デジカメのレンズの35mmフィルム換算方法

2012年5月30日携帯・デジカメ

デジカメの焦点距離、次の記事では「焦点距離54mmなら35mmフィルム換算で300mm」と書いています。

ですが、どうやって換算しているのか気になったので調べてみました。

まず見つけたのは、Yahoo!知恵袋です。

そうか、対角線の長さの比か!

私が使っている、Nikon S8100で確認してみました。

[amazonjs asin="B0042VJSEC" locale="JP"]

撮像素子の大きさは、「1/2.3型」(原色CMOS)となっています。

「1/2.3型」ってどんなサイズ? と思って調べてみました。検索すると、いろいろ出てくるのですが、次の二つが良さそうです。ありがとうございます。

「1/2.3型」と言うのは、昔のビデオカメラの撮像管のサイズに由来するそうです。元は「インチ」基準なのですが、特性の良い部分を切り出したので、1インチよりも短い長さになっているとの事です。

35mmフィルムと、「1/2.3型」の撮像素子の大きさを表にしてみます。

撮像素子 サイズ 対角線
35mmフィルム 36mm x 24mm 約43mm
1/2.3型 5.9mm x 4.4mm 約7.4mm

対角線の比は、29mm÷5.1mm=5.8となります。

ちなみに、対角線の長さは、√36×36 + 24×24で計算できます。三平方の定理(ピタゴラスの定理)ですね。

と言う事は、Yahoo!知恵袋の記述によると、S8100の焦点距離が54mmの時は、35mmフィルム換算だと、54mm×5.8=313.2mmとなります。まあ、300mmですかねぇ。

でも、こんな面倒な計算をするより、もっと簡単で正確な方法があります。

カタログのレンズの焦点距離の所に、しっかりと35mmフィルム換算の値が出ていると思います。

焦点距離
5.4-54.0mm(35mm判換算で30-300mm相当の撮影画角)

つまり、倍率は、300mm÷54.0mm=5.56と言う事がわかります。最長焦点距離を使って計算してください。

この「5.56」を、撮影した時のデジカメのレンズの焦点距離にかければ、簡単に35mmフィルム換算の焦点距離がわかります。撮像素子の対角線の比率で計算するよりも正確です。

撮影した時のレンズの焦点距離は、写真のEXIF情報を見ればわかります。

iPhotoだったら、情報を表示させる様にすれば見られます。

iPhotoのEXIF情報

この場合だったら、7.1mmなので、35mmフィルム換算だと、7.1mm×5.56=39.5mmとなります。

簡単ですね。

Posted by お市のかた