映画「くちびるに歌を」を観てきました

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現在上映中の映画「くちびるに歌を」を観てきました。アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」付きのプロモーションビデオを見ていたら、いてもたってもいられなくなりました。

くちびるに歌を

産休に入る音楽教師の臨時として中五島中学校にやって来た柏木ユリ。成り行きで合唱部の顧問となり、合唱部の生徒達と関わる事で、自分自身を含めた周りの人を動かして行きます。

大きくは、この様なストーリーです。でも、脚本のあちこちにちりばめられた伏線が巻き取られて行き、最初は細かった糸が、最後には一本の太い糸になります。途中までは読めましたが、最後の一押しがすごかったです。

フラグも効果的に使われています。

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原作があるので、ネタバレしても良い様な気がしますが、原作と映画脚本+演出は違いますので、決定的なネタバレは止めておきます。核心から外れた部分で、関心があった所の記載にとどめておきます。多分、映画を観ないと、どの部分の事を書いているか、わからないと思います。

パンフレットで、主役(柏木ユリ)の新垣結衣さんが次の様にお話しされていますが、正に、そんな感じです。柏木ユリを取り巻くそれぞれが、大事な役を担っています。

主役なんだけど主役じゃない。だけど、主役(笑)

仲村ナズナ(恒松祐里(つねまつゆり)さん)が、ストーリーを引っ張って行きます。明るそうな彼女も悩みを抱えていて、最後にはその悩みも昇華させます。クズと思われた人も、昇華するための触媒だったと言う感じでしょうか?

桑原アキオ役の渡辺大知(わたなべだいち)さんが、良い演技をしてました。桑原アキオは中度の知的障害(劇中では自閉症)があるのですが、良く研究されています。知的障害を持った方が起こしやすい行動を演出中に取り入れ、伏線をなしていました。知的障害の方の行動を利用していると言っても、不快になる利用方法ではありません。

その弟の桑原サトル(下田翔太さん)の役どころも良いです。伏線を撚(よ)るための道具とでも言いましょうか。

アンジェラ・アキさんの「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」は、次のアルバムに収録されています。私は、iTunes Storeで、この曲のみ購入しました。

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この映画、純粋に感動出来ます。これは、★5個かな(最高点)。

Posted by お市のかた