ローカルサイトからインターネットへ

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Mac OS X 10.5.8 Leopardで、Subversion(SVN)によるWebサイト(ホームページ)の管理システムを構築しました。何回かに分けて、紹介しています。今回で最終回です。

ローカルサイト(テストサーバ)での確認が終了したら、いよいよプロバイダへのアップロードです。

アップロードする前に、SVNでやっておく事があります。リリースバージョンのタグ付けです。タグとは、スナップショットのような物です。

$ svn copy http://localhost/svn/wwwlocal/trunk ¥
http://localhost/svn/wwwlocal/tags/20100417 -m "2010年4月17日版"

表示の都合上、2行に分けています。

この様に、タグ付けしておく事で、後からそのバージョンを取り出す事ができます。

$ cd
$ svn checkout http://localhost/svn/wwwlocal/tags/20100417 20100417.svn --username user1

タグ名の付け方は自由です。私は、日付にしています。また、同じ日に2回以上タグ付けする時は、日付の後に"b"から始まる連番を付けています。

タグ付けの後に、プロバイダへのアップロードします。アップロードの方法は、プロバイダによって違うと思いますけど、多くの所はFTPだと思います。

Mac OS Xの場合、Cyberduckが定番でしょうか?

Cyberduckの環境設定で注意しておく事があります。「環境設定」→「転送」→「詳細設定」のアップロードで、「正規表現に合致するファイルをスキップ」にチェックを入れておきます。そして、ルールの中に"¥.svn"(¥はバックスラッシュ)が入っている事を確認して下さい。SVNの管理ディレクトリをアップロードしない設定です。

私の設定は、次のようになっています。

.*~\..*|\.DS_Store|\.svn|CVS|\.localized

ファイルをアップロードする時は、「ファイル」→「同期」が簡単です。ただし、プロバイダ側にファイルがあって、SVNの作業コピーの中に無いファイルがあると、ややこしい事になるので注意して下さい(プロバイダ側の不要ファイルは消しておく)。全ファイルをアップロードした方が簡単かもしれません。

注意深い方なら、tagsにコピーしたデータをcheckoutして来て、それをアップロードする事になるでしょう。そこまで神経質にならなくても、作業コピーをsvn updateしておいてから、それをアップロードすれば十分だと思います。

アップロードが終わったら、ホームページ(Webサイト)にアクセスして、正しく更新されている事を確認して下さい。

これで、連載は終了です。

【シリーズ記事】

SVNによるWebサイト(ホームページ)管理

  1. SVNリポジトリの作成
  2. SVNリポジトリをhttp(WebDAV)でアクセス出来るようにする
    SVNリポジトリをhttp(WebDAV)でアクセス出来るようにする(おまけ)
    SVNリポジトリをhttp(WebDAV)でアクセス出来るようにする(Digest認証化)
  3. SVNリポジトリの中にサイトデータを作る
  4. サイトデータの作業コピーでの作業(ターミナル編)

    イトデータの作業コピーでの作業(Emacsのpsvn編)
  5. SVNでローカルサイトの自動更新
  6. ローカルサイトをアクセス出来るようにする
  7. ローカルサイトからインターネットへ

Posted by お市のかた