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神奈川県手話普及推進イベントに参加してきました

10月8日に開催された神奈川県手話普及推進イベント「手話を通して、ともに生きる社会をつくるために」に参加してきました。場所は慶應義塾大学日吉キャンパスの弥生館2階、藤原洋記念ホールでした。朝11時からの開演です。

神奈川県手話普及推進イベント

次のWebページに、神奈川県の手話言語条例に関係する情報が記載されています。

藤原洋記念ホール

藤原洋記念ホールでのプログラムは次の通りです。

手話に関する取り組み活動発表・パフォーマンス

6団体が発表していました。

あざみ野中学校

「GReeeeN」の「キセキ」の手話歌が披露されていました。頑張って手話で表現しようとしていました。

横浜南陵高校

神奈川憲章を手話劇で説明するという、難易度の高い演目です。手話が大きくてわかりやすいです。最初、高校生たちは動物(フレンズ?!)に扮して出てくるのですが、最初から制服で出てくる生徒がいます。その生徒たちの手話が非常に良かったです。そのうち一人は、代表者でした。

二俣川看護福祉高校

「遊助」の「ひまわり」と「AAA」の「さよならの前に」の手話歌でした。歌詞の意味と感情が伝わる手話になっていました。しかも、全員揃っていて、綺麗でした。

「11月の産業フェアで披露します」と話されていたので、次のものじゃないかな? まだ掲載されていませんが、ステージイベントだと思います。

平塚ろう学校

ポスター作りをしていて、その内容の発表でした。ポスターを作ったのは、手話を少しでも覚えて欲しいからだそうです。紹介していた手話は「なにをお探しですか」「お待ちください」「大丈夫ですか」「もうしわけありません」「ありがとうございます」でした。一人がこれらの言葉が書かれた大きな紙を広げて、もう一人が手話を披露していました。「もうしわけありません」を最初、上下逆さまに出しちゃっていて笑いが起きていましたけれど、言葉が「もうしわけありません」なので、出来過ぎです。(逆さまに出して)「もうしわけありません」だったのでしょうか?! (かわいい)

北里大学

「Kiroro」の「ベストフレンド」と「嵐」の「Happiness」の手話歌が披露されていました。Happinessはノリノリでした。

11月4日5日で、相模原で手話劇をすると話していましたが、イベントを見つけられません。

東海大学

「星野源」の「恋」と「ケツメイシ」の「友よ〜この先もずっと・・・」の手話歌が披露されていました。

手話クイズ

このセッションは見られませんでした。外に昼食を食べに行っていたので。

パネルディスカッション

ディスカッションではなく、4人のパネラーによる発表でした。

コーディネーターは「一般財団法人全日本ろうあ連盟参与 黒崎信幸さんでした。

バラバラにテーマを決めていると思うのですが、4人中3人が、手話教育について触れられていたのは、興味深いです。

慶應義塾大学 手話サークルMiMi 奥山琢斗さん

手話サークルMiMiは、ろう者と話すのが目的だそうです。最初、「ろう者と話すのは怖い。外国人と話すのと同じ様な勇気が必要だった。」と話されていました。奥山さんは大学5年生(薬学部なので6年生まである)で、大学に入学してから手話を勉強したので、手話歴5年だそうです。手話普及のためには、メディアの後押しが必要では? と言うことです。

手話で大事なことは、「形3割、表情と口話で7割」とお話しされていました。

確かに、形そのものよりも、表情や場所、CL表現も含めた要素が大きいと思います。

コーディネーターの黒崎さんは、「ろう者と話すことが怖い」に対して「ろう者が健聴者と話すときも怖い」とおっしゃっていました。健聴者がドッと笑う時に「自分が笑われているんじゃないか」と疑ってしまうそうです。

慶應義塾大学名誉教授 古石篤子さん

古石(こいし)さんとお読みします。神奈川県の手話条例が制定されて良かったこととして「手話認知が進む」が挙げられていました。しかし「手話教育」についての明文化がなく、問題であると、指摘されていました。

