ドラマ「鈴子の恋」最終週

マナカナ,映画・テレビ・ラジオ

「鈴子の恋」は、遂に最終回を迎えました。最終週は、これまでの話をまとめると言う形で、奇麗に終了しました。

鈴子の恋は、良太に始まり、良太で終わりました。その中に、真蔵と駆け落ちし、柳枝、雄二と言う二人の夫があり、田淵を絡ませつつ、視聴者を飽きさせないと言う、非常に良くできた脚本だと思います。素晴らしかったです。

最終週の話の進み具合はゆっくりでしたが、大きな変動があります。これを、超ザックリまとめると、次の様になります。

雄二が亡くなり、田淵との関係も解消し、蝶々劇団を立ち上げました。良太に告白された鈴子でしたが、良太と一緒になる道は選びませんでした。

「鈴子の恋」。私は、昼ドラになんか全く興味が無かったのに、こんなにハマってしまった理由は、三倉佳奈さんがミス・ワカナ役として出演していたからでした。佳奈さんは、このドラマを通して、次々と新しい演技に挑戦していたと思います。漫才、キスシーン、薬物中毒者。どれも、素晴らしい出来でした。

「鈴子の恋」は、ミス・ワカナが大きく支えていた事は間違いないでしょうね。それの証拠として、ワカナが亡くなった第43話(2012年03月05日)放送の時、このブログの最高アクセス数を記録しました。それだけ、関心が高かったと思います。

本当に良いドラマでした。最後まで見続け、ドラマのまとめもできて、達成感を得られました。

先週迷っていた「『鈴子の恋』サウンドトラック」でしたが、先週のブログを書いた直後に、iTunes storeで買ってしまいました。今、このサントラを聴きながら作業しています。音楽を聴くと、ドラマの中のシーンが思い出されます。

最後のシーンで、蝶々が「女神のワルツ」を唄うシーンをこのブログで書いている時、偶然「女神のワルツ」がかかりました。非因果的連結(シンクロニシティ)を感じました。

「女神のワルツ 歌詞」で検索されてやって来られる方がいらっしゃいます。テレビを見ながら、「女神のワルツ」の歌詞は書き留めました。ですが、著作権は切れていないので、勝手な掲載はできません。ごめんなさい。

一方、「鈴子の恋」の主題歌、松任谷由実さんの「恋をリリース」ですが、きちんと歌詞を見てみると、鈴子の恋の様子を的確に表現している事に気が付きました。

「鈴子の恋」は、脚本も演出も音楽も、そして役者さんも最高でした。

「鈴子の恋」(まとめ&あらすじ)

柳枝が、鈴子の腕の中で逝ったのを知り、雄二がうらやましがっています。

ミヤコ蝶々は気が強い女で、日向鈴子は弱虫で恋に弱い女で、蝶々の陰に隠れていると、蝶々が田淵に告げます。でも、田淵はそんな蝶々に惚れたと告白します。

蝶々は、田淵との関係を、雄二にバラします。

でも、雄二は郁子と上手くいっていません。そんな雄二に、少しでも家に居てもらいたい郁子は、やけになって、糖尿病の為に医者から止められているお菓子を雄二に与えます。それが唯一、雄二を郁子の元に引き止めておく手だったのです。

Bar 三日月では、田淵が郁子を抱き寄せてキスをし、蝶々の家では、蝶々と雄二がベッドの上で抱き合っています。二組は、ねじれた関係になっています。

そんな状態であるにも関わらず、田淵は蝶々にプロポーズします。雄二は、蝶々と復縁したくなったのは、田淵が蝶々の前に現れたからだと言います。

蝶々は、雄二と田淵から同時に言いよられているのです。

そんな蝶々でしたが、いつか、蝶々劇団を作りたいと、日向鈴子一座の劇団員達に話します。

雄二の糖尿病はひどくなる一方で、遂に「夫婦善哉」の収録中に倒れてしまいました。雄二は、緊急入院しました。

雄二は、郁子に看病をさせません。郁子は、雄二を好きになろうとしたのですが受け入れられなかったと、蝶々に弱音を吐きます。

蝶々は、雄二に病気から快復する元気の為と、蝶々劇団を作る事を雄二に伝えます。蝶々は、自分の半生を台本に書いているのでした。台本に、柳枝や雄二の事を書けば、台本の中で生き続けられるからです。

ある夜、雄二は病院を抜け出して、蝶々の家にやってきました。蝶々は雄二を家で看病する事を決めます。

田淵は、蝶々の仕事に影響が出るからと反対しますが、雄二は相方だからと頑として受け付けません。蝶々と雄二は、男女の仲を超えた、相方と言う深い絆で結ばれているのです。

