした。

その為、杏平とゆきのかかわり合いが変わって来るのは、映画作りとしては、ありだと思います。

ただ、結末の作り込みが、もう一歩、足りなかったです。

ゆきの最後のエピソードは、泣きを拾いにいっている感じですね。それに関するカットでは、確かに泣けました。でも、そんな不幸な最後じゃなくても良いじゃない。

杏平が松井を殺さなかった事で、未来の命を守った事が、小説の結末で語られていました。

でも、映画では、高校時代の回想でしか松井は出てこないんですよね。

最後のシーンで、ゆきが助けた親子が出て来るのですが、あのシーンには、松井も出すべきでしょう! そうすれば、過去と現在がつながったのに! 小説版とシンクロするのに!

ただ、そのもう一歩がなかった。う〜ん、残念だ。

泣けるとは思いますけどね…。

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(追記 2012-01-21 09:46)

次の所からトラックバックをいただいていたので、承認しました。

(追記 2012-07-05 06:16)

たしか、2012-06-15放送の「徹子の部屋」だったと思うのですが、さださんは、小説から作られた作品(映画)に関して口出しはしないとおっしゃられていました。

 

Posted by お市のかた