ポケットピカチュウの修理(2017)
昔、ポケットピカチュウの修理の記事を書きました。
ポケットピカチュウの修理[追記あり]
この記事は、ココログの時に書いたものですが、今でも検索上位に来ているようです。たまに、ココログ経由で訪れる方がいらっしゃいます。でも、この記事は、あまり情報が無いので、きっと残念な思いをされてしまっているのでは無いでしょうか?
気になって、ポケットピカチュウを取り出して電池(CR-2032)を入れてみたら、画面は表示されるのですが、ボタンの反応がありません。上記記事より、もっと酷くなった感じです。修理してみる事にしました。
用意するもの
- ポケットピカチュウ
- CR-2032
- プラスドライバー(サイズ0)
- 綿棒
- 無水アルコール
- (なければ、メガネ拭きで可)
作業詳細
- 電池を外す
- 裏蓋を外す
- バネを外す
- 基板を外す
- 基板とボタンを清掃する
- 基板を取り付ける
- バネを取り付ける
- 裏蓋を取り付ける
- 電池を取り付ける
1. 電池を外す
これは、大丈夫ですよね? プラスドライバーを差し込んで回します。ネジを緩める時は、押し込みながら、時計と反対回りに回します。
2. 裏蓋を外す
矢印の3カ所のネジを外します。硬いかも知れないので、やはり、ドライバーを押し込みながら回して緩めます。
3. バネを外す
細い、針金状のバネが付いています。本体と振り子の穴に刺さっています。刺さっている位置を覚えておいてください。
バネは、こんな感じです。写真でわかりますか? 無くさないように気をつけてください。
4. 基板を外す
基板を抑えている、矢印の4カ所のネジを外します。
バラバラになりました。
5. 基板とボタンを清掃する
基板の端子部、ボタンの接触部を、無水アルコールを染み込ませた綿棒で綺麗にします。もしなければ、乾いたメガネ拭きでも大丈夫です。私は、メガネ拭きで拭きました。
6. 基板を取り付ける
今度は、基板を取り付け、4カ所のネジを締めます。
7. バネを取り付ける
バネを、片側ずつ取り付けます。穴に縦に差し込んで、引っ掛ける感じです。反対側も同様に取り付けます。
8. 裏蓋を取り付ける
裏蓋をネジ止めします。
9. 電池を取り付ける
電池(CR-2032)を入れて、蓋を閉めます。電池の型番(文字)が書いてある方が上に来るように入れます。
起動確認
電池を入れて、右上のAボタンを押すと起動します。時刻を合わせて、ゲームスタートです。
圧電スピーカーとの接続が外れてしまったら
分解写真を撮っている間に、圧電スピーカーの配線が外れてしまいました。当然、音が鳴らなくなります。
矢印のように、半田付けしてください。
バネをなくしてしまったら
バネを無くすと、歩数をカウントできません。同じバネは市販されていないので、自分で作りしかありません。バネの直径を測ってみたところ、約0.1mmでした。写真では、0.09mmとなっていますが、誤差だと思います。
おそらくですけれど、次の商品「ばね用ステンレス鋼線」が使えるのではないかと思います。
[amazonjs asin="B01MRHPGA7" locale="JP"]次の形に折り曲げれば、使えるのではないかと予想します。
3mm、1mm、38mm、1mm、3mmです。先端の3mmが長ければ、切り落としてください。