OS X LionをDNSサーバにしてWordPressのマルチサイトの実験をしました(1/2)
WordPressのマルチサイト(サブドメイン形式)を実験しようとすると、サブドメイン名でWordPressサーバ(OS X 10.7.3 Lion)にアクセスできるようにする必要があります。
最初、/etc/hostsファイルに、別名として定義すればよいのでは? と思っていましたが、ダメでした。
ネームサーバ(BIND)を立ち上げなければならないのか…。めんどい…。と思っていたら、次のページを発見しました。ありがとうございます。
ここで紹介されている手順は、次の通りです。
- “sudo rndc-confgen -a"で、/etc/rndc.keyを生成する
- /var/named/named.caを最新の物にする(最新版は、次のURLにあります。ftp://ftp.rs.internic.net/domain/named.root)
- /var/named/localhost.zoneの、"42 ; serial (d. adams)"となっている数字を、一つ以上大きくする(43とか100とか)
- /var/named/localhost.zoneの最後に、"* 1D IN A 127.0.0.1″を追加する
- “sudo launchctl load -F /System/Library/LaunchDaemons/org.isc.named.plist"で、namedを起動する
- 「システム環境設定」→「ネットワーク」→「詳細」→「DNS」の「DNSサーバ」に、"127.0.0.1″を追加する(“127.0.0.1″は、一番上に来るようにします。)
これで、Firefox/Safariなどから、www.localhostなどとしてアクセスできるようになります。
ターミナルで確認する時は、次のようにします。
$ nslookup > www.localhost Server: 127.0.0.1 Address: 127.0.0.1#53 Name: www.localhost Address: 127.0.0.1 > blog.localhost Server: 127.0.0.1 Address: 127.0.0.1#53 Name: blog.localhost Address: 127.0.0.1 > exit $
先ほど紹介したページには、上記6の手順が記載されていません。最初、これにはまりました。わかってしまえば当たり前なのですけれど、気付くまでが大変でした。
これで、ネームサーバが動いているMacの中だけでなら、マルチサイト(サブドメイン形式)でアクセスできるようになります。
ですが、同じサブネット内にいる他のPCや、iPod touch/iPadからはアクセスできません。
これを解決する方法は、また別の記事で書こうと思います。
なお、上記のやり方だと、シャットダウン(システム終了)すると、DNSサーバも止まってしまいます。
いつもDNSサーバが起動するようにするためには、launchctlのオプションに、"-F"ではなく"-w"を指定します。
$ sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/org.isc.named.plist
こうしておく事で、再起動しても、自動でDNSサーバが立ち上がります。
【シリーズ記事】
- OS X LionをDNSサーバにしてWordPressのマルチサイトの実験をしました(1/2): プラスα空間
- OS X LionをDNSサーバにしてWordPressのマルチサイトの実験をしました(2/2): プラスα空間
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