「こえとら」と言う聴覚障がい者支援アプリがすごい
昨日のニュースで、聴覚障がい者と健聴者とのコミュニケーションを取るためのアプリ「こえとら」のAndroid版がリリースされた事を知りました。
- 聴障者と健聴者のコミュニケーションを支援するアプリにAndroid版 -INTERNET Watch
- プレスリリース | 聴障者支援アプリ “こえとら” がAndroidにも対応、機能も充実 | NICT-独立行政法人 情報通信研究機構
実はと言うか、当然と言うか、iOS版もあります。使ってみました。これはすごいです! 聴覚障がい者だったら、必要だろうと言う機能と工夫がちりばめられています。終わりの部分に詳しく書きましたが、聴覚障がい者と視覚障がい者とのコミュニケーションを取るのに、最適のアプリだと思います。
起動すると、次の画面になります。
これらの機能で文章を読み上げさせる時、「音声が再生されます。」と言う注意書きが出ます。また、実際に読み上げされる前に、iPhoneが振動します。耳が聞こえなくても、音声が読み上げられている事を聴覚障がい者の方に知らせる仕組みです。
左上の会話ボタンをタップすると、会話モードになります。
この画面で、伝えたい言葉を入れます。音声で答えるで音声認識、文字で答えるでキーボード入力、絵・字をかくでホワイトボードモード、地図で示すで地図表示になります。定型文を選ぶにすると基本的な会話文が表示されます。
文字入力画面の時、右上のiPhoneが並んだアイコンをタップすると、チャットモードになります。一人がチャットマスターになり、残りの人がスレーブになります。iPhone同士で会話が出来ます。
いろいろ、良く考えられて作られています。聴覚障がい者向けアプリとなっていますが、このアプリが真価を発揮するのは、聴覚障がい者と視覚障がい者の間の会話ではないかと思います。
聴覚障がい者が、キーボード入力した文章を「こえとら」が読み上げてくれるので、それを視覚障がい者が聞いて確認する事が出来ます。視覚障がい者は音声認識入力を使って文章を入力します。認識された文章も読み上げられるので、正しく音声認識されたかどうかを確認する事が出来ます。「こえとら」アプリ自体の操作は、聴覚障がい者がすれば問題ありません。
聴覚障がい者と視覚障がい者の間のコミュニケーションはとても難しいと思うのですが、このアプリを使うと、かなりスムーズなコミュニケーションが取れる様になるのではと思います。
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