海峡(3)〜一人だけの海峡〜

映画・テレビ・ラジオ

いよいよ、最終回を迎えました。

  1. 海峡(1)〜釜山港の別れ〜
  2. 海峡(2)〜海を越える誓い〜

に続き、三夜目です。いよいよ結末です。迷った末、朋子(長谷川京子)が再婚し、朴(眞島秀和)の死ぬ間際に再開を果たし、それまでのぬぐえなかった思いを払うと言うストーリーでした。

朋子が、どういう思いで野中武敏(上川隆也)と再婚する事になったのかが、非常に興味深かったのですが、時間と周りの環境、そして野中の愛の結果と言う事が、うまく話に盛り込まれていました。

しかし、朋子の義母(野中の母)に、朴との関係を問いただされ、死ぬまで朝鮮人を許さなかった義母。義母が寝たきりになって、朋子の手厚い介護を受けていたにもかかわらずです。偏見と差別の感情は、そこまで消えない(消せない)物なのでしょうか?

そんなある日、朋子に届いた朴からの手紙。末期ガンである事を伝え、もう一度会いたいと言う内容です。朋子は考え抜いた末、もう一度会う事を決めます。それまでの気持ちを晴らすために…。

愛だけでは、国境と言う壁は越えられなかったのですが、愛がなければ始まりませんでした。二人の愛を認め、それぞれ送り出した朋子の夫(野中)と朴の妻。この行動も、愛がなければできない事です。

かささぎは、二人の愛を、国境を越えてかなえる事はできませんでしたが、時間を超えた掛け橋になる事はできました。第一話から第三話まで、かささぎは非常に重要な役割を果たしました。

今回も、さだまさしさんの「かささぎ」は、ドラマ中に二回流れたのですが、第二話とは違い、くどく感じませんでした。必然だと思いました。見た時の気分の問題だと思います。

渡辺俊幸さんの音楽は、本当によかったです。ドラマを支える土台の役目をしていると思いました。

時間をおいて、もう一度見てみたいドラマだなと思いました。

Posted by お市のかた