フィルムスキャナ用ソフト比較〜失敗ネガ救済

2013年11月12日Mac,パソコン・インターネット,写真・ビデオ

フィルムスキャナ(Nikon Coolscan V)用ソフトを検討しています。

評価版は、次のウェブサイトから入手できます。

この記事では、退色してしまった物の、露出的には問題無いネガを使用しています。

ネガフィルムの弱点、それは露出不足です。多少の露出オーバーは救えますが、露出不足のネガを救済するのは非常に難しいです。

その様な、条件の悪いネガを取り込んだ時にどうなるかを比較してみました。

撮影したのは、夜の船上で、ストロボをうまく発光させられなかった状態です。被写体は、バドガールです。

今回の比較結果では、SilverFastの画が一番まともに見えます。

どのソフトを使うにしても、このような失敗したネガを救済する時は、何回もトライして、まともな状態を探す事になると思います。

また、2回程度のマルチスキャンだと、ほとんど効果がわかりませんでした。

Nikon Scan

Digital ICE on

Nikon Scan DICE on

何が写っているのだか、さっぱりわかりません。

全オプション on

Nikon Scan全オプションon

バドガールと言う事がわかりますが、粒子の荒れが見えます。

VueScan

デフォルト

VueScanデフォルト

色味がおかしいですが、バドガールが居る事はわかります。

評価中なのに、なぜか透かしが入りませんでした。

夜景モード

VueScan夜景

色味は良くなりましたが、粒子の荒れが目立ちます。

夜景モード+多重露出

VueScan ME+夜景+FujiHG

VusScanには、多重露出機能と、マルチスキャン機能が搭載されています。両方のオプションをonにしていますので、ここでは区別せずに「多重露出」としています。

多重露出が無い場合と、あまり変わりません。

半自動補正+多重露出

VueScan ME+補正

色味が一番良いと思いますが、肝心のバドガールが見えません。

多重露出(16回)

VueScan ME 16回

VueScanは、最大16回のマルチスキャンができます。バドガールが居るのが、なんとかわかる程度です。また、粒子の荒れが一番少ないです。

この1枚をスキャンするだけで、30分くらいかかったと思います。

SilverFast

Fuji SuperHG指定

SilverFast FujiSuperHG

粒子は荒れていますが、我慢できる程度です。色味も良く、割と細部まで再現されています。

Posted by お市のかた