村松崇継さんのライブ「Piano Sings 2013」レポートです(後編)

2013年10月7日文化・芸術,芸能・アイドル,音楽

昨日に引き続き、レポートの後編です。

Piano Sings 2013チラシ裏

チラシをスキャンしました。裏面です。

私が、有料のコンサートのレポートを書くのは、次の理由からです。

  • 自分の記録として残し、後でもう一度楽しみたい
  • 行った人、行きたくても行けなかった人のお役に立ちたい
  • レポートを読んで、次は行きたいと思う人が出てくるかもしれない

レポートは、ライブ中に取ったメモから書き起こしています。メモが不明瞭で、不正確な部分が混ざっている事があります。

また、村松さん自らの自虐ネタは、ほぼそのまま載せていますが、それ以外の方に関わる所は、故意に載せていません。

セットリストは次の通りです。間違えていたら、ご指摘ください。括弧内は、収録CDです。

第1部

  1. CITY SCAPE (Spiritual of The Mind)
  2. 彼方の光 (リベラ 「祈り~あなたがいるから」)
  3. 笑顔こそ最高のジュエリー〜Wear a Smile on Your Face〜 (Lovely Notes of Life〜ラヴリー・ノーツ・オブ・ライフ〜)
  4. だんだんのテーマ (「だんだん」サウンドトラック)
  5. 誕生 (Piano Sings)
  6. Long Distance
  7. The Magic Is Gone [エレキベースVer.] (Piano Sings)
  8. The Magic Is Gone [Short Ver.]
  9. No Other Love (Piano Sings)

第2部

  1. Departure (Piano Sings)
  2. 月の輝き
  3. 秋の香りがしてきました。ドライブしながら箱根の紅葉を楽しみたいですね
  4. カレー〜スープストックのバターチキンカレー〜
  5. Happyが詰まった宝箱 (Lovely Notes of Life〜ラヴリー・ノーツ・オブ・ライフ〜)
  6. I don’t want to make memory of you (hip chick)
  7. 浴衣に袖を通して [Piano Sings 2013 Ver.] (Spiritual of The Mind)
  8. Sausalito〜サウサリート〜
  9. 紙について思う僕のいくつかのこと (Spiritual of The Mind)

E.C.

  1. Song of Life〜生命の奇跡〜 (リベラ「生命の奇跡」)

それでは、詳細レポートです。長いですよ〜。

10. Departure (Piano Sings)

「前半いろいろありました」と言う事で、後半が始まりました。

「電池切れ」と聞いた時は、「まぢかよ〜」と思ったそうです。いろいろ勉強になったと言う事でした。でも、そう言うトラブルも克服して観客を楽しませているので、さすがプロだと思いました。

第2部のオープニングの曲名、メモでは、「『Lovely Notes of Life』の『ちゃちゃちゃちゃーん』で始まる曲」と書いてしまっていました。ですが、別経路から複数の方に「Depature」だと教えていただきました。ありがとうございます。

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11. 月の輝き

ここから、即興コーナーに移ります。村松さんが、会場に曲のリクエストを求めます。「手が挙がらない時があるんですよね〜」と言いながら会場に投げかけると、手が挙がりました。

村松さんが、挙手した人を当てようとしたタイミングで、シンセ・オペレーターの桑原利之(くわはら としゆき)さんが、事前に回収していたリクエスト用紙を持ってきました。

そうなんです、即興コーナーのテーマのリクエスト用紙は、ライブ開始前に事前に集めてあるのです。

「自分で決めたシステムを忘れてしまって…」とバツが悪そうでした。

リクエスト用紙が入った箱の中をガサガサして、引き当てたのが「月の輝き」です。村松さんが、書いた人に「どういう月ですか?」と聞いたら「空に輝く月」と言う答えが返ってきました。村松さんは、あっさり「普通の月ですね」と。持ち上げといて、落とすと言う、笑いの基本ですね。

そして、演奏が始まります。

キラキラとした、透明感のあるメロディーでした。

12. 秋の香りがしてきました。ドライブしながら箱根の紅葉を楽しみたいですね

実は、この曲の前に、1枚引かれているのです。ですが、そのリクエスト用紙には「Song of Life」と曲名が書かれていて、没になりました。「既存曲はNGです」と。

その次に引かれたのがこのリクエスト用紙でした。どうも、文字が丁寧じゃなかったようで、村松さんは、読むのに苦労している様子です。「私の香りがしてきました。」「…」「えっ?!」ってなって、よく見たら「秋の香りがしてきました。」でした。「『私の香り』って、一体どんなナルシストかと思った」と、村松さんは笑いに変えていました。

