「Pretty Bach Concert 2011」レポートです

2016年4月29日さだまさし,芸能・アイドル,音楽

11月10日、Pretty Bachの2ndコンサート、「Pretty Bach Concert 2011」に行ってきました。

この記事では、感想を書きました。今回は、内容のレポートです。

20111110prettybach2nd_s

コンサートは、途中休憩を含む、2部構成でした。

ステージ上には、2台のピアノが向かい合わせに置かれています。

会場は500席あり、大体8割くらいは埋まっていたと思います。

お客さんは、上品な方が多かったと思います。どちらかと言うと、クラシック系コンサートの雰囲気でした。

私は、最前列でした。中央より、やや左寄りの席です。ステージがメチャクチャ近くて、焦りました。念のために双眼鏡を持っていったのですが、さすがに使えませんでした…。

最前列って、音楽を聴く上ではあまり良い席ではないのかもしれませんけれど、目的の半分は、「Pretty Bachを見る」為なので、最良の席です。

セットリストは、次の通りです。公式アカウントの @PrettyBach さんに教えていただきました。

自分で取ったメモと照らし合わせると、次の様になります。

第一部

  1. 2声のインヴェンション 第8番 / バッハ
  2. 2声のインヴェンション 第8番 / バッハ (別アレンジ)
  3. チェンバロ協奏曲 第2番 / バッハ
  4. 月の映り / 紅林弥生
  5. My Funny Betty / 紅林弥生
  6. 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第10番 プレリュード / バッハ
  7. コンチェルト「北の関白」

第2部

  1. Seagull / 紅林弥生
  2. 月の雫 / 紅林弥生
  3. リゴレット・パラフレーズ / F.リスト (佐田詠夢さんソロ演奏)
  4. トルコ行進曲 / モーツアルト (紅林弥生さんソロ演奏)
  5. 北の宿から (紅林弥生さんソロ演奏)
  6. 君が代〜星条旗
  7. ラプソディー・イン・ペトルーシュカ (仮題)

アンコール

  1. La Fiesta Campanella (La Campanella/La Fiesta Medley)

それでは、詳細レポートです。

会話を覚えている所は、枠線で囲って表示しています(PCのみ)。以下、敬称略で、弥生さんは「弥生: 」(濃いピンクの枠)、詠夢さんは「詠夢: 」(薄いピンクの枠)を付けています。色は、それぞれのホームページのバックグラウンドカラーです。

会場が暗くなり、舞台袖扉から、弥生さんと詠夢さんが入場してきました。

第一部は、向かって左側(下手)に紅林弥生さん、右側(上手)に佐田詠夢さんが座りました。

そして、演奏が始まります。

「2声のインヴェンション 第8番」♪

演奏後、トークです。

まずは、Pretty Bachの2ndコンサートである事が伝えられました。

詠夢: Pretty Bachのシステム紹介です。私が楽譜通りに、弥生さんが即興で演奏しています。

「システム」って言っても、その言葉自体が伝わらないですよね。さすがに、まずいと思ったようで、言い換えていましたけれど。「仕組み」とか「役割分担」とかって、言えば良いんじゃないかな?

と、トークが続いていたのですが、詠夢さんのマイクのスイッチが入っていませんでした。最初、スイッチを入れた様な雰囲気だったのですが、入っていなかった様です。私は、最前列でしたので、生の声が聞こえていましたけれど、後ろの方の席では聞こえなかったんじゃないですかね。

ま、それらはご愛嬌です。問題ありません。

弥生さんが即興で弾いている事の証明の為、「2声のインヴェンション 第8番」をもう一度弾く事になりました。

弥生: 1回目は控えめに弾いていましたが、2回目は大胆に弾きます。

「2声のインヴェンション 第8番」♪ (別アレンジバージョン)

「おぉ〜、確かに一回目と違う〜!」ってわかれば格好良いのですが、私にはわからずでした…。雰囲気が違ったのは感じましたけれど。

でも、聴きに来ている、耳の肥えたお客さんにはわかったのでしょうね。

即興と言う事なら、楽譜を直接見せてしまった方が、説明としてはわかり易かったんじゃないでしょうか?

