映画「手紙」を観ました[追記あり]
GAYO!で、映画「手紙」の無料配信をしてたので、観ました。犯罪者の家族って、排除されなければならない対象なんですかね。
実は、アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」(映画Ver.)のミュージックビデオを見ていて、てっきり「手紙」と言う映画で使われているのだと思いました。それで見つけたのが「手紙」です。実際には「くちびるに歌を」で使われている唄でした。
- 映画「くちびるに歌を」を観てきました : プラスα空間 (2015年3月9日)
「手紙」は、東野圭吾さんの小説が原作の映画です。あらすじは次の通りです。
[amazonjs asin="B000MTEA6Y" locale="JP"] [amazonjs asin="4167110113" locale="JP"]剛志は、弟の直貴の学費を工面するために泥棒に入った家で、帰宅した被害者と鉢合わせになり、もみ合っている最中に、誤って殺してしまいます。剛志は無期懲役で収監され、直貴に手紙を書き続けます。ですが、その手紙が直貴を苦しめる事になってしまうのです。
直貴は、兄が殺人犯と言う事で周りから冷たく扱われ、大学受験も、就職も、お笑い芸人の道も、恋愛も閉ざされてしまいます。確かに、身内に殺人犯がいるとしたら、周りの人は敬遠するでしょう。でも、直貴には罪が無いのです。
作品中では、剛志が犯した罪の重さは、その家族までも巻き込む程重い物だと語られます。確かに、殺人と言う罪は重いと思います。それまで、平穏に生きていた人、そして家族の暮らしをめちゃくちゃに壊してしまうのですから。被害者の家族の生活まで壊したのだから、殺人犯の家族の生活もめちゃくちゃになるのは仕方ないと言う事でしょうか?
最後は、直貴が、剛志はかけがえの無い兄だと言う事を受け入れて、現況に立ち向かって行く様子が描かれていました。立場を受け入れて立ち向かって行っても、周りは排除し続けるのでしょう? 直貴の幼い娘は、友達に受け入れられていましたが、娘とその友達が大きくなった時に、どうなるかです。やはり、同じ苦しみが来るのではないでしょうか?
答えは見つかりません…。人を殺めてしまったら、何をしても償えないのでしょうか? さだまさしさんの「償い」のゆうちゃんは、赦されたと思って良いのですよね?
「手紙」と言うタイトル通り、剛志が出し続ける手紙、直貴の代わりに黙って由実子が出す手紙などが、ストーリーを引っ張って行きました。直貴が破って捨てた手紙を由美子が拾い集めるシーンが一つの山場です。
感動したのですが、スッキリした気分にはなれません。無駄な描写は一つも無く、映画として、非常に完成度が高いと思いました。
(追記 2015-03-17 00:40)
加害者とその家族に感情移入できるのは、加害者もその家族も本気で償おうとしている場合ですね。それ以外は受け入れることは出来ません。
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