TigerとLeopardとWindowsXPのトリプルブート[追記・訂正あり]

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iMacのOSをアップデートするに当たり、Tiger(Mac OS X 10.4)とLeopard(Mac OS X 10.5、Windows XPのトリプルブート、そしてあわよくばSnow Leopard(Mac OS 10.6)も含めたクワドラプルブートをさせたいと思いました。Leopardにするのがちょっと不安だったので、Tiger環境も残しておきたかったのです。Snow Leopardとして使わなくても、TimeMachineのバックアップ先としても使えます。

以前、iBookG4にLeopardをインストールしました。それに引き続き、この週末でiMacにLeopardインストールしました。iMacにLeopardをインストールするだけなら簡単なのですが、先に書いた通り、ちょっと欲張ってみました。

Intel MacにWindowsをインストールできるようにする、Mac OS X 10.5に付属のBoot Campアシスタントと言うソフトがあります。Boot Campアシスタントは、1パーティションの状態からしか設定できなく、Mac OS XとWindowsのデュアルブートしか出来ません。トリプルブートやクワドラプルブートをするためには、ディスクユーティリティで複数のパーティションに分けた状態で、Windowsをインストールする方法を見つけなければなりません。

先に結論を書きますが、勝利の鍵は次の通りです。MacでWin – BootCamp (その4)から引用です。

  • Windows用のパーティションが2〜4番目のパーティションのうち一番最後に確保されている
  • Windows用のパーティションが1つしかない

Intel Macで採用されているハードディスクのパーティション方式は、GUIDと言うそうで、データ領域を壊さずに簡単にパーティションの変更ができます。

Tigerをインストールした状態で、Mac OS XとWindowsとで、200G、32Gでパーティションを分けていました。この200Gの部分をさらに60G、60G、80Gに分けて、それぞれTiger、Leopard、Snow Leopardをインストールしようとしました。パーティション分けはうまく行きました。Leopardのインストールもうまく行きました。でも、Windows XPがブートしなくなってしまったのです。

この状態で、EFI System、Journaled HFS+(JHFS+) 60G、JHFS+ 60G、JHSF+ 80G、FAT32 32Gとなっています(EFI SystemはGUI版のディスクユーティリティでは見えない)。書き忘れましたが、iMac 20インチ(mid 2007)の250G HDDモデルです。合計が232Gになっているのは、容量の計算の仕方の問題です。

いろいろ検索して、Windowsのboot.iniがおかしいのでは? と思い、Windows XPの回復コンソールを使って修復を試みましたがダメでした。回復コンソールを使うのをあきらめ、クリーンインストールする事にしました。ところが、インストールできるパーティションが見つからないので、削除しますかとWindowsのインストーラが聞いてきます(正確なメッセージを控えるのを忘れました)。ここに来るまで、さんざん調べていたので、これ以上修復方法を検索するよりも、クリーンインストールした方が早そうと言う判断の元、Windowsのインストーラでパーティションを削除しました。そしたら、インストールしてあった、TigerとLeopardも消えました…。全面、Windows用のディスクになってしまったのです。

こんな事もあろうかと、Windowsのクリーンインストールを始める前に、TigerとLeopardのバックアップは取ってありました。ふぅ。

もう、こうなったらヤケです。パーティションを最初から切り直して、インストールにトライしました(パーティション形式をGUIDに戻しておく事が必要)。ところが、方法を変えながらトライしつつも、上で挙げたようなパーティション構成にすると、Windowsのインストーラで、対象ディスクを見つけられなくて弾かれてしまうのです。Boot Campアシスタントを使って作った、2パーティション構成だと、普通にインストール出来るのにです。Boot Campアシスタントに、何か仕掛けがあるのでしょうか?

もう、あきらめかけた頃、「mac os x トリプルブート」でGoogle検索をかけました。すると、素晴らしい記事を発見する事が出来ました。

そして、そこから引用されている記事が次の通りです(同じ著者)。

実際には、「MacでWin – BootCamp(その3、4、5)」の記事が重要です。

この方は、Mac OS XとWindowsとLinuxとトリプルブートすると言う、複雑な事をされています。さらに、Solarisまで…。はっきり言って、この方はすごいです。尊敬します。ブログサーバですら、ご自身で立ち上げられたとか…。

決め手は、EFI System、JHFS+ 60G、JHFS+ 60G、FAT32 32G、JHFS+ 80Gと言う順番にパーティションを切る事でした。Windowsインストール用のパーティションを4番に作るのが肝です。

Boot Campアシスタントは、単なるパーティション分割・統合ツールだと記載されています。簡便にパーティション操作をするのには良いのですが、ちょっと複雑な事をしようとすると、(訂正 2009-01-10 16:26 力不足役不足)になります。

パーティション構成を、Tiger用100G、Leopard用100G、Windows用32Gとしていれば、今回のような苦労は無かったはずです。でも、今回の事で、かなり勉強になりました。

ちょっと補足です。安全な運用のためには、データ領域をシステム領域から分けるのが基本です。我が家の場合、LANDISK Homeをホームにしていますので、iMac本体にはOS(システム領域)しかありません。

それと、以前にも書きましたが、我が家にはLeopardインストール対象のMacが3台あるので、5ライセンスつきのファミリーパックを購入しています。

(追記 2009-01-10 16:26)関連記事です。

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(訂正 2009-07-08 23:00)リンク切れになっていた物を修正しました。

Posted by お市のかた