曲は、楽しそうに、軽快にはじける感じで始まりました。後半、ちょっとスローテンポになって、またアップテンポに戻ります。ドライブを楽しんで、しっとりした雰囲気になって、楽しい気持ちでドライブから帰ってきたのですね。

秋の様子を、オレンジ色の照明で演出していました。

13. カレー〜スープストックのバターチキンカレー〜

最後にもう一枚と言う事で引かれた紙には、無記名で「カレー」とだけ書かれていました。

村松さんは、スープストックカレーの、ドリンク付きのスープとカレーセット(1,100円)をよく注文するそうで、五穀米のバターチキンカレーのアイスティー付きが好きだそうです。一番最近に食べたのは9月30日だとか。

曲は、重厚な低音で始まります。これは、カレーに対する期待感を表しているのでしょうか? その後ピリピリした感じに。スパイスの辛さが効いている様子? その後、滑らかなメロディーになり順調に食べ進んでいる感じです。再度、ピリピリした感じになります。ご飯だけ先に食べてしまって、少し残ったカレーソースを召し上がっているのでしょうか? 最後は、お口直しに福神漬けを食べておしまい、みたいな感じでした。

気になる方は、スープストックカレーへ足をお運びくださいと言う事です。

3曲とも、お題を頂戴しただけで、すらすらと演奏されていました。音を鳴らして探しながら演奏するのではなく、もう頭の中にメロディーが完成していて、そのメロディーをダイレクトに鍵盤に反映すると言う感じでした。天才ですね。DMA (Direct Melody Access)とでも呼びましょうか。

(DMA: Direct Memory Accessが元ネタです。コンピュータ用語で、CPUを介さずに、周辺装置が直接メモリーにアクセスする方式です。)

14. Happyが詰まった宝箱 (Lovely Notes of Life〜ラヴリー・ノーツ・オブ・ライフ〜)

3ヶ月前に合コンがあって、5人の中の一人と話が盛り上がって、結局何も無かったとのことですが、女性に元気になって欲しいと言う事で、この曲が選ばれました。

私が、第2部の一曲目かと勘違いしていたのは、この曲でした。

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15. I don’t want to make memory of you (hip chick)

ソロ演奏からバンド演奏に戻ります。ベースの川内さんのオリジナル曲で「I don’t want to make memory of you」です。

オリジナル曲は、トランペットがメロディを奏でるそうですが、今回のライブではベースがメロディーを担当します。

多分、次のウェブページが、CD収録内容です。ライブ会場での販売のみだとか。

邦題にするとしたら、「君を思い出にしたくない」だそうです。「色恋物のタイトルが良いねぇ」とか、「性格がおばさんになってきた」とか、村松さん談。

演奏の後、「曲に人柄が出るねぇ。川内君はロマンチストだよ」と、村松さんが感想を述べていました。村松さんは、こう言う恋をしていないとか…。

16. 浴衣に袖を通して [Piano Sings 2013 Ver.] (Spiritual of The Mind)

そんな話の流れから、村松さんがデパートで、派手目の花柄の水着を買ったと言う話になりました。ジムで体を鍛えていたので、今年の夏は、鍛えた体とおニューの水着をお披露目したかったと。でも、結局、行く機会が無かったそうです。

さらには、浴衣も買いそろえてあり、花火に着て行く気が万万だったのにも関わらず、一緒に行く女性は「私は、浴衣を着たくない」と。男だけで浴衣を着る訳にも行かず、諦めたそうです。

今年の夏は、そう言った悲しい思い出があり、そんな思いを込めて演奏します、との事でした。

確かに、物悲しい感じが出ていた様な気がします。ですが、途中で吹っ切れた様に明るい曲調になりました。しかしまた、物悲しい雰囲気になり、最後は力強く終わりました。次の恋を決めたのでしょうか?

メンバー紹介

ここで、改めて、メンバー紹介です。

ドラムスの、小笠原拓海(おがさわら たくみ)さん。山下達郎さんのバックバンドをしていて、今年は全49公演を回るのだとか。山下洋輔さんとカルテットを組んでいるそうです。

ベースの、川内啓史(かわうち けいし)さん。村松さんが「小笠原君と同じ札幌で、高校が一緒? 同じバンドだった?」と紹介しますが、川内さんと小笠原さんとは同い年で、札幌出身と言うだけで、他の項目は、村松さんの記憶違いでした。村松さんは、あれあれ?! って感じになっていました。

シンセサイザー・オペレーターの、桑原利之(くわはら としゆき)さんとは、村松さんは二人三脚で仕事をしており、いつも夜中の4時、5時まで働いているそうです。愛称は、「桑ちゃん」だそうです。

この4人で、今後も活動を続けるそうなのですが、まだユニット名が無いそうです。

「35歳のそこそこの男と、20代のイケメン二人、34歳の良い男のユニットなら、女性に人気がでるのでは?!」と女性マネージャーに話したら、「女はそんなに甘くないわよ!」と一蹴されたとか。

ルックスではなく、実力で勝負と言う事ですね!