雄二の糖尿病は、どんどん悪化しています。それよりも、肝臓の方がひどい状態だと、医者から言われています。

そんな雄二を心配して、蝶々はお百度参りをします。誰にも気付かれない様に行ったつもりでしたが、雄二は蝶々がお百度参りに行った事を見抜いていました。

雄二の残された希望は、「夫婦善哉」にもう一度出演する事でした。そしてその夢は叶えられ、お客さんからの暖かい拍手を貰い、雄二は幸せでした。

夢の中で、蝶々劇団で舞台に立っている夢を見ているのか、雄二は寝言を言っています。

それを聞きながら、安心して眠りにつく蝶々でした。

ところが、朝方になり、雄二が蝶々のベッドの中に潜り込んできたのです。もう良くなったからと。

喜びを隠せない蝶々でしたが、それは夢でした。雄二のベッドに行くと、雄二はすでに冷たくなっていました。

そんな悲しみを抱えながらも、蝶々は一人で「夫婦善哉」を続けます。悲しくてもお客さんを笑わせるのが仕事だと。「夫婦善哉」は、それから数年後、田淵が部長に昇進するまで続きました。

そして、昭和44年「蝶々劇団」がスタートします。

初日前日、蝶々は日向鈴子一座の時の様に、舞台をぞうきん掛けしています。

そこへ、ドイツへ行っているはずの良太が現れました。良太は、借金の形に取られたバイオリンと偶然再開し、鈴子との縁がつながっている事を確信し、鈴子に逢いにきたのでした。

良太は、まだ鈴子の心の中にたき火の炎が残っているなら、もう一度飛び越えてきて欲しいと告白します。答えは、舞台の初日で、聞かせて欲しいと。OKならば「荒野の女神」を、NGなら「女神のワルツ」を、良太のバイオリンの伴奏(演奏は、一緒に来日したドイツの劇団員)で歌って欲しいと告げるのでした。

舞台の初日の幕が開き、蝶々劇団は「女ひとり」を演じます。鈴子、そして蝶々の半生が舞台として演じられています。

舞台が終わり、蝶々が良太への答えを出す時が来ました。鈴子が選んだのは「女神のワルツ」でした。

(幕)

このまとめをする前に、ドラマを見ながらメモをとっています。もし、詳しく知りたい方は、以下のメモをご覧下さい。

「鈴子の恋」(視聴メモ)

#58 (2012-03-26)

柳枝の葬式。

秋夫、柳枝が鈴子の腕の中で逝けて幸せ。雄二も、蝶々の腕の中で死にたい。

ミヤコ蝶々、気が強い女。日向鈴子は、弱虫で、気が弱くて、喧嘩もしない、恋に弱い女。蝶々の陰に隠れている。

田淵、蝶々に惚れた。

蝶々、雄二と新地(Bar 三日月)に呑みに行く。機嫌の悪い、雄二と郁子。喧嘩する。

そこへ、田淵がやって来る。田淵、役者としての蝶々が好き。蝶々、田淵が好き。付き合っている。

倶楽部ほうぜんじ。春夫が、「女神のワルツ」をギターで弾いている。それに合わせて、蝶々が唄う。

抱き寄せてキスをする田淵と郁子。

ベッドで抱き合う蝶々と雄二。

楽屋で蝶々と雄二と田淵。

田淵、蝶々を誘うが蝶々は断る。

倶楽部ほうぜんじ。蝶々が呑んでいる。エンタツ師匠が来る。

秋田先生、嘆いていた。歌を歌っていた。秋田先生は、漫才を見たい。

エンタツ師匠は、歌でも芝居でも、挑戦したら良いと思っている。

楽屋、蝶々と田淵。田淵が蝶々を誘うが、また断る。

雄二の家。子供たちが寝ている。郁子が、雄二の着替えを準備している。喧嘩している。真二、和子。

雄二、なだ一のおはぎ。食べたい。

雄二、お菓子、お酒を飲ませてくれたら、毎日帰って来る。郁子、雄二にお菓子。雄二、嬉しそうに、お菓子を食べる。

楽屋、雄二と蝶々。田淵が、蝶々を見ている。

夜、蝶々の家に田淵がやって来る。雄二が出て来る。田淵と雄二が鉢合わせ。

田淵、雄二とでは生涯幸せになれない。僕と、結婚して下さい。

番組CM「どういう事よ!」

#59 (2012-03-27)

雄二、田淵につかみかかる。雄二、切れまくる。真二、和子と一緒に、蝶々と住みたい。

雄二と田淵と喫茶店に来る。雄二は、クリーム金時を食べる。

雄二、蝶々は男に尽くして、尽くす女。それが鬱陶しくなる。復縁したくなった。田淵のせい。

人生かけてみ。田淵、クリーム金時を食べる。

家。玉祭と鈴子。玉祭、雄二を支えられるのは、鈴子しかいない。

楽屋。蝶々、台本を書いている。雄二が来ない。雄二が仕事を放り出す事は無い。体が悪くなったのでは?

