映画「茜色の約束」を観ました[追記あり]

マナカナ,映画・テレビ・ラジオ

2月25日から公開になった映画「茜色の約束」を観て来ました。

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一言で言うと、ファンタジー映画です。大和郡山の景色と不思議な世界を楽しめます。

【あらすじ】

皇子様の元に中国から嫁いで来たお姫様。お姫様は、言葉が通じず、みんなからいじめられていました。それを護ってくれる皇子様。ところが皇子様は亡くなってしまいます。お姫様が寂しくない様にと、皇子様は青色の金魚に姿を変えて見守っているのでした。

金魚の養殖場の娘、嶋田花子は、母親からこの伝説を聞かされていました。

花子の同級生の日系ブラジル人の林リカルド。日本語が話せなくて他の同級生からいじめられています。リカルドは花子に想いを寄せる物の、いじめの余波で嫌われてしまいます。

リカルドは帰宅途中、奇麗な女の人(幻のお姫様)に導かれた先で、青色に輝く金魚を発見します。その金魚を、花子に見せました。花子の父親もそれを見て、伝説の金魚と気が付きます。それを奪おうとする父親からリカルドは逃げ出します。

リカルドは、ブラジル人の母親と一緒に暮らしています。家賃を滞納して、アパートから追い出されてしまいます。何とかしてもらおうと、市役所に行きましたが拒否され、騒ぎになります。その騒ぎに駆けつけた市長は、リカルドの青い金魚と引き換えに、住居を提供するのでした。

う〜ん、このまま書き続けると、単なるストーリーのネタバレになってしまう…。超ザックリと続きを書くと、次の通りです。

その青い金魚を巡って、市長、対、リカルド・花子が攻防します。

遂に青色の金魚を取り返したリカルドと花子は、青色の金魚と茜色の金魚とが起こした奇跡を見届けるのでした。

こんな感じですかね〜。

まあ、こう言うまとめは、他の方でもできるでしょう。私は私なりに、西田麻由子(三倉佳奈さん)を中心と据えてストーリーをまとめてみました。一部、私による補完が入っています。

と、思ったのですが、結局ネタバレになるので、保留しました。

「茜色の約束」は、私の評価だと、★3つかな(最高が5)。大和郡山の風景を見るため、三倉佳奈さんを見るためだったら、★5つです。

画は、とても奇麗でした。大和郡山が美しい街だと言う事が、良くわかりました。

映画終盤で、佳奈さんのドアップがあるのですが、これだけでも見る価値があります! 他、麻由子さんの細かい動きが面白くて。

佳奈さんの演じた、西田麻由子はちょっとのんびりした性格ですけれど、物語の節目でしっかりストーリーを大きく動かします。

もし、西田麻由子さんが実在したら、本当にこんな感じだろうなぁと思わせてくれました。佳奈さんは、存在しない人間を、実在する一人の人間として表現するのが、上手いと思います。

映画を見ていて、疑問な点がいくつもありました。何となく、そうだろうなぁとはわかるのですけれど、もう少し背景説明が欲しいと思いました。

一番謎だったのが、「麻由子は何故ポルトガル語に精通しているのか?」です。私なりの解釈は、「大和郡山は、ブラジル人が多いらしいので、友達にブラジル人がいた。あるいは、行きつけのレストランのマスターのカルロスから習っていた。」です。

でも、これがわかったとしても、物語の進展に影響を与える訳ではないのですけれど。

他、登場人物の移動時間・距離が、どう考えてもおかしいとか、色々疑問があります。大和郡山の土地勘がある人はわかるのかも知れないですが、そこを知らない人は、理解できないのではないでしょうか? 歩きと自転車の移動が統一されていないのが、混乱の元だと思います。

テーマパーク建設発表会で、マイクが使えなくなるのですが、その原因は、幻のお姫様の仕業だったと言う描写を付ければ、不思議な現象として納得できると思いました。これも、物語の進展に影響を与える訳では無いのですが。

エピソードの一つ一つに、もう少し関連を持たせて、話が絡み合って来ると面白いと思います。

皇子様の青色の金魚と、お姫様の茜色の金魚が出逢って、奇跡を起こすと言う物語の骨格は良いと思うのですが、脚本の作り込みが弱いと感じました。全体の流れとしては良いのですが、もう一ひねりあると、面白さが上がったと思うのです。

エキストラに参加したファン仲間の話を聞くと、もっと他に撮影された部分があった様です。上映時間の関係で、カットしたシーンが多くて、説明不足となってしまったのでしょうか?

ファンタジーなので、細かい所はどうでも良いのかもしれません。ですが逆に、細かいリアリティーがしっかりしている方が、ファンタジーの部分がより鮮明に浮き上がって来るのだと思います。

これは、私の感想です。他の方の感想を聞くと、面白かったそうなので、私の評価が辛口過ぎるのかもしれません…。

大和郡山での動員数が、2万人を超えると、全国展開があるそうです。映画を楽しみにしている方が大勢いると思うので、何とか2万人に達成して欲しいです。微力ながら、チケット購入に貢献しました。今回見た2回分と、余分に買った1枚、そして、大和郡山近郊に住む友人の為に買った8枚の、合計11枚です。

(追記 2012-02-28 23:13)

何だか、この記事、それなりに読まれているみたいなので、追記します。

これから、たくさんお客さんに来てもらわなければならないのに、辛い評価は良くなかったかな…。誰かから言われたのでは無いですけれど、気になっています。

もっと、持ち上げる記事を書いて、集客に協力した方が良かったのでしょうか…。悩みます…。

残念と思った事は書きましたが、どう改善すると良くなるかも書いたので、赦されますよね?

映画終盤で、カルロスが不思議な力を使います。あの不思議な力の説明は、もちろん無くてOKです。って言うか、説明を付けたら、しらけます。あのシーンも、ファンタジーですからね!

他の話に信憑性を持たせる為に、説明があればなぁ〜と思ったのでした。

【シリーズ記事】

Posted by お市のかた