たかまつななさんの「笑える! 政治ショーを体験しよう」に行ってきました
1月17日(水)の19:30〜21:00に、たかまつななさんの「笑える!政治教育ショーを体験しよう[たかまつななの出張授業]」に行ってきました。選挙の投票に行かないと、どの様な仕組みで自分自身が損をしてしまうかと言う事が、わかりやすく説明されていました。
会場の新宿文化センターまでJR新宿駅から遠いです。歩いて15分くらい。地下鉄の東新宿駅や新宿三丁目駅だともっと近いのですが、仕事の帰りに行く経路だと、JRの方が便利だったのです。
やっと看板が見えました。
入り口です。
会場は4階の第1会議室です。
政治ショーを盛り上げるために、芸人のきくりんさんと、ガリベンズの矢野さんが来ていました。
掴みのトークは、たかまつななさんの女子校時代の様子でした。毎日16時間勉強していたそうです。それって、残りの8時間で通学、食事とお風呂と睡眠ですよね。すごい! 他、たかまつななさんの、女子校あるあるが発表されてましたが、書くのは控えます。
選挙と民主主義
民主主義を3分で説明するという事で、家の中に一つしかプリンがなかった場合、(分け合うのではなく)その一つを誰が食べるのかをどうやって決めるか? について説明されてました。
- 力で決める
- 掟に従って決める
- 投票によって決める
もう一つの例は、建物を建てる時です。
- 力でねじ伏せて
- 掟によって
- 投票によって
投票によって決めると言う事は、数で決まります。そうなると、少数派の意見が通らなくなるのでは? と言う心配があります。これを防ぐには、多数決の前の話し合いが大事だと説明されていました。ですが、話し合いをする時、国民全員が一堂に集まる事は出来ません。その為、自分の考えを伝えてくれる人を選挙で選ぶのです。
ところが、過去のドイツでは、選挙で選んだはずのヒトラーが酷い事をしてしまいました。ドイツはこれを深く反省し、政治の教育を大切にしているそうです。
選挙に行かないと損をする仕組み
説明のキッカケとして、ウケる為のネタ選びを、芸人がどうしているか? と言う説明がありました。芸人さんは、会場の客層に合わせて、ウケそうなネタを選びます。選挙も同じだと説明されていました。高齢の有権者が多ければ、高齢者向けの政治になると言う話です。
基本的にこの講演会は、若者を選挙に行って貰える様に意識改革するのが目的なので、若者に関係のある教育費に焦点が当てられていました。日本の国家予算100兆円の内、教育費は5%だそうです。少ないですね。
私は、もっと、教育にお金をかけなければダメだと思います。
より現実的な数字として、若者の投票率が1%落ちると、一人当たり13.5万円/年の損をすると言う話がされていました。多分、ソースは次のものです。
逆転投票シミュレーション
「50歳以下、選挙権を廃止」と言う議案に、各年代層が投票したらどうなるかをシミュレーションしました。
賛成/反対 | 持ち点が同じ | 人口比率 | 投票率 | 投票率加味 | |
---|---|---|---|---|---|
18歳女子高生 | 反対 | 100 | 10 | 50% | 5 |
24歳会社員 | 反対 | 100 | 60 | 30% | 18 |
45歳主婦 | 反対 | 100 | 90 | 50% | 45 |
65歳会社社長 | 賛成 | 100 | 90 | 70% | 63 |
80歳おばあちゃん | 賛成 | 100 | 40 | 60% | 24 |
賛成票合計得点 | 200 | 130 | 87 | ||
反対票合計得点 | 300 | 160 | 68 | ||
結果 | 反対 | 反対 | 賛成 |
各年齢層が同じ得点を持っていれば、この議案に反対です。人口比率を元に点数付けをした結果でも、この議案に反対です。ですが、人口比率に投票率を掛けた点数で計算すると、この議案に賛成する事になってしまいます。高齢者の意見が通ってしまった形となります。
立候補者は、得票に効果的層を狙って、マニフェストを掲げます。ですが、その年代層が選挙に行かないと、立候補者がこちらを見てくれないのです。結局、損をしてしまいます。
撮影OKでした。
10代ニュース
世界には、10代で偉業を成し遂げた人が居ると言う例が説明されていました。
- ドラえもんの作者の藤子・F・不二雄さんは、17歳で漫画家デビュー
- ビル・ゲイツさんは、18歳でマイクロソフトを設立。学生時代の夢は、女子に囲まれて授業を受ける事だったそうで、授業プログラムを修正した
- マララ・ユスフザイさんが、17歳でノーベル賞受賞
リンク先は、講演の内容を元に、私が探したものです。
人狼ゲーム
今の日本では、結局、自分の思いを実現する方法は投票しかありません。ですが、悪い人を見抜いて、良い人に投票しなければなりません。
講演会では、人狼ゲームで悪い政治家を見抜けるかのロールプレイングがありました。最初の舞台上でのロールプレイングでは、悪い政治家を見抜けませんでした。この人狼ゲームでは、悪い秘書の動きが重要で、有権者の判断が迷わされてしまいます。現実世界での悪い秘書は、マスコミ、親、有名な人などです。自分の考えを持って、選挙に行きましょうとの事です。
感想
わかりやすく、面白かったです。実は、この講演会の内容は、次の本に全部書いてありました。この本の重要なところを、楽しいトークで説明してもらえました。ロールプレイングもあって、より理解が深まりました。
[amazonjs asin="433546035X" locale="JP"]定員50名で、5人ずつのテーブルの席がほとんど埋まっていたので、ほぼ全員来ていたと思います。若い人の比率が高かったです。中学生や高校生も来ていました。講演会中に、逆転投票シミュレーションと人狼ゲームで、会場から3人ずつ前に出てロールプレイングに参加します。仕込み無しだと思いますが、ロールプレイング参加者の考え方が素晴らしいのです。納得させられてしまいました。
他、興味深いネタとして、スライドに報道写真を使わないのは使用料金が高いからが挙げられていました。それと、若者の間で、Tik Tok (ティックトック) が流行っていると言うのを知りました。
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