CentOS6.4にSRPMでnetatalk3.0.4をインストール[追記あり]
技術的にはあまり価値は無いのですが、実証例と言う事で記事を書きます。
私は、Macbook Pro 15 (Early 2011)に、最小システムのCentOS 6.4(64bit版)をインストールして、その上にnetatalk 3.0.4をインストールしました。
基本的に、次のページに書かれている通りに進めます。
ご説明ありがとうございます。
次の手順で、インストールします。
- 準備
- SRPMのダウンロード
- sudoersの追加
- 基本コマンドのインストール
- TimeMachine用ディレクトリの作成
- ポート開放
- rpmbuild
- インストール
- 設定ファイル(/etc/afp.conf)準備
- サービス登録と起動
- 接続テスト
他人が立ち上げた環境をそのまま使うと言うのは、何と簡単な事でしょうか!
1. 準備
1.1 SRPMのダウンロード
CentOS 6用の、"netatalk-3.0.4-0.0.3.el6.src.rpm"をダウンロードしてきます。
1.2 sudoersの追加
私は、次のページを参考にさせていただきました。
# visudo
rootの次の行に、自分のアカウントを追加します。
## Allow root to run any commands anywhere
root ALL=(ALL) ALL
your ALL=(ALL) ALL
1.3 基本コマンドのインストール
次の工程(rpmbuild)で、rpmbuildとmakeが必要です。yumでインストールします。
$ sudo yum install rpm-build $ sudo yum install make
(追記 2013-08-09 22:40)
次の工程のrpmbuildで、足りないパッケージは警告してくれるのですが、"make"は既にインストールしてある物として、このSRPMは作られている様です。
“make"などはパッケージに必要な物とは書かないそうです。
1.4 TimeMachine用ディレクトリの作成
存在しないので作ります。
$ sudo mkdir /export $ sudo mkdir /export/timemachine $ chmod 777 /export/timemachine
1.5 ポート開放
netatalkが使う548(TCP/UDP)とmDNS(Avahi-Daemin/Bonjour)が使う5353(UDP)を開放しておきます。
$ sudo vi /etc/sysconfig/iptables
追加する内容は、次の通りです。
-A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 548 -j ACCEPT
-A INPUT -m state --state NEW -m udp -p udp --dport 548 -j ACCEPT
-A INPUT -m state --state NEW -m udp -p udp --dport 5353 -j ACCEPT
設定したら、iptablesを再読み込みします。
$ sudo service iptables restart
次のページを参考にさせていただきました。
2. rpmbuild
$ cd $ rpm -ivh netatalk-3.0.4-0.0.3.el6.src.rpm $ cd ~/rpmbuild/SPECS/ $ rpmbuild -bb netatalk.spec
初回の、rpmbuildで、インストールされていないパッケージ一覧が表示されます。表示されたパッケージを、yumコマンドでインストールします。まとめて指定できます。
$ sudo yum instal cracklib-devel ...
そして、もう一度、rpmbuildを実行します。
$ rpmbuild -bb netatalk.spec
3. インストール
次の通りにして下さい。
$ cd ~/rpmbuild/RPMS/x86_64/ $ sudo rpm -ivh netatalk-3.0.4-0.0.3.el6.x86_64.rpm
4. 設定ファイル(/etc/afp.conf)準備
$ sudo vi /etc/afpd.conf
設定する内容は、次の通りです(例)。
[Global]
mac charset = MAC_JAPANESE
afpstats = yes
log file = /var/log/netatalk.log
[Homes]
basedir regex = /home
[My Time Machine Volume]
path = /export/timemachine
time machine = yes
vol size limit = 512000
5. サービス登録と起動
$ sudo chkconfig on avahi-daemon $ sudo chkconfig on netatalk $ sudo service avahi-daemon start $ sudo service netatalk start
起動時にサービスがスタートする様に設定されます。run level 3, 4, 5でONになります。
$ chkconfig | egrep 'avahi|netatalk' avahi-daemon 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off netatalk 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
これで、OS X 10.8 Mountain Lionから、CentOSが見える様になります。ダブルクリックして、接続します。
6. 接続テスト
基本的な、接続試験をします。
テスト項目 | OS X 10.8.4 |
---|---|
サーバーを見つけられるか? | OK |
フォルダを作れるか? | OK |
MacからCentOSにコピーできるか? | OK |
CentOSからMacにコピーできるか? | OK |
コピーされたファイルのパーミッションはどうか? | OK |
コピーされたファイルのタイムスタンプはどうか? | OK |
ファイルの拡張属性はどうか? | OK |
“:”の様な特殊文字はどうか? | OK |
長いファイル名はどうか? | OK |
TimeMachineでバックアップできるか? | OK |
正しく動作していると思われます。
(追記 2013-08-09 20:40)
HATさんのご指摘により、rpm-buildへの変更、ビルドに必要なパッケージの説明、chkconfigの設定を変更しました。
続きの記事を書きました。
ディスカッション
[…] らばかりではなく、SRPMを利用した記事もあります。例えばこちら: CentOS6.4にSRPMでnetatalk3.0.4をインストール: プラスα空間 また以下ではHATさんがNetatalkについての記事などをまとめられて […]