村松さんは「イケメン」ではなく、「ィヶメソ的」な感じでしょうか? 村松さんは、十分格好良いと思いますが、ご本人が「そこそこ」とおっしゃっていたので「イケメン」ではなく「ィヶメソ」と言う表現を使わせていただいています。

聴いていて思いましたが、4人ぴったりと息が合っていて、完璧な演奏をこなします。バランスも良いし、うまく波に乗れれば、行けるんじゃないでしょうか?

応援をよろしくお願いしますとの事でした。

17. Sausalito〜サウサリート〜

村松さんは、気分が落ち込むと、一人でアメリカの西海岸に行くそうです。サンフランシスコ、ロサンゼルス辺りに。サンフランシスコの対岸に、サウサリートと言う港町があるのですが、そこの海岸から、対岸のサンフランシスコを見ながら食べるパンケーキが至福の時だとか。

そんな思いで作った曲だそうです。

曲は、格好良い出だしで始まりました。なんだか、西海岸の香りがしてきます。西海岸の澄んだ広い青い空。パンケーキも見えてきました。

と思いながら、聴いていたら、村松さんが演奏後に「天気の良い日に、パンケーキで朝食を取っているのが見えてきたでしょうか?」と。

しっかり、見えましたよ〜!

18. 紙について思う僕のいくつかのこと (Spiritual of The Mind)

村松さんは、日々忙しく、ライブはなかなかできないそうです。ピアニストとしても活動したいけれど、今は仕事の合間にしかできないと。今の予定では、これから死ぬ程忙しくなるとの事。映画やドラマの仕事が山ほどあるそうです。

来年の、夏/秋なら、コンサートツアーができるかな? との事でした。この4人のユニットでも、ライブをしたいと思っているようです。

そして、最後の曲でした。

軽快で、アップテンポな曲でした。

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E.C. 1. Song of Life〜生命の奇跡〜 (リベラ「生命の奇跡」)

鳴り止まぬ拍手は、アンコールを促す拍手へと変わって行きます。私は、アンコールを待つ、この切り替わりと、「本当に出て来てくれるだろうか?」と待っているドキドキ感が好きです。会場が自然に波打った拍手に変わって促すアンコール。良いですねぇ〜。

期待に応えて、村松さんが登場してくださいました。

お忙しい中、台風が近づいている中、ライブにお足を運んでいただいてありがとうございます。スケジュールが詰まっていて忙しく、なかなかライブができません。ライブで、お客様に会うと嬉しいです。ライブをしないと、名前だけ『作曲: 村松崇継』って出て来た時に、『60代の作曲家』と思われちゃいそうです。30代の婚活中の村松ですので、よろしくお願いします。出会う出会いを大切にしたいと思います。

と、こんな感じでお話しされていたと思います。メモを元に、意味が通る様に作文しました。

そして、リベラの「Song of Life」です。

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演奏が終わり、退場しても、拍手は鳴り止まず、再びアンコールを促す拍手に変わりました。

メンバー4人が再登場し、深くお礼をして、退場しました。

あ〜、私のとっての至福の時が過ぎてしまいました。今は、手持ちの村松さんの音楽をBGMとしてiTunesで流しながら、この記事を書いています。

私は、村松さんのオリジナルアルバムは、「Lovely Notes of Life〜ラヴリー・ノーツ・オブ・ライフ〜」しか持っていなくて(しかもiTunes Storeで買った)、後はドラマ(「だんだん」、「赤い糸の女」(同じ物を2枚も!))と映画(「アントキノイノチ」)のサウンドトラックを持っているだけです。手持ちがあれば、セットリストを元にプレイリストを作って、再現できるのですけれど…。

でも、入手が困難な「hip chick」とか、何より、絶対にCD化されない即興コーナーの曲があるので、再現は無理なんですね。

ライブ中に、しっかり、心に焼き付けるしかありません。

終止、思っていましたが、村松さんは、奏でるピアノの音だけでなく、演奏する姿も美しいのです。体全体で演奏している感じです。ダイナミックな演奏から繊細な演奏まで、自在にこなします。

照明は派手でも無く、足りない感じでもなく、落ち着いた感じで良かったです。音響もほぼ完璧でした。

料理もおいしかったです。

と、ここまでで、6,000字を超えました。最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。

村松さんご本人のブログ。

次のブログを多少参考にさせていただいております。ありがとうございます。

【シリーズ記事】

Posted by お市のかた