Radeon 9700pro購入〜Mac用に改造[追記ありx2]

2017年5月18日パソコン・インターネット

Windows(PC/AT)用のRadeon 9700proの中古を購入しました。それを、Mac用に改造して使っています。最初にお断りしておきますが、ここで書いた方法を使って、Mac本体やビデオカードを壊してしまっても、責任はとれませんので、よろしくお願いします。

[amazonjs asin="B01N1VS3Q1" locale="JP"]

以前使っていた、Radeon 9700proがビデオカード不調 になって、ビデオカード交換 で、オリジナルのRadeon 9000proに戻していたのですが、じゃんぱら で中古のRadeon 9700proが安く売られている(4,480円)のを見つけてしまったのです…。

どうしようか迷った末、購入しました。

PC/AT用ですので、当然そのままでは、PowerMac G4/MDDでは使えません。使えるようにするためには、次の二点が必要です。

  • ファームウェア(BIOS)書き換え
  • AGP信号のマスク

ファームウエアの書き換えは、AGPビデオカードスロット付きのPC/AT機で行いました。「以前使っていた、Radeon 9700ProのBIOS(ROM)からデータを吸い出して、新しいビデオカードに書き込めばいいかな?」と軽く考えていたのですが、それではダメでした。以前Mac用に書き換えたRadeon 9700proで使っていたROMは130kB程あります。ところが、BIOSの書き換えに使うソフト(FLASHROM)は、64kBまでの書き込みにしか対応していないようなのです。そのため、64kB以下のROMが必要となります。

最初、これがわからず、「以前使っていたビデオカードからROM吸い出し→新しいビデオカードに書き込み」をやっていたのですが、吸い出したROMのサイズが64kを超えていて、うまく書き込めなかったのでした。

以前、改造の参考にしたホームページを見ると、次のような手順でした。

  1. PC/AT機で(サイズが64k以下の)reduced ROMを書き込む
  2. Macに取り付け
  3. MacでROM update

この方法で、無事、PC/AT用のビデオカードが、Macで使えるようになりました。

PC/AT機でファームウェア(BIOS)を書き換える時に使う、FLASHROMコマンドの使い方は、次の通りです。

  • flashrom -s 0 backup.rom (オリジナルのBIOSをバックアップ)
  • flashrom -f -p 0 macbios.rom (Mac用のBIOSを書き込む)

BIOSの書き換えの後で、ビデオカードの信号(AGP)をマスクします。具体的には、ビデオカード裏面のコネクタ、右から数えて3番目と11番目の端子を絶縁します。私は、絶縁にセロハンテープを使いました。

絶縁したら、Macに装着です。画面が映れば、まずは成功です。まだ、MacでROM update前なのですが、一応Core Imageは使えるようです。

最後は、MacでROM updateです。ATI(AMD)のホームページから、ROM updateユーティリティをダウンロードします。Radeon 9700pro用のツールは置いていなかったのですが、9800pro用のツールがそのまま使えました(多分)。ROM updateを実行する時は、Macをsafe boot状態(Shiftキーを押しながら立ち上げる)にしないと、出来ないようです。

参考にしたページ

書き換えてから、一週間ほど経過しましたが、今のところ順調に動いています。

(追記 2008-2-24 17:35)ビデオカードが故障[追記あり]に、その後の顛末を載せてあります。ビデオカードの購入価格(4,480円)を記載しました。

(追記 2008-3-24 0:55)ホームページPC/AT用のRadeon9700proをMacで使うと言う記事を追加しました。図入りです。

Posted by お市のかた