「聖奈の絵はコトバ」親子トーク&立体イラスト展を観てきました

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本日、横浜市青葉区の「ふれあい青葉」で開催された「聖奈(まりな)の絵はコトバ〜聴覚障害+発達障害の子がイラスト作家になるまで〜」の親子トーク&立体イラスト展を観てきました。

聖奈の絵はコトバ親子トーク

トーク内容のベースは、次の時の物と同じです。より内容が詳しくなっていたと思います。

講演内容レジュメは、次の様になっていました。これは大項目だけで、それぞれにもう少し詳しくタイトルがつけられています。

  1. はじめに
  2. 実践編
  3. 新たな発見の数々
  4. 「聖奈の絵はコトバ」出版について
  5. 聖奈の日常
  6. 今も闘いは続いている
  7. これから発信して行きたい事
  8. 最後に、皆様に

印象に残った事を書いて行きます。ちなみに、時間の都合で省略する部分は、本をお読み下さいとの事でした。

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聖奈さんは、義務教育の間、普通学校/ろう学校にもなじめず、フリースクールに通っていました。義務教育の間は、必ずどこかの学校に籍を入れている必要があるのですね。

検索で一番最初に引っかかったのは、文科省の資料です。

聖奈さんに「どうして?」と言う概念を理解させるのが大変だったそうです。「どうして」の意味の一つは、その理由を考える(考えさせる)言葉ですが、「どうして」と言う言葉の意味を伝えるのは、確かに難しいかもしれません。お母様は、「絵カード」を100枚近く作って説明したそうです。

「鬼ママは怖くない」と言う話、ハッとさせられました。聖奈さんがお母様に怒られている間は、お母様が聖奈さんだけを見つめてくれているから、怒れていても怖くないのだとか。確かに、そうかも知れません。逆に、お母様が泣いている姿を見るのが怖いのだそうです。

今回の話とは関係ありませんが、世の中には、虐待される子どもがいます。でも、その子にしてみたら、親に構ってもらえるのが、虐待をされている間なのかも知れません。そんなふうに考えると、悲しいですね。

聖奈さんに対するQ&Aコーナーもありました。

  • Q1: 好きな言葉は?
  • A1: 「踏まれても咲く タンポポの 笑顔かな」タンポポが好きだから。「かじちゃえば へっちゃおう」元はブログに載っていた打ち間違いから。聖奈さんファミリー内の流行語になっている
  • Q2: お母さんに言いたい事
  • A2: お母さんは私に「話を聞きなさい」と言うのに、お母さんがちゃんと話を聞いてくれない
  • Q3: 京急の「ファソラシドレミ」と言うタイトルの作品があるが、音の感じはどうやって得たのか?
  • A3: 音は聴こえないので、周りの人の話からの想像で作った。鉄橋の音(振動)で、何線に乗っているかはわかる

最後にと言う事で、「とりあえずやってみる。ダメでもやってみる。扉は開けてみる。」が、お母様の行動方針だそうです。これを「動物力」とお話しされていました。

確かにそうだと思います。手をつける前に諦めてちゃ、何も出来ません。

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作品展示がパワーアップしてました。秋葉原の風景のプロジェクションマッピングが、次のイベントの時には雲が動くだけだったのに、今回はそれに加え、夕焼けからのネオン点灯に。車のヘッドライトも光ってます。すごい!

デパートの断面図の作品があるのですが、その中に本物の鏡が使われているに気が付きました。その事を聖奈さんに伝えたら(トークのあと、ご本人とお話し出来る時間がありました)、鏡に映る範囲の人は、裏面まで作り込まれているとの事です。表から見ると後ろ向きの人の顔が、鏡に映っていました。すごいこだわりです。

きっと又、作品展があると思いますので、ご興味のある方はお出かけ下さい。聖奈さんのブログへのリンクを載せておきます。

Posted by お市のかた