本番ギリギリになって、雄二が入って来る。夕べから熱が出て、起きられなかった。

「夫婦善哉」放送終了。楽屋に、郁子がやって来る。

倶楽部ほうぜんじ。蝶々がやって来る。蓮華一人。春夫がいない。アパートに帰っていない。

田淵が、ほうぜんじにやって来る。田淵は、雄二を夕陽丘のマンションに連れて行った。熱があるので、布団で寝た。

蝶々と田淵。柳枝と雄二は、ミヤコ蝶々と戦って負けた。蝶々は絶対妥協しない。鈴子は男に妥協する。そのギャップに堪えられなかった。

田淵、蝶々に惚れた。泣き虫な日向鈴子にも相談して下さい。

家に、春夫が来ている。春夫、蓮華と別れたい。春夫、漫才や芝居がしたい。

蝶々劇団を作りたい。お金もかかるし、失敗できないから、いつかは言えない。蓮華を大事にする事が条件。

蝶々、回想。

雄二のマンション。真二と和子。蝶々にまとわりつく。

蝶々は、雄二の荷物を持ってきた。雄二、蝶々と別れたくない。

蝶々の家に、夜遅くに誰か訪ねて来る。雄二だった。開けてくれと泣き叫ぶ雄二。絶対に開けない蝶々。

楽屋、蝶々。雄二が入って来る。

「夫婦善哉」本番。雄二、具合が悪そう。本番収録中に、雄二が倒れる。

#60 (2012-03-28)

雄二、緊急入院。病室。郁子が来る。蝶々が病室から出て行く。

「夫婦善哉」は撮り直し。雄二が出ているドラマも無理。

蝶々、台本を書いている。郁子が、家にやって来る。もう、ダメ。雄二が、郁子を拒否している。

雄二は、自分の都合が悪かったら、郁子のせいにする。そんな雄二でも、好きなると努力した。何が何でも添い遂げると言った。

浮気の本命は、蝶々だった。郁子、土下座して、雄二の事を頼む。

田淵、関本部長に、別の相方を連れて来いと言われた。雄二は、番組に戻る為に、治療を続けている。

雄二の糖尿病は、相当悪い。目や腎臓にも合併症。「夫婦善哉」に復帰できるかもわからない。

病院。蝶々劇団を作る。雄二、蝶々に小指を噛んでもらう。痛い。糖尿病がひどくなると、痛みもわからなくなる。心の痛みもわからなくなったら良いのに。

Bar 三日月。田淵と郁子。田淵、蝶々が雄二を大事にする理由がわからない。

郁子、蝶々に復讐された。雄二を寝取ったら、寝取られ返された。

郁子、雄二が家に帰った時に、お菓子を与えた。

田淵と郁子、キスをする。

蝶々、夏子が持ってきた仕事を断る。蝶々は、雄二の看病を最優先したい。

蝶々は、台本を書いた。台本の中で生き続けられる様に。

蝶々は、一人で、「夫婦善哉」を続けている。

病室。雄二がダメだし。雄二が小指を蝶々に噛んでもらう。痛みがわからない。目が見えにくい。糖尿病が進行している。先生にも言っていない。

Bar 三日月。抱き合ってキスをする田淵と郁子。

夜、雄二が病室を抜け出して、蝶々の家にやって来る。

#61 (2012-03-29)

