フィルムスキャナ用ソフト比較〜失敗ネガ救済
フィルムスキャナ(Nikon Coolscan V)用ソフトを検討しています。
- フィルムスキャナ用ソフト比較: プラスα空間 (2013年11月9日)
評価版は、次のウェブサイトから入手できます。
- VueScan Scanner Software for Windows 8, Mac OS X 10.9 (Mavericks), Linux, iPhone, iPad, iPod, Android
- SilverFast 8 – Scanner Software & Digital Imaging Software
この記事では、退色してしまった物の、露出的には問題無いネガを使用しています。
ネガフィルムの弱点、それは露出不足です。多少の露出オーバーは救えますが、露出不足のネガを救済するのは非常に難しいです。
その様な、条件の悪いネガを取り込んだ時にどうなるかを比較してみました。
撮影したのは、夜の船上で、ストロボをうまく発光させられなかった状態です。被写体は、バドガールです。
今回の比較結果では、SilverFastの画が一番まともに見えます。
どのソフトを使うにしても、このような失敗したネガを救済する時は、何回もトライして、まともな状態を探す事になると思います。
また、2回程度のマルチスキャンだと、ほとんど効果がわかりませんでした。
Nikon Scan
Digital ICE on
何が写っているのだか、さっぱりわかりません。
全オプション on
バドガールと言う事がわかりますが、粒子の荒れが見えます。
VueScan
デフォルト
色味がおかしいですが、バドガールが居る事はわかります。
評価中なのに、なぜか透かしが入りませんでした。
夜景モード
色味は良くなりましたが、粒子の荒れが目立ちます。
夜景モード+多重露出
VusScanには、多重露出機能と、マルチスキャン機能が搭載されています。両方のオプションをonにしていますので、ここでは区別せずに「多重露出」としています。
多重露出が無い場合と、あまり変わりません。
半自動補正+多重露出
色味が一番良いと思いますが、肝心のバドガールが見えません。
多重露出(16回)
VueScanは、最大16回のマルチスキャンができます。バドガールが居るのが、なんとかわかる程度です。また、粒子の荒れが一番少ないです。
この1枚をスキャンするだけで、30分くらいかかったと思います。
SilverFast
Fuji SuperHG指定
粒子は荒れていますが、我慢できる程度です。色味も良く、割と細部まで再現されています。
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