村松崇継「Piano SIngs 2014 with 『思い出のマーニー』」コンサートレポートです[追記あり]
2014年10月5日(日)、よみうり大手町ホールで、村松崇継さんのコンサート「Piano SIngs 2014 with 『思い出のマーニー』」がありました。その時の感想は、次の記事にまとめてあります。
たしか、このあとすぐに、コンサートレポートの下書きを書いて保存してあったはずなのですが、無くなってしまっていました。大阪公演が終わってから公開しようと、とっておいたはずなのに…。
私の書くコンサートレポートが、結構好評らしいので、もう一度書き直す事にしました。クリスマスプレゼントとしてお受け取り下さい。コンサート中にメモしたノートが残っていましたので。そのメモと記憶を頼りに書き起こしています。間違えていたら、ごめんなさい。また、トーク無しで連続で演奏している場合がありますが、読みやすさの為に曲毎にコメントを書くなどしています。それと、かなりの長文になりましたが、分割せずに掲載させていただきます。
なお、以下、敬称略で失礼させて頂きます。
セットリスト
まずは、セットリストです。括弧内は、収録CDです。
第一部
- 笑顔こそ最高のジュエリー (Lovely Notes of Life〜ラヴリー・ノーツ・オブ・ライフ〜)
- 誕生 (Piano Sings)
- The Magic is gone (Piano Sings)
- 彼方の光 (Piano Sings)
- ドラマ「地の塩」メインテーマ (WOWOW 連続ドラマW 地の塩 オリジナルサウンドトラック)
- いのちの歌 (Piano Sings)
- No Other Love (Piano Sings)
第二部
- Depature (Piano Sings)
- 即興コーナー
- 宇宙
- タケコプター
- 杏奈の旅立ち (思い出のマーニー サントラ音楽集)
- 大岩さんの家 (思い出のマーニー サントラ音楽集)
- 潮の満ち引き (思い出のマーニー サントラ音楽集)
- マーニー (思い出のマーニー サントラ音楽集)
- 杏奈 (思い出のマーニー サントラ音楽集)
- 映画「大奥」総触れ〜メインテーマ
- 紙について思ういくつかのこと Ver. 2014 (Spiritual of The Mind)
アンコール
- Feel the World (Piano Sings)
- 杏奈(ピアノバージョン) (思い出のマーニー サントラ音楽集)
う〜ん、セットリストを起こすだけでも大変…。くじけそう。今回は、メンバーリストとセットリストが配られた分だけ、幾分楽なのですが。他の年だと、コンサート中に曲名までメモする必要があります。なお、アンコールはセットリストに載っていないので、当然メモから書き起こしです。
第一部
笑顔こそ最高のジュエリー (Lovely Notes of Life〜ラヴリー・ノーツ・オブ・ライフ〜)
村松:村松サウンドをお楽しみ下さい。
と言う事で始まりました。NEWS ZEROのZERO humanのコーナーで、この曲が2分間使われていると話されていました。昨日の放送で確認しました。確かに、バナナ職人の紹介で流れていました。
[amazonjs asin="B005MJVMEW" locale="JP"]誕生 (Piano Sings)
ピアノソロでした。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]The Magic is gone (Piano Sings)
この曲の演奏の時気がついたのですが、村松さんがピアノを弾くとき、譜面を出していません。暗譜されているのです。
The Magic is goneは、軽快な曲でした。誕生と日本のこれからをイメージされた曲です。
村松:作曲ため、なかなかコンサートができずにごめんなさい。コンサートは緊張します。
とお話しされていました。忙しいながらも、毎年コンサートを開いてくださる村松さんは、ものすごく頑張っていると思います。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]彼方の光 (Piano Sings)
NHKドラマ「氷壁」の主題歌だそうです。Liberaとユニットを組んだ曲との事でした。USJのクリスマスキャンペーンにも使われているそうです。この「彼方の光」は村松さんの代表曲の一つになっているそうです。
落ち着きのある曲でした。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]ドラマ「地の塩」メインテーマ (WOWOW 連続ドラマW 地の塩 オリジナルサウンドトラック)
WOWOWの「地の塩」と言うドラマの劇伴です。村松さんには、「生命の尊さ」がテーマの様な感動作の依頼が良く来るそうです。村松さんの作風自体、その様なテーマに向いていると私も思います。ですが、村松さんは、コメディやサスペンスの劇伴もやりたいと思っておられたようで、そこで舞い込んで来たのが、サスペンスアクションの「地の塩」との事でした。
