舞台「ええから加減」千秋楽を観てきました(ネタバレあり感想)[追記あり]

2012年8月2日マナカナ,文化・芸術

本日、舞台「ええから加減」の千秋楽でした。

場所は、地下鉄日比谷駅そばのシアタークリエです。「クリエ」は「creation」(クリエーション、創造)の短縮語だそうです。

劇場入り口には、「本日千穐楽」の看板が出ていました。

ええから加減 本日千秋楽

前回観に行っており、ストーリーもわかりやすく、一回観るだけで十分な感じです。

ですが、やはり千秋楽は観たいです。舞台進行に伴い、「あぁ、このシーンを観られるのもこれが最後か。この台詞が来たと言う事は、あともう少しで終わっちゃう。」と感じながら観るのが好きです。

複数回舞台を観るのは、一回の観劇では観きれなかった細かい所をチェックする為でもあります。

前回書いた、三倉佳奈さんファンの人の為の見所です。

  • チャコこと岩崎チカコのほんわかした演技
  • 本編とは絡んでいない時の演技
  • ここぞと言うときの決め台詞
  • 衣装(上着、靴下、ブローチ、髪留め)

チャコは、天然ボケの女の子です。普段の佳奈さんとは違う雰囲気です。見事に、役作りをしていました。

チャコは、大淀劇場の衣装係です。衣装係の雰囲気は、本物のスタイリストさんにOKを貰っている様です。

「腕まくりをする所が衣装係ぽかった」と、スタイリストさんからコメントを貰っています。

他、舞台上で話が進行している時も、チャコは動作を止めずに、何かしらの演技をしていました。それも、必然性がある様な感じになっていました。

「ここぞと言う時の決め台詞」は、濱子と宇多恵がネタを決めかねている時、「漫才評論家の為にネタを決めるんやなく、お客さんの為にネタを決めたらええんとちゃいますか?」です。天然ボケの様に見えて、しっかりと物事の本質を掴んでいます。

衣装は、3通りあります。今回は、次の通りでした。

パターン 上着 タオル 靴下 ブローチ 髪留め
1 赤いボーダーのシャツ あり 赤のドット柄の5本指ソックス 無し ピンクの星形
2 ピンクの無地 無し (チェックできず) 無し 通常タイプの髪留め2本
3 メッシュシャツにピンクのカーディガン 無し 黄色の足袋ソックス カーディガンに「にゃー」のブローチ 赤の髪留め1本

まったく、何を観てるんだか…と言う感じですね。

う〜ん、パターン1の衣装が見つからない…。(追記 2012-08-02 00:48 公開されましたので、追加しました。)

私の席は、今回、前方スピーカー側(そば)の席でした。前回は、中央後方でした。

今回の方が、役者さんの顔ははっきり見えたのですが、スピーカー側と言う事で、音響が不自然に感じました。

濱子と宇多恵が電話をするシーンで、ちゃぶ台の中央をわざと暗くする事で、距離が離れている事を演出しています。ですが、客席中央で観ないと、この演出がわかりません。

舞台を観る場合は、中央の5〜6列目が、最良の場所だと思います。どうもこの辺りの席は、招待席になっているらしいです。

まあ、観やすい席なので、当然でしょうね。

佳奈さんと茉奈さんは、共通して同じシーンが好きとの事です。

多分、濱子と宇多恵が電話しているシーンの事じゃないかな? 「いつも隣に居た」と言うくだりじゃないかな?

パンフレット(1,500円)に、稽古場風景が載っています。その写真を見ると、「これは、あのシーンだな」と言うのがわかります。なんだか、メイキング映像を見ているみたいで、良かったです。この様な企画、良いですね。

昼公演のタイムテーブルです。

メモして来た、コネタ集です。

  • 岩崎チカコ(通称チャコ)(三倉佳奈)が働くのは、大淀(おおよど)劇場。
  • チャコは、舞台上で飴ちゃんを舐めるシーンがある。濱子・宇多恵のマネージャーにも、飴ちゃんを配る。
  • チャコは、舞台上で出演者と会話している箇所あり。(2〜3回)
  • 濱子がAKBな理由は、A(ああ悲しい)、K(化粧しても)、B(不細工)だから。持ち歌は「やせたかったー、やせたかったー、ブー」(AKB48の「会いたかった」のメロディーで)。
  • 濱子がシンセサイザーを言えずに、「親戚サイダー」と表現。
  • 泰平師匠の元相方は、天下(てんか)。二人合わせて、天下・泰平。
  • 舞台裏側に、議員ポスターが貼ってある。議員の名前は「高畑直美」。
  • 一幕終了の合図が、浮気現場を目撃した濱子が、真剣な顔で「これから25分間の休憩です。」
  • 横山太っちょ再デビューのネタは、郷ひろみ。それと新宿二丁目を銭形平次の歌で解説。「男だったのよ ひと月前は〜」。

他にもあるのですが、メモして来たのはこれだけです。

「ええから加減」の客層は、ご年配の方が多かったです。それをいじるネタも組み込まれていました。ストーリーもわかりやすくて、大衆ウケする作品だと思います。

千秋楽だけあって、カーテンコールがしっかりしていました。高畑淳子さんと藤山直美さんの挨拶がありました。また、役者さんの後ろに、金色の紐がたくさん降りて来たのですが、役者さんも知らされていなかった様です。役者さんも驚いていました。

(追記 2012-08-02 00:48)

濱子・宇多恵が、活発に営業活動をしている事を表現する為に、舞台上にマイクを何本も立てて、その間を走り回る演出があります。この演出は、良く工夫されていると思いました。

(追記 2012-08-02 01:45)

濱子・宇多恵の漫才は、2回目に見ても笑えました。ネタがわかっているのに。漫才芸の域に達していますね。観客の引き込み方が上手いと思います。

Posted by お市のかた