蝶々、雄二を自宅で看病する。田淵は、反対。雄二は、夫婦ではないけれど、相方。

自宅。蝶々と雄二。雄二が蝶々の所に来た理由。役者になりたい。

台本書いている。雄二が想いを巡らせる。

柳枝から奪うシーンは、舞台上で本気でキスしたい。

ワカナのヒロポン中毒を更生させた話。

秋田先生にもろた千円札。

鈴子のヒロポンも、エンタツ師匠と御寮人が来てくれた。

雄二が眠る。部屋の外で泣く蝶々。

蝶々、仕事をキャンセルして、お百度参り。「百度石」

Bar 三日月。田淵と郁子。蝶々と雄二は、男女の仲を超えた、深い絆で結ばれている。

蝶々、帰宅する。咲子、星野先生は肝臓を心配している。

寝室。雄二、蝶々のお百度参りに気が付く。雄二、もう一度、「夫婦善哉」に出たい。

蝶々と雄二の事、週刊誌に書かれる。略奪愛。

雄二、「夫婦善哉」に出たい。もう、先が長くない。

「夫婦善哉」。蝶々と雄二。状況を知らせる。

雄二、お客さんの拍手は良いなぁ〜。蝶々に、手を握ってもらう。雄二、まだ感覚ある。

蝶々劇団。蝶々、戯曲を書いている。

雄二、鉛筆、削りましょか。犬になってもよろしいか。ヒロポン止めて下さい。これ、何と言う字? こんばんは、南都雄二です。

夢の中で舞台に立っているんやな。

蝶々のベッドに潜り込む雄二。蝶々の夢だった。

朝、冷たくなっている雄二。泣き崩れる蝶々。

それでも、蝶々は一人で「夫婦善哉」を続けた。悲しくても、笑わせるのが仕事。

#62 (2012-03-30)

「夫婦善哉」後のスタジオ。雄二がいなくても、お客さんの反応は変わらない。

すき焼きを食べる、蝶々と田淵。

田淵、郁子を抱いた。蝶々へのプロポーズは撤回。男と女はタイミング。

「夫婦善哉」を続けて欲しい。それから数年後、田淵の部長昇進まで、「夫婦善哉」が続いた。

昭和44年。蝶々劇団スタート。

楽屋。春夫。蓮華。冬子。

舞台を掃除している蝶々。

そこへ良太。ドイツから帰って来た。初日に合わせて戻ってきた。

借金のかたに取られた良太のバイオリン(「橋口良太」と名前がある)が、巡り巡ってドイツの劇団員の手元にあった。

韓国出身のゴ・テウが、バイオリンを弾く。「影を慕いて」

良太と鈴子。鈴子と蝶々が喧嘩していた。風呂場から見る鈴子は純真無垢。舞台上は、色気があってエロチック。その落差。バイオリンを弾く良太は、王子様だった。

まだ鈴子の心の中にたき火の炎が残っているなら、もう一度、飛び越えて欲しい。ドイツに時々来て、日向鈴子に戻れば良い。この話を受けてくれるなら、初日で「荒野の女神」を、受け入れないなら「女神のワルツ」を。

家。蝶々が結婚する事に関して、話している。

蝶々劇団。旗揚げ初日の幕が開く。おとうちゃん、ヤナさん、雄さん、私を守って下さい。

「女ひとり」

春夫、柳枝の役。

秋夫、朝治の役。

赤いドレス姿の蝶々。中座、蝶々劇団初日。

ヤナさん、雄さん、あれで良かったか?

ミヤコ蝶々が生きる場所は、板の上しか無い。舞台の上で行きて行く。

最後に、深い感謝を込めて唄う。「女神のワルツ」

ミヤコ蝶々(本名 日向鈴子)

  • 昭和51年、大阪中座での連続講演始まる
  • 昭和53年、自伝「おもろうて、やがて哀し。」刊行
  • 昭和54年、「文化芸術祭テレビ部門最優秀賞」「秋田實賞」受賞
  • 昭和59年、「紫綬褒賞」受章
  • 平成5年、「勲四等宝冠章」受章
  • 平成7年、大阪中座20年連続座長公演達成
  • 平成11年、大阪中座閉館
  • 平成12年10月12日、永眠(享年80歳)

「どういう事よ〜」次回昼ドラ「七人の敵がいる!」番組予告。

P.S.

番組CMで、田淵が蝶々にプロポーズしたシーンの直後、そして最終回終了直後で「どういう事よ〜」ってなってたのが笑えました。仕組んでいるのではないかと。(笑)

結局、秋夫がオカマになった理由はわからずじまいでした。

【シリーズ記事】

【おまけ】

3月30日、31日に開催された、「gravity×茉奈 佳奈 Special Live」に、東海テレビと映見くららさんからスタンド花が出ていました。手前から、映見くららさんから三倉佳奈さんへ、東海テレビ東京制作部さんから三倉茉奈さん佳奈さんへ、東海テレビ「鈴子の恋」スタッフさんからミス・ワカナさん宛です。

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Posted by お市のかた