この曲は、譜面を見ながらの演奏でした。ストリングスとのアレンジが入っているからでしょうか? ダイナミックで力強い曲でした。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]いのちの歌 (Piano Sings)
この曲は、もとはNHKの朝ドラ「だんだん」の劇伴(サウンドトラック)の「母なる宍道湖」と言うピアノ曲に竹内まりやさん(ペンネームMiyabi)が作詞し、茉奈 佳奈が歌っていました。後に、竹内まりやさんご自身がカバーされました。村松さんにとっても、大切な曲だそうです。宣伝もされていましたよ。
村松:竹内まりやさんのCDをお持ちでない方はいないと思いますが、お持ちでない方は、帰りにCDショップでお買い求め下さい。
[amazonjs asin="B00P930878" locale="JP"]演奏は、譜面無しでした。やっぱり、「いのちの歌」のピアノバージョン、良いわ。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]No Other Love (Piano Sings)
第一部最後の曲です。第二部に即興コーナーがあるので、リクエストを書いて欲しい旨、ご連絡がありました。ルールは「既存曲のリクエストはダメ」です。
この曲は30歳頃に作った曲で、若さに燃えていて、頑張って作った曲だそうです。
村松:若かりし頃の曲です。
との事でした。今でも、十分若いと思いますが…。
「すごく燃えていた」と言う事の通り、非常に激しい曲でした。パーカッションのすごさに、圧倒されました。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]第二部
Depature (Piano Sings)
さっそうとした曲で、元気が出て、「頑張るぞ」と言う気持ちになれる曲でした。第二部の出だしにふさわしいと感じました。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]即興コーナー
毎年恒例のコーナーです。観客があらかじめ、リクエスト用紙に曲にして欲しいテーマを書いて提出しておきます。以前のコンサートでは「花粉症」と言うお題を出されて、かなり困ったそうです。
新しいマネージャーさんが、リクエスト用紙が入った箱を持って登場されました。その箱から、村松さんがリクエスト用紙を引きます。
私は、「台風が来ていて、外は大雨だけれども、心の中は晴れ晴れとする曲」をリクエストしていました。
宇宙
私は演奏を聴いて、「深淵」+「未知のキラキラしたもの」と言う感じで始まり、世界が作られ、生命が生まれて生きている様子を表現し、最後にまた「深淵」+「未知のキラキラしたもの」で終わると感じました。
タケコプター
テーマの「タケコプター」は村松さんが付け直した物です。リクエスト用紙には次の様に書かれていました(聞き取れて、メモした分だけ)。
ドラえもんの映画「STAND BY ME」で、未来の街をタケコプターで飛ぶシーンが忘れられなくて、大人になっても…。
長い…。でも、リクエスト用紙には、この様にテーマの背景まで書いた方が、村松さんにイメージが伝わると思います。
私は演奏を聴いて、軽快に冒険に挑戦し、空を自由に飛んでいる様子が思い浮かべられました。そして、ピンチもやってきます。最後は、空の彼方へ飛んで行くイメージでした。
村松さんは、次の様に語られていました。
村松:スピード感を出そうとしました。
スピード感が出ていたと思います。
杏奈の旅立ち (思い出のマーニー サントラ音楽集)
実は、私自身は「思い出のマーニー」の映画は観ていません。ですが、この曲を聴いたとき、映像が思い浮かんでくる様でした。しかも、しっかりと村松サウンドになっています。杏奈の気持ちをよく表現できていると思いました。
大岩さんの家 (思い出のマーニー サントラ音楽集)
この曲は、譜面を見ながらの演奏でした。ピアノは伴奏と一部の旋律を担当していた様です。1stバイオリンがメインでした。
[amazonjs asin="B00JV3VY8O" locale="JP"]潮の満ち引き (思い出のマーニー サントラ音楽集)
この曲も、譜面を見ながらの演奏でした。途中、ピアノの演奏が無い部分があるからでしょうか?
[amazonjs asin="B00JV3VY8O" locale="JP"]マーニー (思い出のマーニー サントラ音楽集)
まさしく、村松サウンドと言う感じでした。この曲も譜面を見ながらの演奏です。やはり、途中ピアノの演奏が無い部分がありました。
[amazonjs asin="B00JV3VY8O" locale="JP"]杏奈 (思い出のマーニー サントラ音楽集)
これこそ、村松サウンドです。他の曲も、当然村松サウンドなのですが、特に。譜面を見ながらの演奏でした。
[amazonjs asin="B00JV3VY8O" locale="JP"]これら5曲は、途中のトーク無しで演奏されました。「マーニーコンチェルト」と呼ぶべきでしょうか?
