金子みすゞさんのふるさとを訪ねてきました[追記あり]

2014年2月5日文化・芸術,旅行・地域,書籍・雑誌

山口県長門市にある、「金子みすゞ記念館」の他、ゆかりの地を巡ってきました。

金子みすゞ記念館

入場料350円ですが、JAFの会員割引で、300円で入れました。

金子みすゞさんの育った家を復元された物、それと作品を展示した記念館の二つからできています。

上の写真は、復元された家です。ものすごく懐かしい、日本の家と言う感じでした。

記念館の方には、数々の作品、生い立ちが見やすく整理されています。「金子みすゞ記念館」矢崎節夫館長の思い入れが良くわかります。矢崎さんは、金子みすゞさんを再発見された方ですから。

金子みすゞさんについては、事前に、Amazon Kindleで次の本を買って予習していました。630円で、紙の本の半額です。詩の後に、矢崎さんの分析(解説)が付いています。

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金子みすゞさんと言えば、3.11東日本大震災の時にACのCMの「こだまでしょうか」で一躍有名になりましたよね。(ちなみに、上記の本には収録されていません。)

他にも、良い詩がたくさんあるのです。私は「私と小鳥と鈴と」「おさかな」「積もった雪」「土」「りこうな桜んぼ」「蛙」が好きです。これらは、上記の本に収録されています。

金子みすゞさんの感性の鋭さが伝わってきます。

でも、合理的な考え方からしたら、そぐわない事ばかりが書かれた詩でしょうね。「別に、そんなこと、関係ないじゃん」となってしまいそうです。

そう言う考え方とは、別の視点から感じなければならないと思います。。

金子みすゞさんは、わずか26歳で、自分で自分の生涯を終えてしまうまでの間、純粋な感性のまま人や自然を見て来たのですね。

他、いくつか写真を紹介します。

「金子みすゞ記念館」の前の通りは「みすゞロード」と名前を付けられており、関係する展示物がいろいろあります。

蒲鉾板アート

これは、その中の一つの「蒲鉾板アート」です。蒲鉾板を小さく切った物に、提供者がそれぞれの言葉を書き、それを壁一面に貼付け、「大漁」の世界を再現した物です。部屋の照明を消すと、ブラックライトでお魚が浮き上がります。

「大漁」は、矢崎さんが金子みすゞさんに引きつけられた最初の詩です。この詩の発見があったからこそ、金子みすゞの再発見ができたのです。

「みすゞロード」の末端に、仙崎港の入り口(出口?)があります。

仙崎港

とても奇麗な碧でした。

「みすゞロード」には、金子みすゞさんが眠っているお墓もあります。お参りしてきました。

ゆっくり見ても、2時間〜3時間だと思います。金子みすゞさんが気になっている方は、ぜひ訪れて下さい。

(追記 2014-02-03 22:26)

「みすゞロード」付近の民家に、手作りのプレートが飾られていました。みなさん、金子みすゞさんを大切に思っていらっしゃるのですね。

Posted by お市のかた