弥生さんの楽譜には、どこで詠夢さんが入るとかのメモが書いてあって、それを見ながら演奏するそうです。

弥生: Pretty Bachは、バッハのコンチェルト(協奏曲)をコンサートで演奏する事に挑戦しています。

詠夢: 弥生さんが、勝手に言ったんでしょ〜

今回は、第2番と言う事で、演奏が始まりました。

「チェンバロ協奏曲 第2番」♪

バッハの時代は、ピアノがなくて、まだチェンバロの時代だったそうです。なので、「ピアノ協奏曲 第2番」と言い換えても良いと思います。

Pretty BachのCDには、月の三部作の内、「月の涙」「月の映り」が収録されています。その中からの1曲です。

「月の映り」♪

次は、「My Funny Betty」です。Bettyちゃんは、弥生さんが飼っていたネコの名前です。このネコがとっても可愛くて、弥生さんは一気に曲を三部作で仕上げてしまったそうです。

そのBettyちゃんが、生まれた所、ジャンプして遊んでいる所(Jumping Betty)、寝ている所(Sleeping Betty)の三曲です。

弥生さんは、Bettyちゃんの生まれた所を見た訳ではないので、そこはイメージだそうです。

Bettyちゃんは、この3月11日の震災で死んでしまったそうです。かわいそうですね。

「My Funny Betty」♪

My Funny Bettyの第2楽章が特に好きです。

弥生: バッハは、ピアノを練習する人は、誰もが通る道です。でも、バッハを弾くのを好きじゃない人は多いみたい。でも、バッハの曲は奥が深く、基本です。

そのバッハを、アレンジして聴き易く演奏するのが、Pretty Bachの意味だそうです。

もしかしたらその内、Pretty Mozart(プリティー・モーツアルト)とかに変わるかも知れないと、冗談を言っていました。

詠夢: 決して、自分たちがプリティーじゃないんですよ。

これは、お約束ですね! [E:coldsweats01]

弥生さんは、バッハをプリティーにする大部分を担っていると思います。弥生さんのピアノで、多分、ものすごく聴き易くなっていると思います。私は、原曲を聴いた事がないので、断言できませんが…。

「平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第10番 プレリュード」♪

次は、第一部の最後の曲だそうです。

詠夢: あっという間ですね。

弥生: 今までは、まじめにバッハを弾いて来た訳ですが、私達の曲で人気が高い、言い換えますと『ウケる』曲をお届けしたいと思います。『コンチェルト 「北の関白」』です。詠夢ちゃんのお父様作曲の歌から拝借しています。『北の』は、『北の国から』、『関白』は『関白宣言』から取っています。それに、詠夢ちゃんの18番ではなく17番のチャイコフスキーのピアノコンチェルトをあわせてみました。

と言う事で、

「コンチェルト 『北の関白』」♪

「お父様作曲の〜」と言う所で、詠夢さんは、ちょっと恥ずかしそうでした。

ここで、第一部は終了です。「コンチェルト 『北の関白』」って、CDにならないのかな? CDにならなくても、iTunes Storeで発売してくれたら、買うのにな。

一旦、15分の休憩になりました。

休憩中、ホワイエでコーヒーを飲みました。1杯400円。でも、インスタントコーヒーっぽい(レギュラーコーヒーだったらごめんなさい)。1階のスターバックスで買って来た方が良いかも。

座る位置が第二部では逆になって、向かって左側(下手)に佐田詠夢さん、右側(上手)に紅林弥生さんになりました。

詠夢さんが、めっちゃ近い…。

「Seagull」♪

これは、弥生さんが作曲した物です。演奏は難しいそうです。でも、詠夢さんは、暗譜して演奏していました。白紙の楽譜を、客席に見せてくれました。

演奏の最中、カモメ(seagull)の鳴き声が聞こえてきました。

この曲は、弥生さんが、アメリカのサンタモニカ・ビーチでカモメと仲良くなって、できた曲だそうです。弥生さんは、10年程、アメリカのロサンゼルスにいた様です。

詠夢: 弥生さんのCDは、弥生さんのホームページで買えます。

画面上部の4つ並んだアイコンの内、ピアノのアイコンが、CD「memories」へのリンクです。この先に、購入のページへのリンクがあります。

iTunes Storeでも買えます。

iTunes Storeで買うよりも、弥生さんのホームページから買った方が安く買えます。ただし、mp3です。

私は、iTunes Storeで買いました。こちらは、AACの256 kbpsになります。

他に、「リゴレット・パラフレーズ / F.リスト」「トルコ行進曲 / モーツアルト」も買っちゃいました! プレイリストで、コンサートを再現する為に!

Pretty BachのCDには、月の三部作の内、「月の涙」「月の映り」が収録されています。3部作なので、未公開の一曲があります。それが、次の曲、「月の雫」です。世界初演になるそうです。ピアノ2台の為の曲だそうです。

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CDのライブ録音の時には「月の雫」も収録したのだそうですが、長さの関係でCDには入らなかったそうです。ライブ録音では、全部で120分間分収めたそうです。CDに入るのは70分ですから、50分残っていると言う事ですね。2枚目のCDで、公開でしょうか?