村松さんは、小学校5、6年生の頃からジブリ作品に触れていて、「いつかはジブリ」と思われていたそうです。その夢がかなった訳です。
村松:美しい絵の世界にとけ込む事ができました。杏奈の気持ちになりきって作りました。
と話されていました。ちなみに村松さんが最初に触れたジブリ作品は「となりのトトロ」だそうです。
村松:映画が思い浮かんだでしょうか? この映画に関われて、嬉しく思います。
私は映画を観てないけど、思い浮かびましたよ〜! あ〜、やっぱり、観に行けば良かったな。
映画「大奥」総触れ〜メインテーマ
この曲の前に、メンバー紹介がありました。レベルの高いミュージシャンで、日頃のレコーディングから付き合いがあり、息が合うそうです。
- 村松 崇継 (Pf)
- 押鐘 貴之 (1st Vn)
- 杉山 由紀 (2nd Vn)
- 菊地 幹代 (Va)
- 堀沢 真巳 (Vc)
- 斉藤 順 (Cb)
- 山下 由紀子 (Per)
斉藤さんと山下さんは、2012年のコンサートでもご一緒でしたね。
この曲は、映画「大奥」の総触れ〜メインテーマまでをアレンジした物だそうです。譜面を見ながらの演奏でした。歴史を感じさせる曲に思えました。
[amazonjs asin="B003YY8K3I" locale="JP"]紙について思ういくつかのこと Ver. 2014 (Spiritual of The Mind)
村松:最後の曲になりました。天候の悪い中、ありがとうございます。
あっという間に、最後の曲です。いや〜、この日は本当に酷い天気でした。台風が来ていて、大雨です。
村松:僕は寂しがりやです。みんなと会える事が元気の基です。
とお話しされていました。元気を貰えるのは、こちらもです。元気の、交換っこですね。
この後、次の告知がありました。告知も、最初の予定では大阪公演後のコンサートレポート公開に合わせるつもりだったのでした。大阪公演が延期になったのと、基本的に公開情報ですので、先に公開する事にしました。
「紙について思ういくつかのこと」と言うタイトルで、良く「髪について」と間違われるそうです。正しくは「紙」です。これは、村松さんが高校生の頃、再生紙から森林破壊についてまで考えた事が元になっているそうです。
曲の出だしが非常に激しいです。森林破壊をイメージしているからでしょうか? ピアノを、まさしく打楽器として演奏されていました。
[amazonjs asin="B00024Z85G" locale="JP"]アンコール
鳴り止まぬ拍手から、アンコールを促す拍手に変わり、村松さんが登場です。私は、こういう形式のアンコールの求め方が好きです。アンコールで再登場してくれるかどうかを期待するドキドキ感が。なのですが、今回は、かなり短時間で再登場されたと記憶しています。
Feel the World (Piano Sings)
村松:アンコールありがとうございました。作曲が忙しいので、コンサートを止めようかと思ったこともあります。でも、コンサートでみんなの顔を見ると、(コンサートを)やって行きたいと思います。これからもやります。応援よろしくお願いします。これからも心に響く音楽を書きます。元気になりました。希望も持てました。ありがとうございます。
私は、未来への希望を込めた曲に感じました。パーカッションは天才的です! 右手と左手で、違うリズムで(タイミングで)、違う演奏をしています。
[amazonjs asin="B001NDR6S2" locale="JP"]杏奈(ピアノバージョン) (思い出のマーニー サントラ音楽集)
村松:やっぱり最後はこの曲で。
と言う事で、ピアノバージョンの「杏奈」です。
良いわぁ。本当に、幸せな気分です。コンサートに来て良かったと思いました。
[amazonjs asin="B00JV3VY8O" locale="JP"]レポートの作成に、4〜5時間かかりました。ふぅ〜。それと、崇継(たかつぐ)さんをやっと辞書登録しました。
(追記 2014-12-25 00:11)
書き忘れていました。私が有料コンサートのレポートを書くのは、次の理由からです。
- 自分の記録のため
- レポートを読んで、次回は行きたいと思ってもらうため
- 行きたくても行けなかった人に報告するため
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