デジカメのレンズの35mmフィルム換算方法
デジカメの焦点距離、次の記事では「焦点距離54mmなら35mmフィルム換算で300mm」と書いています。
ですが、どうやって換算しているのか気になったので調べてみました。
まず見つけたのは、Yahoo!知恵袋です。
そうか、対角線の長さの比か!
私が使っている、Nikon S8100で確認してみました。
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撮像素子の大きさは、「1/2.3型」(原色CMOS)となっています。
「1/2.3型」ってどんなサイズ? と思って調べてみました。検索すると、いろいろ出てくるのですが、次の二つが良さそうです。ありがとうございます。
「1/2.3型」と言うのは、昔のビデオカメラの撮像管のサイズに由来するそうです。元は「インチ」基準なのですが、特性の良い部分を切り出したので、1インチよりも短い長さになっているとの事です。
35mmフィルムと、「1/2.3型」の撮像素子の大きさを表にしてみます。
撮像素子 | サイズ | 対角線 |
---|---|---|
35mmフィルム | 36mm x 24mm | 約43mm |
1/2.3型 | 5.9mm x 4.4mm | 約7.4mm |
対角線の比は、29mm÷5.1mm=5.8となります。
ちなみに、対角線の長さは、√36×36 + 24×24で計算できます。三平方の定理(ピタゴラスの定理)ですね。
と言う事は、Yahoo!知恵袋の記述によると、S8100の焦点距離が54mmの時は、35mmフィルム換算だと、54mm×5.8=313.2mmとなります。まあ、300mmですかねぇ。
でも、こんな面倒な計算をするより、もっと簡単で正確な方法があります。
カタログのレンズの焦点距離の所に、しっかりと35mmフィルム換算の値が出ていると思います。
- 焦点距離
- 5.4-54.0mm(35mm判換算で30-300mm相当の撮影画角)
つまり、倍率は、300mm÷54.0mm=5.56と言う事がわかります。最長焦点距離を使って計算してください。
この「5.56」を、撮影した時のデジカメのレンズの焦点距離にかければ、簡単に35mmフィルム換算の焦点距離がわかります。撮像素子の対角線の比率で計算するよりも正確です。
撮影した時のレンズの焦点距離は、写真のEXIF情報を見ればわかります。
iPhotoだったら、情報を表示させる様にすれば見られます。
この場合だったら、7.1mmなので、35mmフィルム換算だと、7.1mm×5.56=39.5mmとなります。
簡単ですね。
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