ネットスター株式会社に行ってきました[追記ありx3]
ネットスター株式会社をご存知でしょうか? Webフィルタリングサービスを提供している会社です。私は、その会社の家庭向けサービスを利用しています。どういうサービスを利用しているかと言うと、悪質サイト(有害サイト)へのアクセスを、ルータ部分で遮断してしまう物です。このサービスを入れると、設定次第で家中のネットワーク機器全てが、悪質サイトにアクセスできなくなります。
詳しくは、インターネット悪質サイトブロックサービス for BBルータをご覧下さい。
1月26日に、そのユーザ向けインタビュー(座談会)がありました。本当は行かないつもり(行けない予定)だったのですが、ネットスター株式会社のご担当のセキさんから直々にご連絡をいただき、何とか調整して、出席する事にしました。
集まったのは、ネットスター株式会社の社員の方2人(タカハシさん、セキさん)と、ユーザ5人+その御家族2人でした。集まったユーザの方は、みなさんインターネットやコンピュータ歴が長い人ばかりで驚きました。インタビューの時間は、1時間と少しでした。話が盛り上がってきたところで終了時間になってしまい、ちょっと残念でした。
出席した人の話を聞いていると、悪質サイトブロックを有効に使っておられる方は少ないようでした。ルータでのフィルタリングを止め、結局、フィルタリングソフトに変えた方、サービスそのものを利用するのを止めた方がいらっしゃいました。
悪質ブロックサービスを有効に利用するためには、今のところ、ユーザに一つIPアドレスが必要になります。簡単に言えば、ユーザの人数分、パソコンが必要と言う事です。確かに、これは厳しい条件だと思います。普通は、一台のパソコンを複数のユーザで共有して使う事になり(同一IPアドレス)、悪質ブロックサービスのレベル分け(大人、高校生、中学生、小学生)を、ユーザアカウント毎に切り分け出来ません。Windows/Mac OS Xのアカウントに連動してIPアドレスが変わるような、補助ソフトがインストールされていない限り、使い勝手は上がらないでしょう。
我が家の場合、人数分のパソコンがあるので、非常に快適に悪質サイトブロックサービスを利用できています。
悪質サイトブロックその物よりも、ルータへの不満の声も大きかったです。「使い辛い」、「設定されている状態が判りにくい」、「カスタマイズし辛い」等です。悪質サイトブロックサービスはルータの機能にかなり左右されるので、ネットスター株式会社は、ルータメーカーと共同で、ルータ機能のガイドラインを作るべきだと思います。
他、既存ルータに後付けするアダプターの形で、悪質サイトブロックが利用できれば良いのでは? と言う意見が出されました。2, 3千円で。やはり、悪質サイトブロック機能を利用するための初期投資は、この位の額でしょうね。以前の記事で書いたのですが、既存ルータのファームウェアをアップデートする形で、悪質サイトブロックが利用できる様なれば良いのにな…と思いました。3千円位までなら、有償でも構わないので。
FONサービス(無料の無線アクセスポイントを独自に作ったり使ったりするサービス。理解が違っていたらすみません)が、既存ルータのファームウェアを更新する形でも利用できるのだから、悪質サイトブロック機能も既存ルータに追加できるではないかと思います。
悪質サイトブロックに関して、総務省の指示による、携帯電話向けフィルタリング原則義務化の話が、タカハシさんから出ました。携帯向けフィルタリングの原則義務化には課題、総務省の検討会で指摘 – インターネットWatchを読んでいただけると、内容が理解できると思います。簡単に言うと、18歳未満が使用するケータイは、原則的にフィルタリングを受けなければならないと言う物です。いろいろなニュースサイトで記事になっていて、話が出ていたのは知っていましたが、現実的にどうなるかを聞いたのは初めてでした。
インタビューで話そうと思って話せなかった内容に、フィルタリングサービスが、普通のインターネット利用、ケータイからの利用で受け入れられるためには、悪質サイトと認定した過程や基準の透明性が求められるだろうと言うことです。去年の漢字「偽」ではないですが、消費者が会社に対して敏感になっていると思うので、重要な事ではないでしょうか?
それともう一つ、一度悪質サイトに認定されてしまったサイトは、二度と認定を解除してもらえないのか? と言うことです。ネットスター株式会社に連絡したら、解除してもらえるのかな? でも、悪い人は一度解除させて、また悪質なサイトに戻ると言う可能性もあるし…。そういう人は、そんな面倒な手続きをとらずに、新しいサイトを立ち上げてしまうのかな? どうなのでしょうか?
まだありました。逆に、個人的に悪質サイトを見つけたら、ネットスター株式会社に連絡したら追加してもらえるかと言う事です。トラックバックスパムで、公序良俗に反すると思われるサイトの物があります。でも、この様なサイトは、悪質サイトブロックをすり抜けてきます。連絡した方が良いのでしょうか?
これが、話せなかった事も含めた、インタビューを受けた感想です。インタビューを受けて、謝礼とおみやげをいただきました。お分かりとは思いますが、謝礼を貰ったからと言って、ネットスター株式会社よりの記事を書いている訳ではありません。素直な感想を書いています。
以下に、関連する過去の記事へのリンクを載せます。
(追記 2008-1-29 1:16)悪質サイトブロック機能では、コンピュータウィルスは防げません。以前、そのような機能を持った装置が発売されていたそうですが、近年のウィルスの増加に伴い、装置の処理能力をオーバーしてしまったみたいです。それで、一般家庭向けは発売中止に。
(追記 2008-1-30 1:40)大事な事を書き忘れていました。出席されたユーザの方は、みなさん、インターネットに関する利用ポリシーがしっかりしていました。子供や家族に、悪質サイトブロックサービスを使わせる時は、親(管理者)が、しっかりサービスの内容を理解し、適切なポリシーの元で運用する事が大事だと感じました。
(追記 2008-1-31 23:51)サービスユーザ様座談会を実施しましたとして、紹介されました。
ディスカッション
ブロックはIPごとですが、子供用に設定しておいて、大人が使う時はパスワードを入れて一時的に解除して使っているので、PC1台でも特に不便は感じておりません。やはりこういったブロック機能は、ルータについてるほうが便利ですね。へんなイメージも読み込まなくて安心です。egwordみたいに無くならないことを願います。
つるさんへ、コメントありがとうございます。
そうですね、そうやって使えば、大丈夫ですね。
カテゴリを「大人」にしておけば、基本的に変なイメージはブロックされます。
『親子で話そう!子どものあんしん インターネット検定』 をやってみた
…
「フィルタリング」についてのご質問にお答えします
タカハシです。 先日、悪質サイトブロックサービスを実際に利用されているお客様のお話を直接お聞きする機会に恵まれました。 (当日の詳しい様子は、既に本ブログでもエントリーされていますので、そちらをご覧ください。) 今回出席された方の中に、ご自身のブログの中で「当日話せなかった内容」として、ご提案や疑問点を三つほど挙げられている方がいらっしゃいましたので、遅まきながらそれらについて補足のご説明をさせていただきます。 1)悪質サイトと認定した過程や基準の透明性が求められるだろう まさにその通りですね。…