QNAP TS-412にコンパイル環境
TS-412を買いましたが、カスタマイズのためには、コンパイル環境をそろえる必要があります。
次のウェブサイトを参考に、コンパイル環境を構築しました。ありがとうございます。
sedが使えないと、各種ツールのインストールができない様です。また、/optに入っているバイナリを参照するようにすれば問題ないので、オリジナルのファイルは触りません。
# ipkg update # ipkg install gcc # ipkg install make # ipkg install grep # ipkg install gawk # ipkg install sed # export PATH=/opt/bin:/opt/sbin:$PATH
一応、これだけ入れればコンパイルはできるようですが、ついでなので、関連ツールもインストールします。
# ipkg install patch # ipkg install perl # ipkg install tree
では、実際にコンパイルしてみます。サンプルは、教科書に載っている、"Hello, world!" (hello.c)です。
#include <stdio.h>
main(int argc, char **argv)
{
printf("Hello, world!\n");
}
コンパイルと実行結果は、次の通りです。
# gcc -o hello hello.c # ./hello Hello, world!
うまく行きました。
ですが、本格的なプログラムをビルドしようとすると、これだけでは足りません。結局、QNAPediaに載っている物を、全部インストールしました。
必要な物がわかりやすいように、複数のコマンドに分解しました。でも、ipkgは、複数のパッケージをまとめて指定できるようです。
# ipkg install nano (エディタ。お好みで。) # ipkg install gcc (必須) # ipkg install make (必須) # ipkg install automake (開発中のソースからビルドする時に必要かも) # ipkg install pkgconfig (開発中のソースからビルドする時に必要かも) # ipkg install ncurses ncursesw ncurses-dev (画面処理関係) # ipkg install wget (ダウンローダ) # ipkg install coreutils (sortなど、各種ユーティリティ。busyboxでは、オプションが足りないので) # ipkg install findutils (busyboxのfindでは、オプションが足り # ipkg install patch (ファイル修正用) # ipkg install sed (ファイル修正用) # ipkg install grep (ファイル検索用) # ipkg install gawk (テキスト処理) # ipkg install perl perl-libxml perl-dbi (テキスト処理)
これだけインストールしておけば、パッケージをソースからビルドする時も困らないでしょう。
でも、実際には、ビルドに必要なライブラリやincludeファイルが入っていなくて、そのライブラリをインストールする羽目になったりしてしまいます。
う〜ん。NASとして設計されているから、余分な開発環境は入っていないのか…。
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