ワーキングプアII 誰にでも起こりえる
今日、NHKスペシャル「ワーキングプアII 努力すれば抜け出せますか?」を見ました。まだ一度見たばかりで、考えもあまりまとまっていませんが、感想や考えをまとめておきます。
今回の番組は、前回の内容 (国の責任)に加え、(大)企業の責任についても述べられいました。
「少子高齢化が進むと、労働力を外国人に頼らざるを得なくなる。その為、外国人が働けるようにする為の研修施設がある訳だが、その研修生を安い賃金で使い、企業はコストダウンをしている。」という現実があります。
安い賃金で、外国人労働者(研修生)を使うと言う事は、日本人の賃金水準を下げる事になってしまうので、良くないと専門家が話していました。結局、企業の倫理観が必要と言う事です。
次に書くのは、前回同様の話ですが、番組に登場する人々は、皆努力をしていると言う事です。寝る時間や子供と接する時間を切り詰めてまで、生きる為に働かなくてはならないという現実があります。
今、国は、「自助努力をすれば、就労のチャンスが増えますよ」と言う方向に動き、社会保障を削ってきています。番組では、努力をして調理師免許を取ったのにも関わらず、時給を10円しか上げてもらえなかった人が取り上げられていました。これも、企業の倫理観ですが、資格を持っている人を正当に扱っていないのです。
また、資格を取ろうにも、学歴がないと取れないと言う例が取り上げられていました。国は、自助努力するチャンスさえも奪っているのです。
それと、80歳になっても、缶拾いをして生活しなければならない老人が取り上げられていました。年金をもらえていない為です。なぜ、もらえていないかと言うと、受給に必要な年数分、国民年金を納めていなかったからだそうです。納めなけらばならない事は知っていたようですが、その時の生活を考えると、納められなかったと言うことでした。そして、長生きをする事も期待していなかったと話していました。
これは何を意味しているかと言うと、若い時点でワーキングプアになってしまうと、歳をとってからも安定した生活が出来ないと言うことになります。国民年金を納められないからです。負の連鎖がつながっていきます。
一番見ていて気になったのは、「病気、親の介護、加齢の様な、身近にあるちょっとしたきっかけで誰にでもワーキングプアに陥る可能性がある」と言う事でした。
今私は、普通に生活できています。これは、本当に運が良い事かも知れません。でも、今後、病気やケガなどの為、生活スタイルが一変する事も考えられます。その時に、どう立ち回ればいいのか…。
一応、保険には入っていますが、それだけで十分なのかわかりません。想定している事以上の事が起きたら、どうしようも無いかも知れません。
誰もが、安心して暮らせる国、国民を大事にする国になって欲しいです。
ディスカッション
大企業さん。 政府、与党の皆さん。 庶民のことも考えてね。
今、大もうけの大企業には減税、庶民には大増税。 過去最高益をあげている大銀行が法
ワーキング・プアII
というわけで、12/10に放送され、再放送も12/19に放送されたようですね。