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「みちのくマルシェ」で会津漆器「めぐる」[追記あり]

3月に、アーク森ビルの「みちのくマルシェ」に行ってきました。東北の素敵な物が売られていて良かったです。

アーク森ビルの「みちのくマルシェ」に行ってきました[追記あり]

「みちのくマルシェ」は、毎月開催されているようです。先月は当日まで知らなくて行けなかったのですが、昨日は事前にお知らせを受け取ることが出来たので、行ってきました。

生憎の雨だったのですが、会場のカラヤン広場には屋根がかかっていて、雨に当たらずにお買い物できます。

今回、「みちのくマルシェ」の中で、一番の推しが「めぐる」と言う三つ組の漆塗りの器です。担当の方にお話を聞いて、ものすごく手間と愛情がかかった製品だと思いました。

めぐる

ご飯用のお椀、お汁用のお椀、おかず用のお椀の3つがセットになっています。夫婦茶碗+お子さん用という使い方でもOKとの事でした。持った感じが、手にしっくりきます。そして、漆の温もりでしっとりしています。

お椀三つ組

右下の物は、「拭き漆」と言う塗り方だそうで、気の木目が透けて見えます。実は、日本の漆は、かなり透明に近いのです。赤や黒の漆は、顔料を混ぜているそうです。黒は鉄粉を混ぜているそうです。こういう綺麗な色が出せるのは、透明度の高い日本の漆ならではだそうです。ですが、現在では国産漆の全体に占める割合は、僅か2%という貴重な物との事でした。

「拭き漆」の製品はさらに細かい加工がしてあります。掌に当たる底の部分、唇に当たる縁の部分にツルツルした漆が塗られていて、なめらかになっているのです。この工夫も、こだわりだと説明されました。

お値段が高いのですが、出来上がるまでの工程を聞いて、納得しました。これだけ手間ひまがかかっていたら、こういう値段になるのは当たり前と。

当然ですが、長い間使っていると、表面が傷ついてきます。「めぐる」はお直しが効き、傷付いた表面を削って、塗り直してもらえるそうです。1セット3万円として、2世代で40年使うとして、1日当たり2円です。それほどの負担ではないですね。

製作は、次の手順だそうです。(漆器『めぐる』公式サイトより)

  1. 木固め: 木地を頑丈にするために漆を染み込ませる
  2. 下地1回目: 使用する際に一番傷みやすいお椀の中底と裏底を丈夫にするためクッション性のある糊漆と地の粉(2辺地)で下地
  3. 下地2回目: さらに器全体を地の粉(3辺地)で下地
  4. 下地3回目: 密度の高い砥の粉(3辺地)で下地仕上げ
  5. 下塗り(素黒目漆)
  6. 中塗り
  7. 上塗り(日本産)

実際に、会場で製法をお聞きしたのですが、細かい内容を忘れてしまいました。ごめんなさい。公式サイトに製法が載っていましたので、転載させていただきます。ここまで手をかけないと、綺麗な作品に仕上がらないのです。

完成までのステップ

左下の大きな木は、粗削りした状態で、このまま1年寝かせて、水分を飛ばすのだそうです。楕円形にまで、形が歪んでいました。そこから、実際のお椀に削り出すそうです。

会場で、担当者の方とお友達になり、メールで「めぐる」のご案内を送っていただきました。転載許可をいただいたので、掲載します。

「めぐる」は、飯椀・汁椀・菜盛り椀がきれいに重なる三つ組の器です。日本人の食の基本にある「一汁一菜」を丁寧にいただくことができるデザインとなっています。

その最大の特徴は、心地よい肌触りや口当たり、そし­て抱き上げたくなる優しいかたちです。

「めぐる」の商品開発には、暗闇の中で行われる体験型プログラム 「­ダイアログ・イン・ザ・ダーク」でアテンドとして活躍している全盲の女性3人が参加しています。「アテンド」とは暗闇の案内人のこと。 専門的なトレーニングを積んだ全盲の方にしかできない職業です。

視覚に頼らずに生きているからこそ、ものの形や触覚を感じ取る優れた感性を持っているアテンドたち。 彼女たちのアドバイスを元に、会津­の漆器職人たちが1年間に渡って試作と改良を繰り返し「めぐる」は生まれました。

器の製作にあたっているのは、木地師(きじし)2人、塗師(ぬりし)2人の、会津漆器を代表する腕利きの職人たちです。

「めぐる」は、上塗りに上質な国産漆を使用しています。国内最大の漆の産地、岩手県・浄法寺の漆掻き職人の「盛り漆(さかりうるし)」という一番良い時期に採れた漆を直接買い付けています。

いい漆で仕上げた漆器は、使い込む程に色艶を増していきます。 そして、10年以上使って少し疲れてきたら、塗り直しをすれば、また新品同様に生まれ変わります。

しかし、国産の漆は現在わずか2%で危機に瀕しています。そのため、この器の売上の一部は会津での漆の植栽活動に寄付されます。将来その木から採られた漆で器のお直しをお受けすることを目指しています。 そして、その仕事は会津漆器の若手職人たちの将来の仕事に繋がっていきます。

「めぐる」は、作り手も、使い手も、素材も、世代を超えて巡りゆくことを願った器です。

使い手と共に育っていく、人生のお守りのような器「めぐる」。 日々の食事を心にゆとりを持って少し手間をかけてあげることが楽しくなる器です。

是非一度、下記の公式サイトをご覧いただけたらとても嬉しいです。

私たちは口コミが頼りですので、よろしければご興味のありそうなお知り合いの方などにもご紹介いただけるととても有り難いです。

また、何かのタイミングがあれば、この器を思い出していただければ嬉しいです。ご自身の人生のこれからのお伴に迎えていただくのはもちろん、出産祝いや結婚祝い、還暦祝いなど、大切な方への贈り物にも喜んでいただけると思います。

【めぐる公式ウェブサイト】 ▶ http://meguru-urushi.com/

漆器のことが詳しくなくても、「めぐる」を買えば動画やパンフレットなどで自然に漆器のことが分かり、気軽に扱えるようになる工夫をしています。(そのような面も評価され、めぐるは「2015年度グッドデザイン賞」「2015年度ウッドデザイン賞・審査員長賞」を受賞しました。)

改めてきちんとお伝えしたくて、思わず長文になってしまい申し訳ありません。

それでは、今後ともどうぞよろしくお願いします。

会津漆器「めぐる」は「一汁一菜」に最適な器です。視覚に頼らず生きている全盲の方達が、会津の漆器職人達にアドバイスし、形や触覚の素晴らしい商品に仕上がっています。漆も国産にこだわり、何年にも渡って使い続ける品質を保つことができます。その国産の漆は消滅の危機に瀕しており、漆の植栽活動にも力を入れられています。器が痛んだ時に植栽した漆でお直しできることを目指しており、「めぐる」は生産〜使用まで、世代を超えて巡る事を願った器と言う事なんですね。

とても、愛情のこもった紹介文です。是非とも応援したくて、記事にしました。

(追記 2017-05-15 19:22)

「めぐる」を企画販売されている「漆とロック株式会社」のご担当者にこの記事をご確認いただいたところ、私の中国産漆に対する認識間違いがわかりました。訂正させていただきます。実際、日本で使われている漆製品のほとんどは中国産の物なのだそうです。中国産が悪いのではなく、日本産が良すぎるのだそうです。

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