「月の雫」♪

演奏が終わった後、弥生さんは上手側から舞台袖に引っ込んでしまいました。

詠夢: あれっ、いない。一人で弾けって事かな? リストのリゴレットパラフレーズを弾きたいと思います。今までは、即興芸術でしたが、今度は楽譜を忠実に再現する、再現芸術です。

「リゴレット・パラフレーズ / F.リスト」♪

演奏終了後、弥生さんが帰ってきました。

詠夢さんが、弥生さんを紹介していました。弥生さんは、のだめ(のだめカンタービレ)の様に、耳から来た音で演奏するとか。3歳の時に、ショパンの幻想即興曲を弾いたそうです。

この「3歳で幻想即興曲を弾いた」と言う所で、客席から「お〜」と言う歓声が上がっていました。相当、すごい事らしいですね。残念ながら、私にはそのすごさがわかりませんでした…。でも、普通に考えて、3歳でピアノを弾ける事だけでもすごいな…。

それを証明すると言う事で、弥生さんが一人で演奏する事になりました。

まずは、詠夢さんのリクエストで「トルコ行進曲」。

すかさず弥生さんが「どっちの?」って。

「トルコ行進曲」って、有名な物ではモーツアルトとベートーベンの物があるのですね。知らなかったよ。

詠夢さんは、モーツアルトを指定しました。

「トルコ行進曲 / モーツアルト」♪

詠夢さんに促され、会場から手拍子がありました。

詠夢: 他に、リクエストはありますか?

と言う問いかけに、会場からは「北の宿から」「国歌(君が代)」と言う声があがりました。

弥生さんは、

弥生: 北の宿から? 聴いた事があるかも。

と言う事で、演奏に挑戦しました。見事、弾ききっていました。

う〜ん、すごい。

次は、「君が代」です。

弥生さんは、初め一人で弾こうとしてピアノを触りますが、詠夢さんに声をかけ、

弥生: 『君が代』弾ける?

と。詠夢さんは

詠夢: メロディーだけなら。

と言う返事。

弥生さんは詠夢さんに、

弥生: メロディーをオクターブで

弥生: 顔を見たらメロディー弾いて

と、簡単な指示を出していました。「メロディーをオクターブで」って、どういう事なんでしょうね?

「これだけで、行けるのか?!」と思っていたのですが、完璧です。本番で一発で決まるんですもの!

こんな感じで、Pretty Bachの曲ができていくそうです。

「君が代〜星条旗」♪

おぉ〜、すごい。私は、これほど感動した「君が代」を聴いた事がありませんでした。すごい…。「君が代」のメロディーが終わった後、弥生さんはそのまま続けて「星条旗」(アメリカ国歌)の演奏に入りました。

弥生さんは、しばらく前にYouTubeで見た、ジェニファー・ハドソンさんの映像に非常に影響を受けたそうです。聴き始めてすぐに、涙が出て来たとか…。「ジェニファー・ハドソン アメリカ国歌」で検索したら、すぐに出て来るとの事でした。次のビデオでしょうか?

弥生さんのコーナが終わった後は、最後の曲だそうです。最後と言っても、12分ありますとの事でした。1stコンサートの時は、最後の曲が20分だったそうです。「長いのは遺伝子?」って 言っていた気がします。長いのは、さだまさしさんの曲の事だったのかな? 忘れちゃいました。

弥生さんと詠夢さんは、相性が良いそうです。

1時間の練習後、弥生さんから詠夢さんに、メールで演奏の指示が来るそうです。楽譜には、A、B、Cと言う様に、パートが付いているそうです。「Bをチャンチャンチャンで弾いて」と言う弥生さんのリクエストに、詠夢さんは、そのイメージ通りに弾けるそうです。

それで通じるのか?! すごい! 確かに、相性が良くないと、無理ですね。

Pretty Bachへのリクエストとして、ラプソディー・イン・ブルーの様な、ジャズ要素を入れて欲しいと来るそうです。

そうしてでき上がったのが、「ラプソディー・イン・ブルー / ガーシュウィン」と「ペトルーシュカ / ストラヴィンスキー」を合体させた曲です。

名前は、「『ラプソディー・イン・ペトルーシュカ』にしておきますか。」と言う事でした。

「ラプソディー・イン・ペトルーシュカ」♪

演奏が終わった後、鳴り止まない拍手。その拍手はやがて、アンコールを促す拍手に変わりました。

再び、詠夢さんと弥生さんの登場です。詠夢さんは、髪飾りを付け替えていたかな? 赤いバラになっていました。

アンコールでも第2部と同じく、向かって左側(下手)に佐田詠夢さん、右側(上手)に紅林弥生さんが座りました。

「La Fiesta Campanella (La Campanella/La Fiesta Medley)」♪

コンサートレポート、いかがだったでしょうか?

コンサート内容を文章で表す事はできますが、本当の面白さは、実際にコンサートに行ってみなければわからないと思います。

興味のある方は、12月3日(土)に、洗足学園の音楽祭へ!

弥生さんの演奏は天才的だし、詠夢さんの演奏は、練習に培われて、揺らぎがないです。完璧なハーモニーを醸し出しています。2台のピアノがなければ生まれない芸術です。本当にすごいです。

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Posted by お市のかた