24thまさしんぐWORLDレポート[追記・訂正あり]
5月20日(水)、東京渋谷NHKホールに、さだまさしさんのファンクラブ向けイベント、「24th まさしんぐWORLD」に行ってきました。26日に全日程が終了したようですので、レポートをまとめてみたいと思います。一連のコンサートツアーが終わるまでは、ステージトークの内容、曲目は秘密にしておいて欲しいと、さだまさし公式ホームページに記載されています。
ライブCDが発売になるみたいですよ。以下は思いっきりネタバレしているので、ライブCDまで楽しみを取っておきたいと言う方は読むのをご遠慮ください。
レポートと言っても、簡単なメモと記憶から書き起こしているので、間違いが入っていると思います。間違いに気が付かれた方は、コメントで教えていただけると嬉しいです。
次の3部構成でした。
- チキンガーリックステーキと佐田玲子
- さだまさし、柳家一琴(やなぎやいっきん)のそれぞれによる落語
- ミニコンサート
まずは、座長挨拶です。客席からさださんが現れました。インフルエンザが流行っていると言うのに、マスクをしないで客席から出てくるこの勇気! と言う話をされていたと思います。
ファンとの間のお約束で、「まさしんぐWORLDコンサート」と言ったらコンサート、「まさしんぐWORLDフェスティバル」と言ったら劇と言う決まりになっているそうです。去年は、チケットの印刷までに「コンサート」か「フェスティバル」にするか決まらず、スタッフが苦し紛れに「カーニバル」にしたと言う話でした。今年から、「コンサート」も「フェスティバル」も付けるのを止めて、第何回目かだけを付ける事にしたそうです。今回の分類は「演芸」だそうです。
【第一部】
アカペラグループのチキンガーリックステーキは、神戸で主に活動しているので、ネタとして新型インフルエンザ扱いされていました。「チキン・インフルエンザ」。出番が終わって、すぐにマスクをすると言うネタをされていました。
佐田玲子さんは自身でギターを弾きながら、ピアノとヴァイオリンをバックに据えて歌っていました。佐田玲子さんもメガネを掛ける様になっていました…。さだまさしさんに似ている…。
【第二部】
高座です。ステージ上に、ちゃんと高座が作られていました。
さださんの場合、高座と言っても、座布団に座ってステージトークをするだけでした。一応、創作落語と言う事になっています。確かに、落語になっていました。
演目は「父さんとポチ」です。立川談春さんが、「さだのうた」で同じネタで収録してるじゃない? と思いましたが、全く別物に仕上がっていました。話の基本線は、定番トーク「父さんとポチ」なのですが、インフルエンザネタとか「私は犬になりたい¥490円」ネタが織り交ぜてあって、現在バージョンにアレンジされています。
父さんがパチンコへ行って景品を取ってくる話が入っているのですが、その部分でさださんが「残酷な天使の様に〜」と唄っていたのがツボでした。最近パチンコ屋の前を通ると、ヱヴァンゲリオンの主題歌がかかっていますよね。それを取り入れていました。そのネタに気付いている人は少数派だったかも…。
「鉢植えの子供」(アルバム:美しき日本の面影)の歌詞から取ってきたと思われる、何も聞いていないイヤホンで両耳を塞いでいると言うネタも入っていました。これに気が付いた人も少なかったかな?
ポチにおみやげ(ドッグフード)を買ってくるのですが、2個で490円と、490円ネタが織り込まれていました。
ステージトークの「父さんとポチ」の場合、「母さんも昔はあんなんじゃなかった…」と言う所で、ピアノが入ります。この創作落語でも、同じようにピアノが入りました。さださんは、ピアノの倉田信雄さんに「待ってたの? (落語だから)ピアノは要らないの。」と声掛けしていました(想定されていたネタと思われます)。
オチは、ステージトーク版とは違って、新設定でした。犬に関係しています。さすがに、この部分はネタバレ禁止でしょう。
「父さんとポチ」は、有名なステージトークなので、客席から何度も拍手や笑いが起きていました。
落語が始まった時、マイクから拾う音がちょっと小さかったのが残念だったです。
さださんは前座で、柳家一琴さんがメインと言う事でした。柳家一琴さんは、さだまさしさんに憧れて落語家になったそうです。800人700人いる落語家の中で、さださんに憧れて落語家になったのは一人だけだと自慢(?)していました。
(2009-05-31 22:24 追記 自慢と言うよりも、今、まさしんぐWORLDで高座が出来ていると言う事への誇りだったように思えます。)
演目は「初天神」。子供にせがまれて、お父さんがお祭りに連れて行き、色々あるって言う話です。略し過ぎ? 面白かったですよ。
(2009-05-31 22:24 追記 落語の感想をもう少し書きます。飴やお団子をなめる音マネ、子供の早口の部分が、とても良く出来ていました。相当練習しないと、あの域に達する事は出来ないと思います。)
(2009-05-31 22:24 追記 その日の様子の事が、柳家一琴さんのブログ2009-05-20 – 柳家一琴今日のひとことに出ています。)
