YateClientでMacをひかり電話の子機にする

2015年7月1日Mac,住まい・インテリア

MacをYateClientと言うアプリケーションを使って、フレッツ光のひかり電話の子機にする事ができました。使える様になるまで、かなり苦労しました。公表されている中では、多分、日本初の成功例だと思います。

以前は、次の記事の通りに、X-Liteを使っていました。。

確かに、X-Liteでひかり電話の子機として利用できます。ただ、ダウンロードがちょっと面倒です。

YateClientは、次の手順で使える様になりました。

  1. App StoreからYateClientをダウンロード
  2. ysipchan.confを修正
  3. ひかり電話内線設定
  4. YateClientでアカウントを追加

それでは、順を追って説明します。

1. App StoreからYateClientをダウンロード

次のアプリです。2014年11月6日現在で無料です。GPLライセンスなので、ずっと無料だと思います。

YateClient

2. ysipchan.confを修正

デフォルトの設定だと、次のエラーが出て、発信できません。着信はできます。

SIP/2.0 488 Not Acceptable Here

ひかり電話ルータには、次の通話ログが残っていました。

  1. Wed Nov  5 19:42:10 2014  **********                Wed Nov  5 19:42:10 2014
     XXXXXXXXXX                                          外線発信                
     192.168.1.1                                         AUDIO  3 
     YYYYYYYYYY                                         
     **********                                          GW 226  000 E1 
     自切断            通話中エラー

これは、Codecがひかり電話が想定している物と違う為の様です。次のページで、解決の為のヒントを得ました。ありがとうございます。

Yateのマニュアルは、次の所にあります。

これを見ながら、/Applications/YateClient.app/Contents/MacOS/conf.d/ysipchan.confを修正しました。管理者権限が必要です。オリジナルファイルとの差分を示します。

*** ysipchan.conf.org	2013-10-26 01:21:59.000000000 +0900
--- ysipchan.conf	2014-11-05 20:56:20.000000000 +0900
***************
*** 194,203 ****
  ; This section allows to individually enable or disable the codecs
  
  ; default: bool: Enable all unlisted codecs by default if a transcoder exists
! ;default=enable
  
  ; mulaw: bool: Companded-only G711 mu-law (PCMU/8000)
! ;mulaw=default
  
  ; alaw: bool: Companded-only G711 a-law (PCMU/8000)
  ;alaw=default
--- 194,203 ----
  ; This section allows to individually enable or disable the codecs
  
  ; default: bool: Enable all unlisted codecs by default if a transcoder exists
! default=disable
  
  ; mulaw: bool: Companded-only G711 mu-law (PCMU/8000)
! mulaw=enable
  
  ; alaw: bool: Companded-only G711 a-law (PCMU/8000)
  ;alaw=default

codecのdefaultをdisableに、mulawをenableにします。

3. ひかり電話内線設定

ひかり電話の内線設定をします。

ひかり電話の内線設定

端末属性は、通常端末でも音声専用端末のどちらでもつながります。通常端末を選んでも、通話しかできないので、音声専用端末にしておいた方が、間違いが少ないと思います。

4. YateClientでアカウントを追加

YateClientは、Launchpadなどから、起動して下さい。

YateAdd Account Wizardを起動して、ひかり電話の内線アカウントを追加します。

Yateアカウント設定1

Telephony Accountを選んで、Nextを押します。

Yateアカウント設定2

Server:に、ひかり電話ルータのIPアドレス、Registration Interval:に3600、Authentication username:にひかり電話のユーザIDを入れます。Transport:がUDPになっている事を確認して下さい。そして、Nextを押します。

Yateアカウント設定3

Username:にひかり電話の内線番号Password:にひかり電話のパスワードを入れます。そして、Loginを押します。

Yateアカウント設定4

上手く行けば、この画面が現れるはずです。もし、上手く行かなかったら、AccountsウィンドウのEditを押し、次のウィンドウで設定して下さい。

アカウント設定

最初、Username:Authentication username:の設定を逆にしていて、Loginできなくて困っていました。次の方と同じ事でハマっていました。ありがとうございます。

きちんと設定できれば、ダイヤルパッドから電話できるはずです。OS Xの「連絡先」と連携が取れれば良いのですが、そうはなっていません。

20141106yate-telephony

電話の仕組みを詳しく知りたい方は、次の本が良いのではないでしょうか? (私は持っていません)

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Posted by お市のかた