映画監督/学習塾「早瀬道場」塾長 早瀬憲太郎さん

学習塾「早瀬道場」は、勉強を教えるのではなく、「手話」を学習する場だそうです。3歳から高校生までが対象だそうです。

早瀬さんが今取り組んでいることは、次の3つだそうです。

手話を広める・守る事には、手話教育も含まれています。0歳〜2歳のろう児に手話を見せる活動をしています。そうすると、7ヶ月目あたりから、はっきりとではないものの、赤ちゃんが手話の様なものをする様になってくるそうです。健聴者が日本語に接するのは0歳からですが、ろう者が手話に接するのは、幼稚園、小学校、中高校、社会に出てからと、まちまちです。その状態を改善したいと言う事でした。

早瀬さんはV6の三宅健さんと10年来のお友達だそうで、一緒に食事も行かれるそうです。一緒にファミレスに行った時、手話を普及させるためには三宅さんから「手話で注文するべき」と言われたそうです。なるほどです。ただ、現実的にはメニューを指差しした方がはるかに効率がいいので、使い分けているそうです。

漫画で手話を学習する試みをされているそうです。

手話文化を作る事に関しては、例えばテレビにろう者が出ていないと言う事です。今のテレビは字幕がついて、聴覚障がい者にとって便利な物になっていますが、演じているのは健聴者ばかりです。ろう者が演じる恋愛ドラマを見てみたいと言うお話をされていました。

早瀬さんのお話には、読み取り通訳がついていました。読み取り通訳の内容よりも、早瀬さんの生の手話を聞いている方が、断然面白いですね。読み取り通訳では、話の内容はわかっても、それがどう言う気持ちで話しているかや程度の状況はわかりません。生の手話を見ると、それらがわかります。ところどころわからない表現があったのですが、読み取り通訳の内容で補って理解しました。

一般財団法人全日本ろうあ連盟 理事 倉野直紀さん

手話言語条例や手話言語法で、手話で学び・教える機会を作っていきたいといことでした。

プロ手話パフォーマンス(砂田アトムさん)

いくつかの演目がありました。演目とまとめだけが手話通訳され、他は全て手話を見るだけと言う、チャレンジングなパフォーマンスです。手話単語はほとんどなく、CL表現がほとんどでした。パントマイムに近いと思います。

途中からしか見られなかったので、はっきりとはわからないのですが、アルバムをめくりながら、それに関係することを演目としている様でした。覚えている演目は、犬、新旧比較です。他、ジェットコースターと出産だった様な。新旧比較で、フィルムカメラとデジカメ(スマフォ)がありました。フィルムカメラで、1枚1枚フィルムを巻き上げて、最後にフィルムを巻き戻して、お店に出してから仕上がりまでの様子が演じられていたのですが、知らない人には絶対に伝わらないだろうなぁ〜と言う優越感に浸れました。

プロ手話パフォーマンス(HAND SIGN)

HAND SIGNが出演されて、何曲か歌われました。歌+手話+ダンスと言う、新しい分野のパフォーマーです。セットリストは次の通りです。

「星物語」は、観客が振りを覚えて、一緒に踊りました。振りが難しく、大変でした。

「僕が君の耳になる」は、次のミュージックビデオが流れた後、生歌でした。

多目的教室2

こちらの部屋では、ミニ手話講習会と、映画上映がありました。

多目的教室2は藤原洋記念ホールと同時開催なので、基本的にどちらか一方を選ぶ事になります。

早瀬憲太郎さん監督の「ゆずり葉」の上映に先立ち、早瀬さんのコメントがありました。私は、藤原洋記念ホールを抜け出して、早瀬さんのコメントを聞けました。

映画「ゆずり葉」は先にタイトルを決めたそうです。早瀬さんのおじいさんの家には「ゆずり葉」があって、おじいさんから「ゆずり葉は、古い葉は、若い葉に栄養を与えて枯れていく」と言う話を聞いいていた。小さい頃は意味がわからなかったけれど、大人になってから、この重要さがわかった。とお話しされていました。

感想

このイベント、おもしろかったです。お目当は早瀬憲太郎さんのパネルディスカッションと手話パフォーマンスでした。「手話に関する取り組み活動発表・パフォーマンス」も結構おもしろかったです。高校生のレベルが高かったです。手話で歌を歌うのは、手話学習者にとって良い方法です。

こちらの部屋では、ミニ手話講習会と、映画上映がありました。

「ゆずり葉」について、早瀬憲太郎さんのお話が聞けたのは良かったです。

藤原洋記念ホールの収容人数は約400名と思うのですが、手話パフォーマンスの頃には、ほぼ満席になっていました。

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