落語家は、日替わりだそうです。他の日は、柳家一琴さん(再登場?)、立川談春さん(21日東京、26日大阪)、三遊亭楽太郎さん(24日名古屋)だったようです。(追記と訂正 2009-06-07 00:22)
【第三部】
第三部に移る訳ですが、ステージチェンジです。その間、ソフトバンク(SoftBank)のコマーシャルが流れていました。テレビで放送していたのとは、別バージョンがあるみたいです。数本流れていました。
いよいよコンサートです。曲目は、次の通りでした。
- あなたが好きです(Only SINGLES)
- 破(夢ばかりみていた)
- 霧に消えた初恋〜Radio Days〜(美しい朝)
- 桐の花(ADVANTAGE)
- 私は犬になりたい¥490(美しい朝)
- 親父の一番長い日(さだまさしベスト)
- ママの一番長い日〜美しい朝〜(美しい朝)
- チャンス(Only SINGLES)
アンコール
- いのちの理由(美しい朝)
6月10日発売予定の「美しい朝」からの曲が多かったです。
[amazonjs asin="B0023WE3JW" locale="JP"]いつものコンサートの通り、当然ステージトークが入ります。
「私は犬になりたい¥490」の誕生秘話が面白かったです。最初、ソフトバンクから3コマの絵コンテが送られてきたみたいです。あまりはっきり覚えていないのですが、次のような感じだったと思います。
- ホワイト学割は学生も家族も基本料は¥490円(さださんが唄っている)
- 髭の剃り残し(?)
- そこが、さだまさし
さださんは、この絵コンテを受け取って色々思い巡らし、「唄を作ってと言われるのかなぁ〜」とか考えていたそうです。そうこうしている内に、490円で何が出来るか考えて、哲学的な詩を考えていたら、出来ちゃったそうです。曲が出来ちゃった後で、ソフトバンクの人(広告代理店の人?)が訪ねてきて、「出演してもらえますか?」「出来れば、曲を作って欲しいのですけど…。」と話を切り出されたようです。前の日には、もう曲が出来ちゃっていたとも言えず、照れてしまったそうです。これが、味噌汁の唄、秘話。
(追記 2009-05-31 01:57 さださんをコマーシャルに起用したのは、孫社長の希望だったと話していた事を思い出しました。)
「霧に消えた初恋〜Radio Days〜」と「桐の花」の選曲は「霧」と「桐」つながりだそうです。
「ママの一番長い日〜美しい朝〜」は「親父の一番長い日」のアンサーソングだそうです。この曲を作るに当たって、語り手を誰にするか迷ったそうです。「親父の一番長い日」が発表されたのが1987年。「ママの一番長い日〜美しい朝〜」は2009年です。31年経っています。「親父の一番長い日で」結婚した娘(語り手から見ると妹)が結婚してから31年と言う事で、もう子供がいて、結婚する歳になっていると言う設定でした。お母さん(ママ)になった娘と、殴られた婿さんを語り手にしています。ママの娘も結婚する事になり、相手を連れてくるのですが、また殴られました。二度も。二度殴られた理由と言うのは…。「美しい朝」を買って、唄をお聴きください。
アンコール曲は、普通、みんなが知っている曲をするのですが、今日は誰も知らない唄を歌います。と言う事で、「美しい朝」から「いのちの理由」。(両親の元に)生まれてきた理由、生きてきたいる理由をテーマにしています。
「ママの一番長い日〜美しい朝〜」も「いのちの理由」も、初めて聴いた唄だったのに、涙がボロボロ出ました。こんな事は初めてです。
とても楽しく、そして感動出来たイベントでした。
ちなみに、イベント日程は、次の通りでした。
- 5/20(水) NHKホール
- 5/21(木) NHKホール
- 5/24(日) 名古屋センチュリ-ホ-ル
- 5/26(火) 大阪厚生年金会館
(追記 2009-06-07 00:22)座った席は、ステージに向かって右側の2階席でした。場所的には良い席とは言えなかったですが、そんな席でも音は綺麗に聞えました。音響担当の方に感謝です。
また、照明効果も素晴らしかったです。
ディスカッション
柳家一琴です。
自慢に聞こえてしまったら申し訳ありません。
そうではなく、何故こんな知名度のない噺家がここに出たかというと、
700人いる噺家の中で、
私だけがさださんの落語に感銘を受けて噺家になったからですよ・・・と、
言いたかっただけでした。
失礼いたしました。
柳家一琴さんへ、初コメントありがとうございます。
まさか、ご本人さまからコメントをいただけるとは思っていませんでした。
「初天神」を大変面白く聞かせていただきました。子供の早口の部分がすごかったです。舌を噛まずに、良くもあそこまで早口でしゃべれる物だと、感心していました。
人に見せびらかせるような「自慢」では無かったと思います。それは、あの場にいて感じ取りました。
上記の事について、本文の方に追記させていただきました。
ホームページとブログも見せていただきました。